北見峠(きたみとうげ)は北海道上川郡上川町字上越と紋別郡遠軽町奥白滝の境にある峠。標高857m。北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線と旭川紋別自動車道(国道450号)はトンネルが峠付近を貫通している。北見峠は急カーブが連なる交通の難所となっている。遠軽側の上り車線のみ登坂車線が設けられている。一方、原生林の中を通り抜ける峠であるため、好天時には雄大な景観を楽しむことができる。1891年(明治24年)、北方の防備と開拓のため網走から北見峠までを中央道路として開削した。明治政府の命により空知集治監や釧路集治監の別館として中央道路開削のために設置された網走監獄(網走刑務所)の囚人約1,100人と職員約200人が作業にあたり、4月開始の工事は12月までに約160kmを完成させるという突貫工事であった。過酷な労働で200人以上の犠牲者を出したことから“囚人道路”とも言われている。中央道路の経路には犠牲者を弔う慰霊碑が各地に建立されており、峠頂上のパーキングエリアには1974年(昭和49年)当時の白滝村村長によって建立された慰霊碑がある。開通後は経路に駅逓所が開設され、1897年(明治30年)と1898年(明治31年)に屯田兵が中央道路経由で北見地域に入植していった。1952年(昭和27年)国道39号に指定されたが、石北峠の開通に伴い1957年(昭和32年)道道遠軽上川線に降格、1968年(昭和43年)に線形改良を行い1975年(昭和50年)国道333号に昇格した。1932年(昭和7年)、中越駅(現・中越信号場) - 白滝駅間が開業し(石北線)、峠付近は石北トンネル(4,329m)が通っている。2002年(平成14年)に旭川紋別道初の供用区間として浮島IC - 白滝IC間(上越白滝道路)が開通。峠を通過する北大雪トンネル(4,098m)は、冬場の吹雪による視界不良などの厳しい気候条件に対して視線誘導施設や監視カメラの設置間隔短縮により管理体制の強化を図っている。トンネル内では携帯電話サービスの利用が可能となっている。
出典:wikipedia
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