


一期一振(いちごひとふり)とは、粟田口吉光作の日本刀(太刀)。粟田口吉光は正宗と並ぶ名工とされるが、その作品は短刀ばかりで、太刀はこの1振しか作らなかったとされているため「一期一振」と呼ばれた。戦国時代、朝倉氏が所有していたが、朝倉氏滅亡後は毛利氏の物となり、毛利輝元より豊臣秀吉に献上された。その後、大阪城落城により一期一振は焼身となるも、徳川家は越前康継(年代的に二代目、もしくは三代目)に打ち直させた。こうして蘇った一期一振は尾張徳川家に伝えられた。秀吉擦り上げ説が有名であるが享保名物帳の記述によれば、大坂の役で罹災した直後に越前康継が焼き直しを行い、その際に二尺八寸三分(約86cm)あったものを二尺二寸八分(約69cm)に5寸ほど(16.6cm)切り詰めて入銘(額銘)にしたとされる。また天正18年に毛利家から移った5年後の文禄4年の大友本でもまだ生ぶのままであり、その3年後、慶長3年8月に死んだ秀吉がいつごろ何寸に磨上したのかはわからないが、再刃の際に吉光の銘がそのままであった(だからこそ額銘にできた)ことを考えると、磨上されていなかったのではないかと思われる。幕末に至り、文久3年(1863年)、尾張藩主・徳川茂徳より孝明天皇に献上された。以後、皇室に伝えられ、皇室御物となっている。
出典:wikipedia
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