五波峠(ごなみとうげ)は福井県大飯郡おおい町と京都府南丹市に跨る峠である。標高は600m。この峠は古来より国境の峠として認識されており、古くは若狭国と丹波国を、現在は福井県と京都府を隔てている。五波峠が跨る若丹山地にはこのような稜線沿いの峠が数あるが、車両が通行できるだけの規格を保っているのは、ここの他には国道162号の堀越峠のみである。理由としては戦後、自動車文化が広がり徒歩で峠を越えるものが少なくなり、舗装され標高も低い国道162号に利用者が集中し、他の峠は廃道となっていったという経緯がある。この五波峠が存続した理由としては麓にキャンプ地があり、また峠付近から八ヶ峰にハイキングコースが伸びているといった理由がある。古来から現在まで舗装された以外はその姿をほとんど変えていない貴重な峠と言えるだろう。五波峠がある林道はかつては林道五波袖ヶ谷線として未舗装路の続くダート林道だったが、現在はビレッジラインと名を変え全線舗装された道路となっている。五波峠付近は広場のようになっており、石碑もあり観光林道のような様相を呈している。道幅は1. 5車線程度と林道としては比較的広い部類に入るが、ブラインドカーブが多くまた路面には落石も目立ち、時期によっては倒木も多くあまり走りやすい状況とは言いにくい。しかし同じ若丹山地を越える峠の中では圧倒的に走行しやすい峠のため、知る人のみぞ知る京都、福井間の裏道としてこの峠を越える者は少なからずおり、走行には注意する必要がある。
出典:wikipedia
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