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弥次喜多道中記

『弥次㐂夛道中記』(やじきたどうちゅうき)は、日本の小唄時代劇によるコメディ映画である。1938年(昭和13年)の日活京都撮影所製作、日活配給作品、日活とテイチクの一連の提携作品のうちの一作である。監督は当時30歳のマキノ正博、のちの巨匠・マキノ雅弘の戦前のトーキー作品である。十返舎一九の19世紀の滑稽本『東海道中膝栗毛』をベースに小国英雄が執筆したオリジナル脚本をマキノが映画化した。片岡千恵蔵の当たり役である遠山金四郎が放蕩に明け暮れる若き日、箱根の関所で出逢う旅の男(杉狂児)を鼡小僧次郎吉と知らずに旅をともにし、実際は架空の人物であるが当時の有名な旅人であったという設定の「弥次さん喜多さん」に間違えられ、京都に着いた半年後に再会の約束をするという、「弥次喜多もの」としては希有な設定をもつ。翌1939年(昭和14年)に製作されたオペレッタ時代劇の『鴛鴦歌合戦』の原型とされるが、わずか10日で撮影所内のみの撮影で完成したという同作とは異なり、本作ではロケーション撮影がふんだんに行なわれ、またマキノが得意とするカットを刻むダイナミックな演出が随所にみられる。

出典:wikipedia

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