どうぶつの森シリーズ(どうぶつのもりシリーズ)は、任天堂のコンピュータゲーム『どうぶつの森』を第一作目とするコンピュータゲームシリーズ。主人公はどうぶつの森に住み、村の中を散策したり、自分の家を家具で住みやすくしたり、他の住人と交流したりと村でのほのぼのとした生活を楽しむ事ができ、最大4人のプレイヤーが同じ村に住むことができる。北米版のタイトルは「Animal Crossing」。NINTENDO64で発売された当初のCMでは、家族や友達と楽しめるコミュニケーションゲームとしてのアピールがなされていた。本作発売当時、NINTENDO64市場は終末期を迎えており(N64に替わる新ハード・ゲームキューブが発売間近であった)、これに加えて全くの新規タイトルだった事や非主流的ゲームジャンル(コミュニケーションを売りとしたノンエキサイティングゲーム)であった事などで注目される要素が少なく、初期出荷本数は絞られひっそりと販売された。販売後、ほのぼのとした雰囲気を的確にアピールしたCMの出来と、、どこへ行っても無いという品薄状態を生み出した。その勢いは一時期にはインターネットオークションで希望小売価格をはるかに上回る1万円以上の値段で取引されたほどである。結果として増産分も売れに売れ、一躍人気タイトルに駆け上がる事になった。この予想外の人気に、任天堂はソフト不足を露呈していたゲームキューブへのカンフル剤として急遽移植作『どうぶつの森+』を決定する。同年末、クリスマス商戦用にこれまた異例とも言える早さで移植が行われた。後にカードeリーダー+に対応させたGC版『どうぶつの森e+』も発売された。その後もゲーム雑誌に連載記事が組まれるなど、徐々にだが確実に知名度を伸ばしていった。2005年11月23日には携帯ゲーム機ニンテンドーDS用ソフト『おいでよ どうぶつの森』が発売。携帯ゲーム機に本作の手軽さは相性が良く、。この結果、発売初週で35万本を達成し日本ゲーム史上における売上上位記録(2009年2月時点で約500万本)を更新。ここに名実ともに任天堂を代表するゲームシリーズとしての地位を確立した。その後も2008年には第5作『街へいこうよ どうぶつの森』がWiiで、2012年には第6作『とびだせ どうぶつの森』がニンテンドー3DSで発売された。第6作はシリーズ初となる裸眼立体視に対応。発売初週で累計80万本を達成、さらに2週で累計100万本を突破し、第4作『おいでよ〜』を遥かに上回る販売推移となっている。このため、第1作と同様の品薄状態を生み出し(※)、社長の岩田聡本人が公式Twitterで今後の出荷情報を告示するという異例の事態となった。2015年7月には、これまでのシリーズとは違い、部屋作りが中心となる第7作『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』が前作と同じニンテンドー3DSで発売された。このほか、『おいでよ〜』発売当時にはメディアミックスも行なわれ、コミックアンソロジーの出版や複数の雑誌での漫画連載が行なわれたほか、2006年12月16日にはアニメ映画化。『劇場版 どうぶつの森』の題名で公開された。(詳細はリンク先を参照)『どうぶつの森』は、元々64DD用ソフトとして開発されていたものがカセットに移行されたという経緯がある。更に、元はコミュニケーションゲームではなく、ロールプレイングゲームとして開発されていたものであった。企画段階の内容は、(当時としては)大容量であった64DDのデータ保存機能を活かして「一つの巨大な世界を複数人が共有して、各プレイヤーが時間をずらして、一つのゲームを遊ぶ」というコンセプトの元、さまざまな異なる能力を持った動物を操るプレイヤーが迷宮を冒険をしていき、行き詰ったら今度は異なる動物を連れた別のプレイヤーが攻略を試みるという、複数名でコミュニケーションを取りつつ、リレー形式で協力しながら進めるというゲームとなっていた。また、四季を表す広大な4つの島が舞台となる構想であった。しかし64DDで発売できなくなり、大容量を使った遊びを行う事が不可能となったため、コンセプトの変更を余儀なくされる。その結果、舞台のフィールドは大幅に縮小され村となり冒険を主題とする事ができなくなり、元からあったコンセプトである「コミュニケーション性」「動物たちが登場する」「時間差でプレイ(時計機能を活かす事も元から決定されていた)」といった要素を再構成し、現在のシステムとなった。『e+』以前の作品に採用されていた文字入力システムは64DDの「ランドネットディスク」で使用されていたものを改良し、流用したもの。『おいでよ』以降では、タッチパネル(『街へいこうよ』ではWiiリモコン)を使用するのに適した入力方式に変更されている。また、『街へいこうよ』ではWiiスピークで会話をする事も可能。"※作品ごとの詳細は、前項からのリンク先を参照。"どうぶつ達が暮らしている小さな村で、住民達とのコミュニケーションを軸として生活を楽しむゲームである。各プレイヤーが自分なりのライフスタイルを楽しめるように工夫してゲームシステム全体が設計されており、自由度が高い。各シリーズとも当面の間は家のローンを返済して、家を大きくしていく事が目的となるが、など、様々な楽しみ方がある。『どうぶつの森』はこのような内容で明確なゴールが無いため、スタッフロールは犬の「とたけけ」のライブを聴くときに見る事ができる。このシリーズは時計機能と連動しており、日付・時刻・曜日・季節等が現実世界と全く同じように移り変わっていく。その時間や季節によって村の景色や住民の生活も移り変わり、特定の季節や時間にはイベントが開催される。村には商店と郵便局(DS版とWii版では役場、3DS版ではそれぞれが分岐)と交番(DS版とWii版では関所)と駅(初代とゲームキューブ版と3DS版)があり、村全体には5 - 15人の村人が住む。商店ではアイテムの売り買いが、郵便局ではローンの振り込みや手紙を出す事ができる。交番は犯罪を取り締まる等の活動はしていない(そもそもこのシリーズには犯罪という概念が存在しない。)が、落とし物をもらったり来訪者の訪問日を知ったり、また他の村では地図をもらったりする事ができる。商店は買い物を重ねるごとにコンビニエンスストア、スーパーと改築を繰り返し、最終的には巨大なデパートへと進化を遂げる(DS版では買い物をするごとにポイントが貯まり、一定のポイントに到達するとビギナー、シルバー、ゴールド、プラチナ会員とグレードアップし、全品20%引きなどになったり、模型がもらえたりする)。『〜+』以降では、博物館と仕立て屋が追加され、イベントのある日には村長(コトブキ)が登場するようになった。博物館は、昆虫、魚、化石、絵画を寄付して展示物を充実させる事ができる。また、『おいでよ〜』は天文台も追加され、自分で星座を作れるようになった。仕立て屋ではドットを打ってマイデザインを描き、家の絨毯や壁紙やドアプレート、傘や服、看板の絵柄として使用する事ができる。セーブをせずに終了またはリセットすると、次回起動時にリセット監視センターの「リセットさん」が現れてプレイヤーを叱るが、『とびだせ〜』では公共事業によって出現させるかさせないかを選ぶ事ができる。任天堂の他の作品(『スーパーマリオブラザーズ』や『メトロイド』、『スターフォックス』、『ゼルダの伝説』など)のパロディも多く、家具や衣装を揃えて任天堂キャラに「なりきる」事も可能である。プレイヤーは自らの家を持ち、家具や壁紙を購入し自分なりの部屋にカスタマイズできる。家具はベッド、タンス、テーブル、椅子などのほか、盆栽、絵画等、現実世界の部屋に置く事があるようなものが大半だが、お風呂、トイレ、庭石等少しずれたもの、中には宇宙ステーションや巨大なチェスの駒等、家具とは言えないようなものも含まれている。家具の中にはファミコンもあり、任天堂がファミコン用に発売したソフトを実際に遊ぶ事ができる(『おいでよ〜』以降ではファミコンは存在しない)。家具を手に入れる方法は、店で購入する、イベントでもらう、拾うなど様々ある。『どうぶつの森+』以降は手紙にあいことばを書く事により入手するという方法も追加された。部屋にラジカセ等の音楽再生用の家具を置けば、「とたけけ」からもらった曲をかけておくことも可能である。音楽を再生できる家具は何種類かあり、その家具によっては曲の中にノイズが入ったりする。また、ハニワを置くと、その種類によって様々なタイミングで音を出す。曲とこの音の上手い組み合わせを考えるのも楽しみの一つである。置ける家具の数には制限があり、制限いっぱいに家具を置くと、「これ以上置くと床が抜ける」という旨の警告メッセージが出て、それ以上置けなくなる。(Wii版では無くなった。『とびだせ』では制限あり。)新たにプレイヤーを作ると、ハッピールームアカデミーに入会される。ハッピールームアカデミーとは、部屋のレイアウトを審査する機関である。家具の配置などで点数が上下し、ボーナス点として風水・カラー・雰囲気などが重要とされる。また、ある一定の点数になるとレアアイテムがゲットできる。これは、友達の村に遊びに行くという感覚をNINTENDO64・ニンテンドーゲームキューブ・ニンテンドーDSそれぞれの記録媒体(コントローラーパック、メモリーカード)を利用して実現したもので、他の人の村に遊びに行く事ができる。『どうぶつの森』『どうぶつの森+』『どうぶつの森e+』ではおでかけには機関車と駅が利用されていたが、『おいでよ どうぶつの森』以降からは、村にある関所を抜けて直接友達の村に出かけるようになった。この機能をより引き立たせるために、、村の地形が(ある程度の法則の上で)ランダムで組まれるなどの工夫がなされている。お出かけをしなくてもアイテムコンプリートは可能ではあるが、お出かけした方が格段にコンプリートしやすくなる。『どうぶつの森e+』はSDカードアダプタに対応しており、写真を撮ったり、その他、パソコンにデータを持っていく事により、インターネットを介して遠くの人ともお出かけが楽しめるようになった。さらに『おいでよ どうぶつの森』では任天堂の新たなオンラインシステム「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応し、自宅のインターネット環境や店頭にあるDSステーション(ニンテンドーWi-Fiステーション)などを使い、遠くの友達の村に遊びに行けるようになった。このソフトが日本における最初のニンテンドーWi-Fiコネクション対応タイトルで、サービス開始もこのソフトの発売日と同日となっている(なお、日本以外では『マリオカートDS』が初の対応タイトルで、2005年11月14日から対応している)。『街へいこうよ どうぶつの森』ではニンテンドーWi-Fiコネクションを利用して他の村へおでかけができる。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用できる環境が無くてもDSおでかけツールを利用してニンテンドーDSに自分のキャラクターデータを記録し、友達の村にお出かけする、2種類のおでかけ方法がある。このゲーム内では、現実世界に流通する通貨(例:日本円)ではなく、ベルという通貨が利用されている。またこのベルは、住人からのお礼・プレゼントや採った虫や釣った魚、家具などを売る事により手に入れる事ができる。このゲーム内では現実世界のように銘柄は無いが、カブが存在する。カブ(DS版、Wii版ではしろカブ)は現実のかぶと同じように安いときに買い、高いときに売ると儲けが出る。カブは日曜日の午前中、村に来ている「カブリバ」というキャラから購入できる(10カブ単位での購入となり、1カブ0〜120ベル程度)このカブのグラフィックは野菜の蕪で、株券の株と蕪をかけた駄洒落になっている。このカブは買って1週間経つ、または時間を戻すと腐って売買不能になってしまい、タイヤなどのゴミと同じ扱いになる。このカブは、たぬきちの店で売る(月 - 土曜日。『どうぶつの森e+』までは1日中同じ、DS版以降では午前と午後でカブ価が変わる)と換金できる。食料として自分で食べたり、セイイチというキャラに食べさせることもできる。『おいでよ〜』『街へ〜』以降はあかカブという別種類のものも存在し、しろカブと同様カブリバから週に1個のみ購入できる。購入金額は1000ベルだが、地面に植えて「ジョウロ」で水をやると成長し、高額でたぬきちの店で買い取ってもらえる(土曜日まで毎日育てて16000ベルになる)。また、あかカブは一日1回「ジョウロ」で水をやらないと枯れる。『街へ〜』ではかれたあかカブに「ぎんのジョウロ」で水をやると元の状態に戻すことができる。人間は主人公のみで、その他はすべて動物である。各シリーズを以下のように表記する。イベントが開催される場合は「○」、開催されない場合は「×」で示す。ゲームボーイアドバンスと接続すると島の別荘に遊びに行くことができる。島では村にはない特殊な家具や果物、異なる季節の昆虫等が手に入る。また、仕立て屋で接続するとゲームボーイアドバンスでデザインを作ることができる(『〜+』のみ。島は『〜e+』ではゲームボーイアドバンスとの接続によるのではなく、家のローンを払い終えると手に入る)。『どうぶつの森+』と『どうぶつの森e+』はカードeリーダーに対応しており、別売りのカードを読み込むことで珍しい家具が手に入ったりする。『どうぶつの森e+』にはカードeリーダー+が同梱されていた。また、カードeリーダーをカードeリーダー+にグレードアップするキャンペーンも行われていた。全部の作品で共通して変化していることは、イベントや施設が変化していること。『どうぶつの森+』では、イベントが増え、新たに博物館・仕立屋が追加された。『どうぶつの森e+』では、イベントや家具・お店の看板などが北米で発売されている『Animal Crossing』の仕様に変えられた。『おいでよ どうぶつの森』では、内容が大幅に変えられ、フリーマーケットなどの新イベントが登場した。また、空が表示されたり、DSのタッチスクリーンを使用した新しい操作方法が採用されたり、すれ違い通信やニンテンドーWi-FiコネクションなどのDSの無線通信機能を使用した新たな通信機能が加わった。施設では、郵便局がなくなり役場が追加されて、駅が関所になっている。新しい作品になるにつれ、虫や魚の種類が増える。また、虫や魚を捕まえるのが難しくなっている(すぐ逃げる、遭遇率が下がった等)。『どうぶつの森+』が発売された際、64版『どうぶつの森』で集めていた家具や服、魚や虫のデータなどが無駄にならないように、任天堂で『どうぶつの森』から『どうぶつの森+』へのデータ移行サービスが行われた。ただし、移行する先に存在しないアイテムは別のアイテムに置き換えられ、資金は持ち越せないことなどの制限があった。『どうぶつの森e+』ではゲームキューブのメモリーカードを利用して『どうぶつの森+』からプレイヤーの情報やカタログ、虫や魚のデータを移行させることができた。『どうぶつの森+』・『どうぶつの森e+』はセーブデータの容量がとても大きく、メモリーカード59では村の記録だけで容量のほとんどを使用してしまう上に、ファミコンや手紙のセーブデータはゲーム自体のセーブデータとは別に作らなければならない。このため任天堂では『〜e+』においてはメモリーカード251の使用を推奨している。なお『〜+』にはおまけデータ入りのメモリーカード59が付属している。『街へいこうよ どうぶつの森』では、前作『おいでよ どうぶつの森』から自分のキャラクターの顔と名前、カタログの一部を引き継ぐ事ができる。引き継いだ後も『おいでよ どうぶつの森』からそのキャラクターがいなくなることは無い。なお、『おいでよ どうぶつの森』・『とびだせ どうぶつの森』では前作からのデータ移行ができない。タイトルにある「よその村から引っ越し」という項目は、同じ作品の違う村(違うソフト)にキャラクターを移動させる機能である。第18回AMDアワードで「とびだせ どうぶつの森」が優秀賞を受賞。
出典:wikipedia
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