高知白バイ衝突死事故(こうちしろバイしょうとつしじこ)は、2006年3月3日に高知県吾川郡春野町(現・高知市)で発生した白バイ警察官の死亡事故である。2006年3月3日午後2時30分頃、高知県高知市(事故当時は吾川郡春野町)で、道路左側のレストラン駐車場から出てきたスクールバスが、国道56号の交差点に道路外から右折横断進入しようとしたところ、高知県警察交通機動隊の巡査長が運転する白バイと衝突し、白バイに乗っていた巡査長(当時26歳)が胸部大動脈破裂で死亡(殉職)した。バスの運転手と乗客である仁淀川町立仁淀川中学校3年生の生徒22人と教員3人にけがはなかった。スクールバス運転手(当時)が、安全確認不十分のまま道路に進入したことによって事故を起こしたとして逮捕・起訴されたが、運転手は、起訴事実はなくバスは停止しており複数証人もいるとして無罪(冤罪)を主張した。また弁護士と一部メディアが、交通事故鑑定人による検証実験、目撃者取材などを行った結果、「バスは動いていて、急ブレーキをかけた」とする警察・検察側の主張には疑義があり、提出された証拠は捏造された可能性が高く、当時現場周辺では違法な白バイの高速走行訓練が行われており、事故は自損事故であると主張。一方高知県警は、高知県議会や記者会見で、証拠捏造や白バイ側の過失を否定した。2008年8月20日、最高裁は上告を棄却し、一審通り禁錮1年4か月の刑が確定。元運転手は10月23日、高知地方検察庁に出頭して高知刑務所での数週間の収監を経て、同年11月からは加古川刑務所(交通刑務所)に収監され服役し、2010年2月23日出所。身元引受人が居るにも関わらず仮釈放が認められなかったため、満期での出所となった。とりわけブレーキ痕がバスによってできたものか、警察に捏造されたものかという点に争いがある。以上は控訴趣意書の要旨である。http://www.geocities.jp/haruhikosien/tisai.pdf 地裁判決文]隣県香川県のローカル局KSB瀬戸内海放送(ANN系列)記者の山下洋平が、視聴者から事件の当事者を紹介され「これは放っておけない」と高松高裁での控訴審開始前の2007年9月から取材を開始。継続して事件の経過報道、検証報道を行っているほか、自社のサイトでも特集動画を配信している(KSBニュース 『高知白バイ衝突死』)。また、全国ネットでも同系列のテレビ朝日が、KSBの取材を元に、交通事故調査の専門家を呼んで実地検証を行うなど再三報道している。ただし、高知県にはテレビ朝日系列の局が存在しないため、当時高知放送(日本テレビ系)へ系列外ネットされていた「スーパーモーニング」のような例外を除き、地元では放送されていない。また地元のテレビや新聞、支社を置くその他の大手メディアは報道しておらず、事件が起こった地元よりも他県のほうが事件の知名度が高いという現象が見られる。ジャーナリストの田中龍作によると「冤罪とすぐに決めつけることはできないにしても、冤罪の疑いは濃い。にもかかわらず、大マスコミの記者たちは事実を追及しようとしない」と主張している。裁判の焦点となった「ブレーキ痕」は、白バイとバスの衝突時にバスの前輪タイヤがグリップを失い横滑りして出来たという、いわゆる「横滑り説」も、ネット上(カービュー掲示板、高知BBSなど)で登場した。この理論によると現場と同様の「ブレーキ痕」はバスが動いている時に白バイが衝突してできることとなるが、バスの急ブレーキによるものではないとされるため無罪の可能性があるとして議論が白熱した。しかしこの理論はバスが止まっていたとする弁護側の主張とは異なっている。
出典:wikipedia
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