英雄伝説シリーズ(えいゆうでんせつシリーズ、The Legend of Heroes)は、日本ファルコムによるロールプレイングゲーム (RPG) のシリーズ。略称は「英伝」(えいでん)。本稿ではシリーズ全体について取り扱う。各作品の詳細については、それぞれの項を参照の事。1989年(平成元年)に発売された『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』(以下『I』)から始まるRPGシリーズ。初期2作は《ドラゴンスレイヤー(ドラスレ)シリーズ》として発売されていたが、1994年(平成6年)に第3作『英雄伝説III 白き魔女』が「ドラスレ」の名を冠さずに発売された事によって《ドラスレシリーズ》から独立した《英雄伝説シリーズ》として確立する。これまでに第8作までが発表されているが、第6作以降はそれぞれが複数の作品で構成されているため、通算では12作が発売されている。シリーズ最新作は『閃の軌跡』の後編に当たる「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」。主人公は各作品毎に変更されるが世界設定は2・3作で共有されており、世界設定の共通性から3期に分類される。(2014年11月現在、詳細は#シリーズの分類を参照)RPG作品の多くがアクションRPGであるファルコムにおいて、3人称視点のコマンド選択タイプRPGであることがシリーズの特徴としてあげられる。また、主人公も含めた個々のキャラクター像を深め、群像劇として物語を描いているのも特徴となっている。こうした結果、第1作よりストーリーを重視したドラマ性の高い作品として続いており、近年では本シリーズの作品を「ストーリーRPG」と称している。第6作まではパーソナルコンピュータをオリジナルプラットフォームとして発売していたが、7作目以降はコンシューマー機をオリジナルプラットフォームとしている。〈イースシリーズ〉とならぶファルコムの看板作品であり、様々なプラットフォームへの移植もされている。5作目までのコンシューマー機への移植は全て他社の開発によって行われていたが、6作目の『空の軌跡』シリーズは PSP への移植を自社開発で行っており、続く第7作『零の軌跡』と『碧の軌跡』がPSPをオリジナルプラットッフォームとして発売する土台となり、第8作目『閃の軌跡シリーズ』はPLAYSTATION3(PS3)とPlayStation Vitaとのマルチプラットフォームで発売された。(詳細は#日本国内での対応プラットフォームを参照)本シリーズは世界設定を数作で共有した後に一新しており、世界設定の共通性から第1期〈イセルハーサシリーズ〉(I・II)・第2期〈ガガーブトリロジー〉(III・IV・V)・第3期〈軌跡シリーズ〉(VI・VII・VIII)に区分される。同期の作品同士では世界設定を完全に共有しており、一部のキャラクターが作品を跨いで登場するなどストーリーにも深い関わりがある。第1作『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』と第2作『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』の2作からなる。1期の作品は《ドラスレシリーズ》として発売されており「Dragon Slayer VI」に位置する。ただし《ドラスレシリーズ》は1995年(平成7年)に『風の伝説ザナドゥII』がシリーズ最終作として発売されて解体されており、同年以降のリメイクや移植作品では『新 英雄伝説』・『英雄伝説I・II』と「ドラゴンスレイヤー」の名を外して発売されている。共にファンタジー世界であるイセルハーサを舞台としており、『I』の20年後の世界である『II』では『I』の主人公の息子を主人公とするなど、物語上でも繋がっている。ガガーブ三部作、ガガーブ編などとも呼ばれ、第3作『英雄伝説III 白き魔女』・第4作『英雄伝説IV 朱紅い雫』・第5作『英雄伝説V 海の檻歌』からなる三部作(=トリロジー)。第2期第1作目となる『III』が「ドラスレ」の名を冠さずに発売され、《ドラスレシリーズ》から独立した《英雄伝説シリーズ》が確立した。『III』と『IV』はファルコム自社によるリメイクが存在する事からそれぞれ「新」・「旧」として区別されるが、特に『IV』は「新」「旧」では別のゲームと言える程の大きな変更がある。互いに隣接しながらも巨大な大地の裂け目である「ガガーブ」と険しい大山脈の「大蛇の背骨」によって隔絶された3つの大陸、ティラスイール(III)、エル・フィルディン(IV)、ヴェルトルーナ(V)をそれぞれの舞台としている。異なる大陸で起こる3つの物語が最終的には1つの物語として繋がっており、一部のキャラクターは3作を通じて登場している。時間軸では2作目の『IV』が最も古く、次いで『V』となり、1作目の『III』が最も後の時代となっている。2014年現在において進行中のシリーズ。大きく見れば第6作『英雄伝説VI 空の軌跡』と第7作『英雄伝説VII』第8作『英雄伝説VIII 閃の軌跡』の3作が発表されているが、『VI』が「空の軌跡FC」・「空の軌跡SC」・「空の軌跡 the 3rd」の3作から、『VII』が「零の軌跡」と「碧の軌跡」の2作、『Ⅷ』が「閃の軌跡」・「閃の軌跡Ⅱ」から構成されているため、通算では7作品が発売されている。「SC」の発売以降、シリーズナンバーは裏設定とされ販売タイトルには含まれなくなった。ファンタジーをベースとしながらも導力と呼ばれる不思議なエネルギーによる機械文明が普及しつつあるゼムリア大陸がシリーズ共通の舞台であり、このゼムリア大陸西部において、覇権を競う2大国に挟まれた弱小国・地域であるリベール王国(VI)とクロスベル自治州(VII)、そして『Ⅷ』では大国のひとつであるエレボニア帝国がそれぞれの舞台となっている。本シリーズは一部のキャラクターがシリーズを通じて登場するだけではなく、時間軸においても密接に繋がっており、最も過去となる「FC」から、同時期の物語である「碧」および「閃の軌跡Ⅱ」までがおよそ3年程の範囲に収まっている。このため全てを合わせて1つの大長編と見ることもできる。また本シリーズからの派生作品として、〈イースシリーズ〉と『空の軌跡』のキャラクターをプレイヤーキャラクターとする対戦アクションゲームである、『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』が「the 3rd」と「零」の間に発売されている。同作には本編に先行する形で、『VII』の主要メンバーからロイドとエリィが登場している。また軌跡シリーズの1つとして『那由多の軌跡』が発売されているが、ジャンルがアクションRPGで世界観が一新されている。『VII』に登場するマスコットキャラのみっしぃがスピンオフ出演していることなどを除けば軌跡シリーズとの共通点があまりないためタイトルに「英雄伝説」が含まれていない。シリーズ作品の多くが様々なプラットフォームへと移植されている。※ この項では原則として、オリジナルの物とファルコム自らリメイクした物のシリーズを通しての特徴について言及する。作品毎の差が大きいシリーズであるため、詳細については各作品の項を参照の事。基本的には、オーソドックスなコマンド選択型のRPGのスタイルを踏襲している。主人公やその仲間などのプレイヤーキャラクターを操作し、敵キャラクターとの戦闘を行っていく事でレベルを上げ、NPCとの会話やイベント、ボスキャラとの戦闘を行っていく事でストーリーを進行させていく。最終ボスを倒してストーリーの結末を迎えることが、ゲームの最終的な目標となる。旧『IV』を除き、全ての作品が複数の章・部・話から成り立っており、ストーリーに区切りがつけられている。『I』では「第1章」から始まり「第1章」が最初の章となっているが、その他の作品では「序章」から始まり、「第1章」は2つ目の章となっている。章毎に動ける範囲が限定され、クリアした章の舞台には再度訪れる事が出来ない作品が多い。『II』までは街やダンジョンなどはフィールド上にアイコンで示されていた。『III』以降はアイコン描写は廃止され、フィールド・街・ダンジョン等に関わらず、全てが同縮尺で表現されている。敵との遭遇は〈イセルハーサシリーズ〉ではシンボルエンカウント(ただし、特定のアイテムを使わないと敵のシンボルが画面上に表示されない)、〈ガガーブトリロジー〉では定点でのランダムエンカウント、〈軌跡シリーズ〉ではシンボルエンカウントとなっている。シリーズ毎に大きく異なる。シリーズ毎に体系が異なり全体を通して共通する魔法はないが、世界設定を共有する各シリーズ内では同一の魔法が使われている。ただし〈ガガーブトリロジー〉は設定を共有しながらも互いに隔絶した世界となっている為、作品毎に異なる魔法体系となっている。『III』を除いた全ての作品において、多くのRPG同様に魔法の使用にはMPもしくはそれに相当するEPを消費する。『III』におけるMPは魔法習得時に消費するポイントであり、習得した魔法の使用時に消費するステータスはない。『III』以降の作品では人外の敵との戦闘では直接現金を手に入れる事は出来ず、代わりに換金物が手に入る。買い物をする為には一度現金に換金する必要があるが、換金率は場所や時間等によって変動する。『III』以降の作品では複数巻からなる作中作の本がアイテムとして登場し、これを収集するサブイベントが存在する。これらの本は全巻を揃えることによって、最強の武器などの他では入手出来ない貴重な道具と交換出来るが、本の多くは取得可能な時期が短時間に限られており、さらには素直にストーリーに沿ったプレイでは見つけ難い場所にあるため難易度の高いイベントとなっている。なお『V』でこのイベントに関わる作中小説『人形の騎士』は、シリーズを跨いで〈軌跡シリーズ〉作中においても小説として登場する。
出典:wikipedia
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