ドラえもんのひみつ道具 (たか-たん) では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち、読みが「たか」で始まるものから「たん」で始まるものまでを列挙する。宝さがし機(たからさがしき)は、「珍加羅峠の宝物」(てんとう虫コミックス第15巻に収録)、「宝さがし」(藤子・F・不二雄大全集第2巻に収録)に登場する。宝物(1000円を超える価値の物体)を探す道具で、半径100メートル以内に宝があると反応する。反応の大きさは宝の価値によって異なり、宝の対象はたとえ地面に埋まっていたとしても反応する。針のアナログメーターと、宝を検知するためにあると思われる振り子状のアンテナから構成されている。類似品に「たからさがしカウンター」がある。たからさがしカウンターは、「たからさがしカウンター」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』第6巻に収録)に登場する。宝物を探す道具。形状や使用法が「宝さがし機」に酷似している。同一の道具であるかは不明。宝さがしごっこセット(たからさがしごっこセット)は、「宝さがしごっこセット」(てんとう虫コミックス第13巻に収録)に登場する。宝探しごっこ遊びを楽しむための道具。宝箱を思わせる箱に、プラスチック製の模造品の宝が詰まっている。箱にロケット仕掛けで、どこか人里離れた遠くの場所へと飛んでいき、ひとりでに地中に埋まる。やがて、箱に付属している小型ロケットは手元に戻ってくる。宝箱の隠し場所を記した紙がその中に入っており、それを元に宝箱を探しに行くという手順。隠し場所は暗号で記され、たとえありふれた隠し場所でも、本当の宝探しを思わせる文章となっている(例:「ドクロが見つめる先」→ここでのドクロとは小学校にある人体模型をさし、その視線の先だということ)。他のものを入れることができる。宝さがし地図(たからさがしちず)は、「南海の大冒険」(てんとう虫コミックス第45巻に収録)、『ドラえもん のび太の南海大冒険』に登場する。360枚組の世界地図。地図には周囲の海の水深や陸上の等高線などが書かれている。付属の針で地図を刺しながら宝を探す。宝のある場所に針が刺さるとブザーが鳴る。宝のある場所から1ミリメートルずれてもブザーは鳴らない。宝がある場所はリアルタイムで更新され、すでに掘り起こされた宝の場所ではブザーは鳴らない。ただし、掘り起こされてから更新まで少し時間がかかる場合もある。宝さがしペーパー(たからさがしペーパー)は、「宝さがしペーパー」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第4巻に収録)に登場する。巻き紙状の道具。この紙の一部を切り取り、人や物がどこにあるか尋ねながら熱をあてると、その探し物がある場所を示す、なぞなぞ形式の文があぶり出される。映画『ドラえもん のび太の人魚大海戦』では「宝さがしペーパーとあぶり出し暖炉」が登場し、付属の小型暖炉で即座にあぶり出しを行うことができるようになっている。たからの地図さがしき(たからのちずさがしき)は、「たからさがしカウンター」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』第6巻に収録)に登場する。宝の地図を探す機械。具体的な使用方法は不明。これを使い地図を探すことはできるものの、宝物を入手するためには、その地図をもとに宝を探し出さねばならない。テレビアニメ第2作第1期「宝さがしに行こう」では、名称を「宝の地図探知機(たからのちずたんちき)」としている。宝星探査ロケット(たからぼしたんさロケット)は、「宝星」(てんとう虫コミックス第44巻に収録)に登場する。宝島ならぬ「宝星」を見つけ出すロケット。地球上の秘境や孤島で宝探しをするように、宇宙を飛び続けながら財宝のある惑星を探し出す。目測30センチメートルほどの大きさ。地面に置き、マッチなどで点火して打ち上げる。財宝が発見されると、使用者の手元にある報知機のブザーが鳴る。広大な宇宙で宝星が見つかる確率は宝くじ以下。宝探しに夢中になってロケットを何千本も浪費し、無一文になった人もいるという。またロケット自体が非常に高価で、ドラえもんも3本しか持っていない。また、宝が見つかっても、それはその星の住民にとっての宝であり(たとえば石器時代の宇宙人の石製の貨幣など)、地球に持ち帰っても何の意味も成さないケースもある。たくはいキャップは、「たくはいキャップ」(てんとう虫コミックス第44巻に収録)に登場する。ネコの耳をあしらった黒い帽子。これをかぶった人は「宅配便の配達員」になり、本来どこかへ届けられるはずの荷物に触れると、さまざまな偶然が積み重なることで、いつの間にかその荷物を本来の配達先へ届けてしまう。タコ印口べに(タコじるしくちべに)は、「ゾウ印口べに」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第1巻に収録)に登場する。ゾウ印口べにの類似品。これを唇に塗ると、口がタコの漏斗の様に伸びて墨を吐き出す。たこのりは、「長い長いお正月」(てんとう虫コミックス第23巻に収録)に登場する。糸を引いて空に上げるのではなく、人が乗ることのできる凧。水平状態で上に人が座り、レバーで操縦して自在に空を飛ぶことができる。出しっぱなし国旗(だしっぱなしこっき)は、「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス第11巻に収録)で紹介されている。未使用時は無地の旗。大晦日の夜に飾っておくと、明け方には初日の出のように日の丸が昇り、正月には日本の国旗となる。タスケテ帽(タスケテぼう)は、「魔女っ子しずちゃん」(てんとう虫コミックス第26巻に収録)に登場する。童話の魔法使いがかぶっているような、円錐の形をした帽子。これをかぶっていると、助けを求めている人を探知し、帽子の先端がその人の方を向いて知らせてくれる。テレビアニメ第2作第2期の『アリガトデスからの大脱走』では、助けを求めるドラえもんの居場所を教えるだけでなく、そのドラえもんのもとへ強力な引力がかかったように帽子の先端がのび太を引っ張っていった。タスケロンは、「ぼくをタスケロン」(てんとう虫コミックス第20巻に収録)に登場する。瓶入りの錠剤。これを飲むと、困っている人を見ると助けずにはいられなくなる。宿題の事で頭がいっぱいで、困っている人を無視するのび太に対し、ドラえもんが世の中は助け合って生きていかないといけないことを教えるために出した道具。テレビアニメ第2作第1期「タスケロン・カプセル」では、名称を「タスケロン・カプセル」とし、瓶入りのカプセル剤としている。たずね人ステッキ(たずねびとステッキ)は、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』、『ドラえもん のび太の日本誕生』、『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』、『ドラえもん のび太の創世日記』、『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』に登場する。人や物を探しているとき、このステッキを地面に突き立てて手を放すと、目当ての人や物の方向に倒れる。ただし的中率は70%。初登場作品『ドラえもん のび太と鉄人兵団』では名称を「探し物ステッキ(さがしものステッキ)」としている。ただ見セット(ただみセット)は、「のび太の部屋でロードショー」(てんとう虫コミックス第18巻に収録)に登場する。スクリーン、受信機、送信機(カメラ)からなる道具。送信機が映している映像を受信機が受信し、スクリーンに投影する(音声も伝える)。受信機を操作することで角度やズームなどを行える。いわば高性能の遠隔操作可能なカメラ。なお、受信機と送信機はほとんど同じ形状なので取り違えやすく、映画館に受信機を置けばそこのスクリーンに映像が映る。たたりチンキは、「恐怖のたたりチンキ」(てんとう虫コミックス第40巻に収録)に登場する。このチンキを人や動物や物にかけると、その動物や物がオバケとなり、それらが恨みを持った人物の元へと現れて脅かす。基本的にオバケとなって現れるのは夜だが、場合によっては昼にも出現させることができる。ただし、自分が悪い場合は、自分にたたりが来る。タチバガンは、「人の身になるタチバガン」(てんとう虫コミックス第44巻に収録)に登場する。両人に撃つことで、人と人との立場を入れ替えることのできる銃。これで人を撃つと、現在いる場所、やっていること、しゃべっていることなどがそっくり入れ替わる。たとえばのび太がドブに落ちた際、道を歩いているジャイアンを撃つと、ドブに落ちたはずののび太はそ知らぬ顔で道を歩いており、代わりにジャイアンがドブでずぶ濡れになっている。これとよく似た機能を持つ道具に「タッチ手ぶくろ」があるが、タッチ手ぶくろは相手に直接触れなければならないのに対し、タチバガンは離れたところにいる相手と入れ替ることができる。断ち物願かけ神社(たちものがんかけじんじゃ)は、「断ち物願かけ神社」(てんとう虫コミックス第42巻に収録)に登場する。神社を模した巣箱ほどの大きさの道具。好きな物をおふだに書いて中にいれ、手をパンパンと叩いて願い事をすると、その願いをかなえることができる。その代り、最低1年はおふだに書いた物を断つはめになる(たとえばジュースを断つと、自販機で缶ジュースを買っても、それをうっかりドブに落としてしまったりする)。当然ながら、嫌いな物を断ち物にした場合や、他人に勝手に物を断たせた場合は効果がない(ただし、他人が好きな物を断つはめになる効果自体はある)。立ちユメぼう(たちユメぼう)は、「立ちユメぼう」(てんとう虫コミックス第16巻に収録)に登場する。帽子型の道具。これを頭にかぶると、たちまち眠りに落ちる。そして夢遊病者のようにあちこちを歩き回りつつ、実際の出来事を夢として見ることができる。見たい夢の種類は、あらかじめダイヤルで指定する。たとえば冒険物の夢を指定して使用すると、日常の何気ない光景が夢の中で大魔境に見え、道を走ってくる自動車は草原を突進してくる恐竜に、あちこちで出会う友人たちが怪物に……といった具合になる。だっしゅうざいは、「白ゆりのような女の子」(てんとう虫コミックス第3巻に収録)に登場する。脱臭剤。白い粉末で、瓶に入っている。臭いの出る物体にかけて使用する。タッチカメラは、「おいかけテレビ」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第1巻に収録)に登場する。自分だけをテレビに映すことのできるテレビカメラ。人がカメラに触れると、カメラはその人をひたすら追い回して撮影し続け、その映像が一般家庭のテレビに映し出される。チャンネルを変えても、スイッチを切っても常に映り続ける。ひとたびこのカメラが起動すると、映される本人の意思に関係なく触れた者を追い回し続け、逃れる事ができない。なおこの道具の名称は原作には登場せず、名称はテレビアニメ第2作第1期「タッチカメラでテレビ出演」にて判明する。タッチ手ぶくろ(タッチてぶくろ)は、「タッチ手ぶくろ」(てんとう虫コミックス第17巻に収録)、「あとはおまかせタッチてぶくろ」(てんとう虫コミックス第40巻に収録)に登場する。手袋の形をした道具で、右手にはめて使用する。この手袋で誰かにタッチすると、自分の立場と相手の立場を入れ替えることができる。例としてドラえもんがどら焼きのつまみ食いを玉子に見つかった時、手袋でのび太にタッチすると、玉子はのび太を叱り始め、のび太がドラえもんの代わりに謝り始める。またのび太がジャイアンに殴られそうになった時、手袋でジャイアンにタッチすると、ジャイアンが自分自身を殴ってしまう。何かしようとしているときにタッチすると、相手が代わりにそれをしてくれたり、相手が何か良いことが起きるときにタッチすると、自分にそれが起きるなど、多様な使い道がある。なお、手袋をはめていなくても手袋を介して触れていれば有効となる。「あとはおまかせタッチてぶくろ」ではデザインに変更がある。テレビアニメ第2作第1期「タッチグローブ」(小学館〈てんとう虫コミックス〉第17巻収録「タッチ手ぶくろ」のアニメ化作品。1996年4月26日放送、映像ソフト未収録)では、タッチ手ぶくろに対する防御用の道具「アンタッチャブルガス」が登場する。スプレー缶に入っており、これをあらかじめ吹き付けておくだけで、タッチされても道具の効果を受けなくすることができるというもの。ダッピ灯(ダッピとう)は、「からだの皮をはぐ話」(てんとう虫コミックス第14巻に収録)に登場する。懐中電灯を模したような道具。人間に光線を浴びせると、皮膚の下に新しい皮膚ができ、古い方の皮膚が脱皮のように脱げてしまう。脱げた皮膚に空気を入れて膨らませることで、本人と寸分違わないダミーの人形として使用できる。ただし耐久力は風船程度であるため、些細な打撃でしぼんでしまう。またダミー人形として使う場合、ダッピ灯で用意できるのは皮膚のみ即ち裸である為、衣類は別に用意しなければならない。たつまきストローは、「たつまきストロー」(ぴっかぴかコミックス第15巻に収録)に登場する。螺旋型のストローで、口にくわえて息を吹き出すと小型の竜巻を起こすことができる。息を吹き出す長さや強さ次第で、竜巻の形や大きさもいろいろと調節できる。タテヨコバッジは、「高層マンション脱出大作戦」(『小学三年生』1990年1月号に掲載、単行本未収録)に登場する。このバッジを身につけ、バッジについている針を90度回転すると、重力方向が横向きになり、垂直な壁を歩くことができる。タヌ機(タヌき)は、「タヌ機」(てんとう虫コミックス第7巻に収録)に登場する。タヌキを模した眼鏡と尻尾のセット。これを身につけると、眼鏡のツルがアンテナとなって自分の脳波が送信され、タヌキが人を化かすかのように他の人に思いのままの幻覚を見せることができる。幻覚にかけられた者は殴られる等の痛みや衝撃を受けると正気に戻る。「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス第11巻に収録)のカットでは、眼鏡と尻尾の他に木の葉を頭に乗せている。タヌキさいふは、「タヌキさいふ」(藤子・F・不二雄大全集第4巻に収録)に登場する。未来の世界の子供たちが銀行ごっこに使う財布。柿の葉を入れると千円札に変わる。しかし、あくまで遊びに使うものなので、30分たつと元の葉に戻る。タネなしマジックハンカチは、「タネなしマジック」(てんとう虫コミックス第34巻に収録)に登場する。どんな不器用な人にでも手品ができるハンカチ。縫い目に内蔵されている超小型コンピュータが、物質の元素を自在に操作することで、物質の出現、変換、消去を行う。何も持っていない手にハンカチをかぶせると物が出現したり、また物にかぶせて別の物に変えたり、消し去ったりできる。ただし何が出てくるか、やってみないと結果はわからない。タマゴ産ませ燈(タマゴうませとう)は、「時計はタマゴからかえる」(てんとう虫コミックス第38巻に収録)に登場する。卵生の動物を模した物品にこの道具の光を浴びせると、数個の卵が産まれ、やがて孵化して幼体となる。「アットグングン」を食べさせて育てることで、もとの物と同様に使用することができる。タマゴコピーミラーは、『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』に登場する。この鏡に生物を写すと、鏡面から卵がいくつも出てきて、やがてその卵が孵化してもとの生物のコピーが誕生する。産まれたコピーは基本的に元の生物と同じ姿と性格を持つ。凶悪脱獄囚の熊虎鬼五郎のコピーとして気弱なホクロが産まれたように、まれに少々異なる者が生まれることもある。また、卵に電撃を与えると、多少知能の発達した者が産まれる。コピー元の生物とコピー生物とを、「エッグハウス」に搭載されているタマゴ逆転装置に入れれば、元の一体のみの生物に戻すこともできる。ここでも鬼五郎一家を1人に戻すと人格がホクロになったように、完全に元に戻るわけではない場合がある。たましいいぶりだし機(たましいいぶりだしき)は、「ジャイアン乗っとり」(ぴっかぴかコミックス第13巻に収録)に登場する。祈祷師が用いる護摩壇のような形状で、使用すると煙が立ちこめる。その煙を吸い込むとクシャミをして、そこからクシャミをした本人の魂が抜け出る。魂が自分の化身となり、相手の鼻から脳に侵入することで、相手を自分の意のままに操ることができる。戻るときはまた相手の鼻から抜けて、自分の鼻から戻る。なお、魂が抜け出ている間、本体は抜け殻のようになる。テレビアニメ第2作第1期「ジャイアンを乗っ取ろう」(「ジャイアン乗っとり」のアニメ化作品。1992年8月21日放送、DVD『ドラえもんコレクションスペシャル特大号 夏の5』に収録)では、正式名称を「たましいいぶりだし機」としている。道具名の表記はDVD『ドラえもんコレクションスペシャル特大号 夏の5』に収録の「ひみつ道具ずかん」による。ひみつ道具の事典『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』(2008年9月発行)では、便宜的な名称を「たましいを抜け出させる道具」としている。たましいステッキは、「ざぶとんにもたましいがある」(てんとう虫コミックス第39巻に収録)に登場する。祓串を模した道具。この道具で物体に触れると、その物体に魂が宿る。魂の宿った物体は粗末に扱われると文句を言ったり、その人に攻撃してくる。22世紀では物を粗末にする人を諌めるために使用される。ステッキに付いているボタンを押すと、効果は消える。同じように物をしゃべらせる道具に「モノモース」があるが、モノモースはただ喋るだけであり、動くことはない。たましいふきこみ銃(たましいふきこみじゅう)は、「たましいふきこみ銃」(てんとう虫コミックス第34巻に収録)に登場する。この銃を人に向けて息を吹き込むと、自分の魂の半分を相手に吹き込むことで、もう1つの体のように相手を意のままに動かすことができる。半分だけ魂を吹き込むので、相手を操ると同時に自分も行動可能。魂を吹き込まれている間は、相手の意識はなくなる。銃から息を吸い込むと、魂は元に戻り、相手の意識も戻る。対象の相手に憑依した者(例としてスネ夫に憑依したのび太)はどんなに体を動かしても疲れや痛みを感じず、憑依された相手は意識が戻った途端にその疲れや痛みが伝わってくる。タマシイム・マシンは、「タマシイム・マシン」(てんとう虫コミックス第13巻に収録)に登場する。自分が戻りたい頃の日を設定して、その頃に戻ることができるという道具。現代の自分の魂のみがその時代の自分の身体へ行くため、現代の体は息もしない。ドラえもんによるとそのとき、その戻る頃の時代の魂はどこへいっているかはわからないという。ただし、タイマーをかけないと、人生がその戻る時代と現代の繰り返しとなってしまうことから、タイマーをセットしておく必要がある。また、この道具のことを知らない家族や知人に現代の体が死んだのではないかと心配をかけてしまうことがあるのも難点。多目的おまもり(たもくてきおまもり)は、「多目的おまもりは責任感が強い」(てんとう虫コミックス第21巻に収録)に登場する。お守り袋の中にカードが入っており、これに「金運」「交通安全」「恋愛運」「受験合格」の4つのボタンがある。何れかのボタンを押してお守りを首からさげておくと、その運が向くよう体が勝手に動く。しかしやり方は、例えば「交通安全」なら交通事故阻止のために持ち主が外出できなくなったり、「受験合格」なら受験に合格できるほどの学力を得るまで机から離れられなくなったりといった具合に、極端な上に几帳面過ぎるところがある。また1つの運を守っている間は他の運までは手が回らず、他の運が悪くなってしまう。たとえば金運のときは交通安全にまでは手が回らず、車に轢かれそうになることもある。目的遂行のためにやりすぎて失敗することもあるため、万能とはいえない。だるまおとしハンマーは、「スネ夫のおしりがゆくえ不明」(てんとう虫コミックス第32巻に収録)に登場する。このハンマーで物、生物などを側面から叩くと、だるま落としのように中間部分を打ち出すことができる。たとえば木の幹を叩けば、幹の中間部分が円盤上に次々に打ち出され、次第に木の高さが低くなってくる。打ち出された部分を叩いた場所にあてがえば、ひとりでに元に戻る。体の部分が打ち出されても体の器官はいつもと変わらない(例えば、尻の部分が抜け出てもオナラが出る等)。また、打ち出された部分に痛みを与えるとその痛みが打ち出された部分の持ち主にも伝わる。ダルマさんころんだ帽(ダルマさんころんだぼう)は、「ダルマさん、ころんだ帽」(『小学三年生』1990年8月号に掲載、単行本未収録。『ぼく、ドラえもん』第12号附録冊子『てんとう虫コミックス未収録作品スペシャル』第12巻に再録)に登場する。ダルマを模した帽子。まずこれを頭にかぶり、「ダルマさんが転んだ」の要領で、誰かの背後にそろそろと忍び寄れる道具。相手が気配を感じてこちらを振り返ったとき、ピタッとこちらの動きを止めれば、たとえ相手の視界内に自分がいても、相手の目には自分の姿が決して映らなくなる。ただし、わずかでも動いてしまうと姿は見えてしまう。探検ごっこセット(たんけんごっこセット)は、『ドラえもん のび太とアニマル惑星』に登場する。以下のひみつ道具6点、あるいは5点で構成される探検道具のセット。手のひらサイズの「コンパクトケース」に収納して持ち運ぶことができる。映画のシナリオではこのセットは「探検セット」と呼んでいた。探検ごっこ用蒸気船(たんけんごっこようじょうきせん)は、『ドラえもん のび太の大魔境』に登場する。未来の世界で探検ごっこに使用される外輪式蒸気船。探検ムードを盛り上げるため、あえて古めかしいスタイルをとっている。蒸気船としての機能以外の、未来の道具特有の特殊機能類は特に見られない。秘境ヘビースモーカーズフォレストを目指す川下りに使用された。作中では名称不明。『大長編映画ドラえもんクイズ全百科(だいちょうへんドラえもんクイズオールひゃっか)』(1993年3月発行)を始めとするひみつ道具の事典では、名称を「探検ごっこ用蒸気船」としている断層ビジョン(だんそうビジョン)は、「断層ビジョン」(てんとう虫コミックス第36巻に収録)に登場する。学術研究用に開発された道具。CTスキャンのように、外から見えないところの断面を見ることができる。縮尺を変えることでさまざまな大きさの物体の断面をみることができ、作中ではのび太本人や地球まで断面を表示していた。さらに、緯度や経度を調整すれば任意の場所の内部を見ることも可能。また、この縮小された断面のビジョンに目印の旗を立てると、実際の場所にも旗が立つようになっており、のび太が埋めた貯金箱や生き埋めの遭難者を探す際に使用している。たんぽぽくしは、「たんぽぽくし」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』第3巻に収録)に登場する。この櫛で髪をすくと、髪全体がタンポポの綿毛のように広がり、風に乗って空を舞うことができる。タンマウオッチあるいはタンマウォッチは、「時間よ動け〰っ!!」(てんとう虫コミックス第24巻に収録)、「なんでもぬいぐるみに…」(てんとう虫コミックス第35巻に収録)に登場する。ストップウォッチを模した道具。作動させると全世界・全宇宙の時間が停止し、自分以外の生物や物体、物質が停止した状態となる。作動時点で使用者の体に他の者が触れていれば、その者は時間停止の影響を受けずに済む。映画「のび太と緑の巨人伝」での設定のみ、道具の効果は地球範囲内とされている(「昼に時間が止まっていたにもかかわらず夜になる」「他の惑星に行っていたドラえもん達の時間が止まっていない」など)。同様の道具に、「ウルトラストップウォッチ」がある。「時間よ動け〰っ!!」ではタンマウオッチという表記だが、「なんでもぬいぐるみに…」でタンマウォッチという表記へと変更になっている。ひみつ道具の事典では『続ドラえもん全百科(ぞくドラえもんオールひゃっか)』(1979年12月発行)に「タンマ・ウォッチ」という表記で掲載したのち、『ドラえもんひみつ大事典』(1985年5月発行)で「タンマ・ウオッチ」へと変更。『ドラえもんひみつ道具完全大事典』(1994年12月発行)およびその改訂・改題書である『最新版ドラえもんひみつ道具大事典』(2004年1月発行)でもその表記を用いていたが、『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』(2008年9月発行)にて「タンマウオッチ」へと修正している。テレビアニメ第2作第2期「時間よ動け〜っ!!」(2008年10月31日放送)では表記を「タンマウォッチ」としている。
出典:wikipedia
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