サヴィナ・ヤナトゥ( Σαβίνα Γιαννάτου / Savína Giannátou, Savina Yannatou, 1959年3月20日 - )はギリシャ、アテネ生まれの著名な女性歌手。サヴィーナ・ヤナトゥー等とも。クラシック、ジャズのレコードも数多くレコーディングしたが、セファルディックの他、地中海ルネサンスおよびバロック歌曲の歌唱でも特に良く知られる。ギリシャ国立音楽院、その後アテネの声楽ワークショップでスパイロ・サッカス Σπύρος Σακκάς / Spyros Sakkas に学び、奨学金を得てロンドンのギルドホール音楽演劇学校でコミュニケーションおよびパフォーマンス技術に関する研究を行った。在学中の1979年よりギリシャ国立ラジオ 3 でマノス・ハジキタス Μάνος Χατζιδάκις / Manos Hadjidakis がホストを務める "Edo Lilipuli" にレギュラー出演しプロ歌手として活動を始めた。1981年に最初のアルバム "Edo Lilipuli" に参加し、以降異なる言語で15タイトル以上をリリースしている。その後エンテフノソング〔ギリシャ語: Έντεχνο / Entechno ソング、アートソング〕の演奏者としてレナ・プラトノス Λένα Πλάτωνος / Lena Platonos 、ミハリス・グレゴリュー Μιχάλης Γρηγορίου / Michalis Grigoriou 、ディミトリス・マラゴプロス Δημήτρης Μαραγκόπουλος / Dimitris Maragkopoulos 、ヴァンゲリス・カツゥリス Βαγγέλης Κατσούλης / Vangelis Katsoulis 、ニコス・ママンガキス Νίκος Μαμαγκάκης / Nikos Mamangakis 、ニコス・キプルゴス Νίκος Κυπουργός / Nikos Kipourgos といった著名な作曲家とコラボレーションを行なった。更には現代オペラ、現代音楽にも取り組み、その後中世、ルネサンスとバロック音楽に焦点を当てた。1985年のアルバム "Νανουρίσματα" ( "Nanourismata" )で初めてギリシャのトラッド(伝統音楽)を取り上げる。1990年代初めにはフリーインプロヴィゼーションの実験を始め、ドイツのベーシスト、ペーター・コヴァルト Peter Kowald とギリシャのクラリネット/サックス奏者フロロス・フロリディス Φλώρος Φλωρίδης / Floros Floridis とのトリオで演奏するに至る。1994年にはパーカッション奏者ニコス・トゥリアトス Νίκος Τουλιάτος / Nikos Touliatos とのインプロヴィゼーションアルバムをリリースしている。その一方、テッサロニキ(サロニカ)で歌われていたセファルディムの伝承曲を研究していたテッサロニキ大学のクセノフォン・ココリス Xenophon Kokolis 教授の委嘱により、セファルディック音楽の復元プロジェクトに取り組み、"Ανοιξη στη Σαλονίκη" ( "Anixi Sti Salonici" 1995年)をリリース。このときのレコーディングメンバーによりプリマヴェーラ・エン・サルニコ Primavera En Salonico が結成される。2003年にはプリマヴェーラ・エン・サルニコとのライヴ "Terra Nostra" (2001年 - Lyra )を ECM からリリースし、アメリカ合衆国ツアーを行った。ビデオアート、舞踏劇、舞台(エウリピデス『メデイア』 1997年、同『バッコスの信女』 2005年、"Dibuk" 2006年、以上国立ギリシャ劇場。ソロモス "Η Γυναίκα της Ζάκυνθος" / "The Woman of Zante" 2006年)音楽の作曲のほか、自身のための音楽や歌の作曲( "Dreams Of The Mermaid" 1986年、 "Rosa Das Rosas" 2000年、いずれも Lyra/Musurgia Graeca リリース)も行っており、20タイトル以上の LP / CD に参加しリリースされている。彼女のよくコントロールされたヴォーカルテクニックは、クラシックの声楽的バックグラウンドを示しているが、自身はクラシックの声楽家ではないと語り、楽曲が許す限りナチュラルヴォイスで歌うことを好むと発言している。透明感のある美しいソプラノからスロートシンギングの発声や鳥の鳴き声を模したようなヴォイスパフォーマンスまで、その表現の幅は彼女の取り上げる音楽同様驚くほど広い。初期においては自立した女性としてジョーン・バエズ Joan Baez 、ヴォーカルのスタイルとしてはモンセラート・フィゲーラス Monserratt Figueras の、その後は声の暖かさ、語りの重要性からレナード・コーエン Leonard Cohen 、ヴォーカル表現の可能性としてディアマンダ・ギャラス Diamanda Galas の影響を挙げている。プリマヴェーラ・エン・サロニコはセファルディム伝承曲の再現プロジェクトのために集まったメンバーだったが、その後地中海沿岸、更にはその外側へと扱う音楽を広げながら、インプロヴィゼーションの要素も付け加え、汎地中海的なコンテンポラリートラッドの再発見とでもいうべき活動をサヴィナと共に続けている。Δίσκοι με τους / Primavera En Salonico
出典:wikipedia
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