海南省(かいなんしょう、中国語:海南省、拼音:Hǎinán Shěng、英語:Hainan)は中華人民共和国最南部の省。海南島と付属の島嶼からなる。省都は海口市。中国広東省雷州半島の南に位置する海南島と南シナ海の西沙諸島、南沙諸島、中沙諸島からなる。海南島以外の所属については近隣諸国との領土問題がある。西はトンキン湾を隔ててベトナムとなる。海南島の北部は亜熱帯、南部は熱帯に属し、バナナ、ココヤシ、コショウなどの熱帯作物の栽培が盛んである。熱帯に属する三亜市周辺の海岸は、年中海水浴に適した気候であり、俗に『中国のハワイ』ともいわれ、海浜リゾートを中心とした観光業が盛んである。瓊海市にあるリゾート地ボアオ(博鰲)では2001年以降、毎年ボアオ・アジア・フォーラムが開催されている。古くから珠崖と呼ばれ、三国・呉の時代に珠崖郡が成立した。唐代の李徳裕、宋代の蘇軾などが流刑され、唐代に鑑真が漂着した。日中戦争中、日本軍が島を占領し、ビルマ独立の志士アウン・サンらの軍事訓練がこの島で行われた。戦後に第二次国共内戦が起きると、中華民国の国民党政権は1949年4月に海南特別行政区を設置して内戦の反撃拠点とし、同年10月の「新中国」成立時点でもまだ海南島を占有していた。そのため、中国人民解放軍は1950年3月から海南島の制圧作戦()を開始し、同年5月1日に海南島全域を占領して事実上国共内戦を終結させた。1988年に広東省から海南島ならびにその周辺諸島が分離し、海南省となる。同時に省全域が経済特区に指定された。この経済特区は中国最大の面積を有している。これ以来、中国各地から移住が相次ぎ、輸出加工地区として発展した。最近は観光業にも力を入れ、中国各地からの観光客のほか、日本からの観光客も訪れる。四つの地級市のほか、15カ所の直轄県級行政区がある(通常、中華人民共和国の行政区は、省級行政区→地級行政区→県級行政区と細分化されるが、中間の地級行政区がなく、海南省直轄の県級行政区が存在する)。漢民族が大部分を占めるが、リー族(黎族)が117.2万人、ミャオ族(苗族)が6.1万人、チワン族(壮族)が5万人、回族が8,372人と続く。閩南語の一種である海南語を話す。この他に広東語の一種である、邁話、疍家話と客家語、北方方言に属する軍話などの中国語の方言も話されている。タイ語系のリー語、オンベ語(臨高話)、モー語(村話)、他にミャオ語、チワン語、回輝語の話者も少なくない。海南島事件 - 2001年4月1日、海南島周辺上空で米海軍EP-3E電子偵察機が中国軍の殲撃8II戦闘機と空中接触し、中国軍機は墜落、米軍機は救助信号を発して海南島の飛行場に緊急着陸した。
出典:wikipedia
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