ステラジアン（steradian、記号:sr）は、国際単位系（SI）における立体角の単位である。平面角のラジアンに対応する。1ステラジアンは、球の半径 formula_1 の平方（球の半径を一辺の長さとする正方形）と等しい面積の球面上の部分 formula_2 の、中心に対する立体角[sr]と定義される。ステラジアンは平面の角ラジアンを立体に拡張したものである。度に対する平方度という単位もあるが、SIでは度が併用単位となっているのに対し、立体角についてはステラジアンのみが認められている。ステラジアンという名称は1875年くらいから使用されていたもので、ギリシア語で立体という意味の"stereos"（ステレオの語源でもある）に由来する。ステラジアンは1960年の第11回国際度量衡総会(CGPM)で採択された。ラジアンとともにSIの補助単位の一つとされていたが、1995年に補助単位は廃止され、ステラジアンは次元1（= m·m）、すなわち無次元の組立単位として分類されている。ステラジアンの定義から、全球（面積 4π"r"）は4πステラジアン（=約12.566ステラジアン）、半球は2πステラジアン（=約6.2832ステラジアン）となる。逆に、1ステラジアンは、全球を1としたとき、(1/4π)＝約0.079577となる。半頂角 formula_4 の円錐の立体角（ステラジアン）は、緯度formula_6からformula_7（ラジアン）、経度formula_8からformula_9（ラジアン）で囲まれた範囲の立体角（ステラジアン）は、ステラジアンは、放射束の計測によく用いられる。SIでは、放射強度の単位にワット毎ステラジアン(W/sr)がある。また、光度の単位であるカンデラ(cd)の定義にワット毎ステラジアンが登場する。Unicodeには、ステラジアンを表す上記の文字が収録されている。これはCJK互換文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない。

出典:wikipedia