リゾートしらかみは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が秋田駅 - 弘前駅・青森駅間を奥羽本線・五能線経由で運行している臨時快速列車。なお、本項では、当列車の前身である「ノスタルジックビュートレイン」および冬季以外で車両検査時に運行される「海彦・山彦号」およびその後継列車である「五能線クルージングトレイン」についても併せて記述する。なお、2014年3月15日のダイヤ改正で快速「深浦」が廃止されたため、翌日以降は当列車が五能線から青森駅まで直通する唯一の列車となっている。当初から夏季は毎日運転でありながら、列車番号は臨時列車扱いとなっている。冬季については、土曜日・休日と一部の日のみ運転する。なお、2号と5号は冬季運休するが、2010年度は12月4日の東北新幹線新青森開業に関係して、新型ハイブリッド気動車のHB-E300系を使用した「青池」を運行する。全車指定席。2号車は4人がけのボックス席で、マルス端末で発行する際はフロア指定(B室)をする。ただしフロア指定をしなくても、ボックス席が発行されることがある。 2002年11月以前は「リゾートしらかみ (B)」という別の列車名で登録されていた。海沿いを走る岩館駅 - 大間越駅間、大戸瀬駅 - 北金ケ沢駅間の一部区間では徐行運転を行う。また、千畳敷付近においても徐行が行われるほか、2号及び3号は千畳敷駅に15分間停車し、停車時間中に千畳敷海岸を散策することが可能である。1号と3号の鰺ケ沢駅⇒五所川原駅間の先頭車と2号の五所川原駅⇒鰺ケ沢駅間の3号車では「津軽三味線」の演奏が、土曜休日の3・4号の陸奥鶴田駅 - 川部駅間先頭車では「津軽弁語り部体験」が行われる。当列車は日本海沿岸を運行するため、荒天時、荒天が予想される時は全区間または一部区間運休となる(一部区間運休の場合、スケジュールと一部異なる車両が充当されることもある)。また1・4号は五能線内で徐行運転などを行い遅れた場合、弘前駅 - 青森駅間が運休となることがある。各列車には記念スタンプが備えつけられている。日本レストランエンタプライズ (NRE) 秋田営業支店により車内販売が行われており、駅弁や乗車記念グッズなども販売している。車内販売の支払いにはSuicaを利用できる。かつて「晩酌セット」(価格:1000円(税込)・あきた白神駅前にある八森いさりび温泉 ハタハタ館で調理)が、4号で提供されていた。川部駅→鰺ケ沢駅間で、検札に来た車掌に専用申込書(車両内にあり)を渡すと、あきた白神駅から積み込みされ、座席にて支払いとともに商品を引き換えるという形であった。5号でも「晩酌セット」を注文できたが、この場合は各自で「八森いさりび温泉 ハタハタ館」に当日14時までに予約が必要であった。現在は車内提供という形ではなくなったがあきた白神駅に届けに行き、お客が各自で支払う形で提供されている(2日前までに要予約。一部列車のみ)。当列車では駅での停車時間にイベントを実施したり、駅の外を散策できるほか、地元とタイアップした観光体験メニューを多数用意している。年度や季節により実施内容が異なるので、詳細はJR東日本秋田支社の公式サイトもしくは専用冊子を参照。下記は地元の観光団体や商工業者が実施する観光体験で、直接の申込が必要なものが多い。また、下車後、バスやタクシーに乗り継ぐ必要があるものがほとんどである。いずれも時間帯の都合で利用できる列車が限られるが、いずれも「リゾートしらかみ」以外の交通手段でも訪問できる。蜃気楼ダイヤとは、1999年(平成11年)から2005年(平成17年)までの夏季限定で運行されたダイヤの愛称。観光駅に当たる、あきた白神駅・十二湖駅・ウェスパ椿山駅・深浦駅の4駅の中から好きな駅でいったん下車し、観光の後、再び同じ列車で目的駅へと向かう。あきた白神駅については運転上、岩館駅まで無料送迎車で向かっていた。時刻表には、深浦駅で3時間停車の掲示か、列車の直通の記号を用いて表示されているが、深浦駅で数分止まった後、岩館駅まで引き返し、十二湖駅・ウェスパ椿山駅の乗客を乗せて、深浦駅に向かう。指定席券は、目的地までの乗車券・指定席券であれば、特例で途中下車できるようになっていた。2006年(平成18年)春から「くまげら」編成投入により、「リゾートしらかみ」が3往復体制での運行になったために、この蜃気楼ダイヤでの運行はされなくなった。西村京太郎の推理小説『五能線の女』では、このダイヤをトリックとして使用した。2006年(平成18年)12月16日、テレビ朝日の『西村京太郎トラベルミステリー』シリーズで映像化された。放送された時点ではすでに蜃気楼ダイヤでの運転はしていなかったので、番組の最後でその旨の字幕が表示された。五能線全線開通80周年記念の一環として、2016年7月13・14日に「リゾートしらかみ蜃気楼号」を運転、蜃気楼ダイヤが復活する。
出典:wikipedia
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