


『エデンの海』(エデンのうみ)は、若杉慧の小説。1946年に発表された。3度にわたり映画化された。またテレビドラマ化もされた。瀬戸内の小さな高校に、東京から赴任してきた新任の教師と、自由奔放な女子生徒の交流を描く。1950年公開。制作は松竹。劇場公開後に上映フィルムが長らく行方不明となっていたが、広島県竹原市の忠海町コミュニティづくり推進協議会が1997年に廃棄されるところだったフィルムを入手して保管していることが判明し、2013年に松竹が劣化部分を修復してデジタル化した。同2013年10月に衛星劇場にてTV初放映される。1963年公開。制作は日活。監督の西河克己は、前作の1950年版でも助監督を務めており、前作もロケハンは西河が担当した。このため前作で撮影した場所をよく覚えていて本作も同じ場所にロケハンに行ったが、竹原市出身の池田勇人が総理大臣になった後で、政治道路が出来ていて辺りの風景が変わってしまっていた。学校の窓から海が見えるような場所を近くで探したが、イメージに合う場所が見つからず、原作では広島だった舞台を香川県高松市と一部徳島県に変え、ロケが行われた。さらに、後年に『世界の中心で、愛をさけぶ』で話題となった庵治町も登場する。夏の暑い時期に約一ヶ月のロケが行われた。監督の西河克己と脚本の馬場当は共に1963年版でも監督と脚本を担当している。また本作に出演している三崎千恵子も1963年版に別役で出演している。山口百恵文芸シリーズ第4弾で、共演は南條豊。ちなみに百恵の主演映画では唯一三浦友和以外の俳優が相手役になった。しかし南條は百恵・三浦双方のファンから総スカンを喰らってしまった。浅野温子の映画デビュー作である。百恵のクラスメートの役をオーディションで40人選んだ。その中から百恵をいじめる重要な脇役の4人選んだが、最年少の当時15歳だった浅野温子のいじめっぷりが良かったので、西河は浅野が将来、ヤクザ映画の女壺振り役がやれそうな面構えを見て『よござんすか』というニックネームで呼んだ。『あいつと私』1962年8月30日と同年9月6日の2回に渡って、日本テレビ系列の『武田ロマン劇場』(武田薬品工業一社提供。木曜22:30 - 23:15)で放送された。
出典:wikipedia
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