NV350キャラバン(エヌブイ 350 キャラバン、"NV350 CARAVAN")は、日産自動車が販売している商用車ならびに乗用車。海外ではNV350アーバン("NV350 URBAN")の名で販売される。生産は4代目までは日産車体で、5代目からは同社子会社の日産車体九州。本項では4代目までのキャラバン("CARAVAN")ならびに輸出仕様のアーバン(URBAN)も述べる。キャブオーバー型のバン(1・4ナンバー)とコーチと呼ばれるバス(2ナンバー)、ワゴン(3・5・7ナンバー)が販売されているほか、いすゞ自動車にコモとしてOEM供給されている。トヨタ・ハイエースが長年の競合車種である。E24型までは完全な1BOX型であったが、E25型からは衝突安全基準の見直しで、クラッシャブルゾーンを設けた1.2BOX型となった。縦置きトーションバースプリングのダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、リーフスプリングのリジッド式リアサスペンションをもち、ブレーキはフロント側がディスク式、リア側がドラム式である。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの設定がある。海外ではURVAN(アーヴァン、E26は「NV350 URVAN」)という名称で販売されており、香港、タイ、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド向けは日本から輸出され、フィリピン、マレーシア、アフリカ諸国では現地生産されている。スライドドアのレールを隠すためのボディーを一周するモールが特徴。ライバルの2代目ハイエースに比べ、ホイールベースがやや長く、リアオーバーハングが短い設計でトヨタとニッサン、二社のこの思想の違いは次世代以降にも引き継がれることになる。バンとコーチはNAPSにより昭和50年排出ガス規制適合。J16型エンジンを廃止(J15型エンジン搭載車は79年まで継続)、H20型 2000ccガソリンエンジンへ変更される。キープコンセプトのデザインを採った。フロントウインドシールド、フロントドアおよびドアガラスは後にデビューする「アトラス」と共通で、ドア裾のホイールアーチの大きさのみが異なる。ホーミーとの違いは横基調のラジエーターグリルのみ。発売当初のみ、キャラバンとホーミーのバンのロングボディー標準ルーフ平床DXに左側のクオーターウィンドウを745mm×1450mmという超大型の引き違い窓とした「ビックリウィンドウ」が設定されていた。荷役の他、対面販売や宣伝用途も考慮されたこの窓は荷室側面の雨といとスライドレールの間がほとんどガラス張りという大胆なスタイルであったが、車外からの施錠・開錠と開閉に対応する鍵穴と取っ手も備わっており、実用面での抜かりも無かった。ただ、中古車市場においても、街中においても見かけることは滅多にない様であり、販売台数は極端に少なかったものと予想される。この時期の日産社内ではパイクカー計画も進行中であり、デザインを統括していた前澤義雄の下、これ以降、商用車においても、エスカルゴやAD-MAX、アトラスロコといった、日本車離れしたスタイルのクルマを積極的に投入していく。ビックリウィンドウを含む平床車のリアタイヤは、205/60/R14.5という超扁平小径ワイドタイヤで、このサイズも国内初登場であった。車名の由来は、「隊商」の意味。5代目のNVは「日産(Nissan)のバン(Van)」、350は「車両総重量3,500kgクラス」を意味する。尚、ダッジ・キャラバン(日本名・クライスラー・ボイジャー)とは一切関係ない。
出典:wikipedia
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