熊野神社古墳（くまのじんじゃこふん）は埼玉県桶川市川田谷の川田谷古墳群内にある古墳の一つ。名前はこの墳頂に立地する熊野神社に由来する。川田谷古墳群の樋詰支群にあり、出土品から4世紀頃に築造されたと推定されている。1928年に熊野神社の改築のために氏子たちが神社の下を数メートルほど掘ったところ遺物が発見された。その後の本格的な発掘調査の結果、直径40メートルほどの円墳で幅13メートルの堀があったことがわかった。偶然の発見だったため出土当時の状況は不明であるが、出土品は数が多い上に東日本ではきわめて珍しい品が多く、関西で発見されるものと類似点があるなどのことから国の重要文化財に指定されている。また古墳自体は埼玉県指定史跡となっている。出土品は埼玉県立歴史と民俗の博物館に展示されていて、桶川市歴史民俗資料館でもレプリカの展示がされている。以下の出土品が「武蔵国北足立郡熊野神社境内古墳出土品」の名称で国の重要文化財に指定されている。（所有者は熊野神社。出土品の名称と員数は重要文化財指定名称による。）このほか鏡や刀類も出土したが行方不明となっている。桶川市内循環バス西13熊野神社入口で下車。

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