ゲームパッド()は、いくつかのボタンを備え、両手の間に持って主に親指で操作するゲームコントローラの一種。ジョイパッド(Joypad)、コントロールパッド(Controlpad)、パッドともいう。両手持ちの横長パッド以前はジョイスティックが主流だったが、ぴゅう太やインテレビジョンでは縦長形状のパッドも使われていた。1983年から1984年にかけて、この縦長形状のコントローラのパッドをジョイスティックに置き換えたタイプのゲーム機がいくつか発売されている。セガ(後のセガゲームス)のSG-1000もその1つだった。しかし同じ頃、任天堂のファミリーコンピュータが両手持ちの横長パッドを採用し、ライバルのセガもSG-1000IIでそれに続いたことで、家庭用ゲーム機の分野では両手持ちの横長パッドが標準となった。コントローラを採用したゲーム機で有名なものが、1983年に発売された任天堂のファミリーコンピュータ(ファミコン)である。左側に「十」の形をした十字ボタン、右側に丸型(初期は四角形)のAボタンとBボタン、そして中央に小さいスタートボタン、セレクトボタンが備えられている。この「十字ボタン+アタックキー」という基本構造はもともと任天堂の一部の電子ゲームで採用されていた形状であり、当時の家庭用ゲーム機としては独自形状だった。当時の雑誌評価の例では「任天堂の電子ゲームと同じタイプだから、すぐになれるはずだ。」と言葉を濁している。しかし始まってみれば、メーカーを問わず以後の多くのゲーム機に継承され、事実上の標準となっている。一般的なゲームパッドの形状を世界に広めたファミコンの影響で、プレイヤーを動かすといったカーソルボタンには「十字キー」(後に任天堂は名称を「十字ボタン」で統一している)という名称が広く使用されている。「十字キー」の内部構造について任天堂は実用新案権を取得したが、1994年に権利が消滅している。ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStationシリーズでは「方向キー」と呼称されている。アクションゲームなどでは、十字ボタンは主にキャラクターの移動、A・Bボタンはキャラクターが攻撃したりジャンプしたりするときなどに用いる。アドベンチャーゲーム、ロールプレイングゲームなどでは、十字ボタンをキャラクター移動とカーソル移動、Aボタンをコマンドの決定、Bボタンをキャンセルボタンとして用いることが一般的である。スタートボタンやセレクトボタンはA・Bボタンより押す頻度は低く、ゲームの開始や中断などのシステム操作を中心に用いる。日本ではファミコンに倣い、右のボタン(スーパーファミコンでのAボタン、PlayStationでの○ボタン)が決定、下のボタン(Bや×)がキャンセルに設定されることが多いが、アメリカではこれらが逆になっているのが一般的である。このため、ローカライズ(翻訳)の際にボタン設定が逆転したり、□ボタンをキャンセルに割り当てたりなどの工夫が見られることがある。Xboxなどでは、日本でも下側のボタンが決定ボタンとして使用されている。当時のコントローラは薄い直方体の平面的な構造であり、人間工学的に充分に検討された物ではなかったために指への負担が大きく、まだ成長期にある児童が熱中しすぎて腱鞘炎を患うことも少なくはなく、故に問題視されるなどの現象も見られた。このため、後に人間工学的に指に優しいコントローラも発売されるようになっていった。パソコンゲームでは、キーボードやマウスでは操作しづらいゲーム(アクションゲーム、レースゲームなど)をプレイする時に、家庭用ゲーム機並みの操作性を持たせている。Xbox 360用のコントローラはUSB接続なので、マイクロソフトからデバイスドライバをダウンロードしてインストールするだけでWindowsで使用できる。コンバータを介せば、PlayStationシリーズのゲームパッドをパソコンゲーム用のゲームパッドとして使用することも可能である。以前はPlayStation用のコンバータのみだったが、スーパーファミコンやメガドライブなどのコントローラ用の物も通信販売を中心に発売されている。PCに、セガサターンのコントローラを繋ぐソケットを増設する拡張インターフェースカードとして、アイ・オー・データ機器から「IF-SEGA」シリーズが発売されていた。セガは2004年にセガサターン用のコントローラそのままの設計のUSBゲームパッドを限定発売したことがある。全てのゲームパッドが以下の入出力を備えている訳ではない。
出典:wikipedia
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