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風早 (給油艦)

風早(かざはや)は、日本海軍の運送艦(給油艦)。艦名は伊豆大島北端の風早埼による。1943年(昭和18年)にトラック沖で戦没した。高速給油艦として計画されていた剣埼型給油艦が建造途中に潜水母艦に変更されたため、その代わりとして1941年(昭和16年)度のマル急計画で4隻の艦隊随伴用の大型給油艦が計画された。その第1艦である仮称第304号艦は風早と名付けられた。竣工後は重油輸送に従事するも、潜水艦の雷撃により竣工6か月ほどで戦没した。同型艦4隻のうち1隻は航空機搭載に計画変更、残り2隻は計画中止となったので、当初の計画通りに竣工したのは風早1隻のみとなった。船体は計画のみに終わった逓信省標準船TL型タンカーをベースにして、艦隊随伴の給油艦として縦曳、横曳の他に斜曳、逆曳による洋上給油のできること、重油以外の補給物件の搭載の要求もあり、以下のような変更がされた。艦隊随伴給油艦としての特有の設備は、後部マストを3脚として洋上給油のためのデリックを設けた。更に艦橋の前後にそれぞれ1対のツインポストを設け同じく蛇管の吊り上げ用とした。また縦曳給油用設備として、左舷寄りに全通の蛇管通路を設け、甲板作業の便を図るために上甲板にブルワークを設けずハンドレールとしている。船体中央部は基本的に補給用の重油タンクとなるが、最前部両舷を軽質油(ガソリン)タンクとし、その構造は空母のそれと同じにした。そのタンクの中央側区画にはガソリンポンプ室と補給用真水タンクを設置した。要求として潜水艦用ディーゼルエンジンの燃料となる2号重油の搭載もあり、中心線のタンクをそれに当て、給油ポンプ1台をその専用とした。それと同時に潜水艦への荷電もできるようになっており、それ以外に補給関係として小艦艇への糧食と真水の補給ができた。機関は逓信省標準船TL型タンカーに搭載予定だったものをそのまま搭載している。計画速力は16.5ノットであるが、公試の条件が民間の試験より排水量の重い状態であり、商船としては19ノットに相当するものだった。対空装備は計画の途中で高角砲口径の増大、連装化と強化の要求があったが、12cm単装高角砲を艦首に1門、艦尾に2門設置することで妥協した。また25mm3連装機銃を艦橋両側に設置した。1941年(昭和16年)9月30日に播磨造船所で起工した風早は、1942年(昭和17年)9月25日に風早と命名され、同日に特務艦類別等級別表に風早型の1番艦として記載された。1943年(昭和18年)1月20日進水、3月31日竣工。横須賀鎮守府籍となり連合艦隊付属に編入される。4月7日に横須賀を出港し、パレンバン、ボルネオ方面とトラック、ラバウル間で重油輸送に従事する。5月7日には駆逐艦凉月の出迎えを受けてトラックに入港。7月27日未明、の地点でアメリカ潜水艦スキャンプ ("USS Scamp, SS-277") の雷撃により魚雷1本が命中して損傷した。トラックで応急修理の上、8月5日に貨客船「白山丸」(日本郵船、10,380トン)、護衛の水雷艇鴻と4805船団を構成して出港。8月12日に横須賀に到着後、播磨造船所に回航されて本修理が行われた。修理完了後の9月30日夜、豊後水道を出撃してトラックに向かう。北緯29度線付近まで駆逐艦春風の護衛を受けるが、以後単独行動となる。だが10月6日未明、の地点でアメリカ潜水艦スティールヘッド ("USS Steelhead, SS-280") に発見された。2時36分、スティールヘッドが魚雷を4本発射しうち2本が命中して1本は命中したものの不発だった。スティールヘッドは爆雷攻撃を受けていったん退避し、再び潜望鏡深度に戻って観測すると、目標から油が流出しているのを確認。スティールヘッドは近在にいたティノサ ("USS Tinosa, SS-283") に以後の攻撃を託して戦場から去っていった。魚雷が命中したものの自力航行は可能であり、トラックからは軽巡洋艦五十鈴と駆逐艦海風、初風が現場に差し向けられた。ティノサも昼ごろに戦場に到着して魚雷を6本発射し、3本が命中するに及んで更なる救援を請うた。間合いをとった後18時18分に艦尾発射管から魚雷を4本発射し2本が命中した。間髪入れず艦首発射管から2本発射したものの、これは命中しなかった。風早の浸水はますますひどくなり、前部から徐々に沈下していった。重要書類処分の上、18時30分に沈没した。乗員のうち特務艦長金桝義夫大佐以下154名が海風に、98名が初風に救助された他、カッター1隻が五十鈴に収容された。同年12月1日に除籍された。昭和16年度のマル急計画の4隻は、本艦と途中で計画変更となった速吸(はやすい、第306号艦)の2隻が竣工した。残りの2隻は建造取り止めとなったが、予定艦名は韓埼(からさき、第305号艦)[II]、稲取(いなとり、第307号艦)だった。1942年の改マル5計画で更に7隻計画されたが、全て建造取り止めとなった。予定艦名は雁来(かりこ、第5381号艦)、釣掛(つりかけ、第5382号艦)、雲見(くもみ、第5383号艦)、神須(かみす、第5384号艦)、膠州(こうしゅう、第5385号艦)、青島(せいとう、第5386号艦)、野間(のま、第5387号艦)。

出典:wikipedia

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