ブギーマン(英語: Bogeyman、Boogeyman、boogyman、bogyman、boogey monster、boogeyman、boogieman、ブーギマン、ブーゲイマン)は、子供たちが往々にして信じている、伝説上の、若しくは民間伝承における幽霊に類似した怪物である。ブギーマンには、いかなる特定の外観もない。実際のところ、同じ近所でも家によって全く異なる姿で信じられていることもある。多くの場合、ブギーマンは子供たちの心の中で、いかなる形も持たず、単に不定形の恐怖が実体化したものである。気になる恐ろしい人物や事象に対し比喩的に用いられることもある。親は、子供が言うことを聞かない時に「ブギーマンがさらう」と脅し、言うことを聞かせようとする。ブギーマンはおそらくスコットランドが発祥であり、そこではこのような存在が、ボーグル(bogles)、ボガート(boggarts)、ボギー(bogies)などと呼ばれる。ブギーマン伝説は、土地により異なる。あるところではブギーマンは男性であり、他のところでは女性である。米国中西部のどこかでは、窓を引っ掻く。また、寝台の下にいたり、箪笥の中だったり、子供が夜寝ないと食べたりする。イボを伝染したりもする。子供のする悪いこと、たとえば指シャブリのみを標的にすることもあれば、悪いこと一般を目標にしたりする。アイルランドでは、沼地(bog、ボグ)にこの様な妖精が棲んでいて、子供と遊びたいために一年と一日間誘拐するという。「bogey」はおそらく「恐ろしい幽霊」を意味する中世の英単語「bogge/bugge」に由来する(これは「bug」の語源でもある)。他の欧州言語にも同語源のものがある。 bögge, böggel-mann(英語の「ブギーマン」に相当)(ドイツ語), Buse (ニーノシュク), bòcan, púca, pooka or pookha (ゲール語), pwca, bwga or bwgan (ウェールズ語), puki (古ノルド語), pixieあるいはpiskie (コーンウォール語), puck (英語), bogǔ(?) (スラヴ語派)。この言葉は東南アジアでは一般に、インドネシアのスラウェシ島南岸の海洋民族のブギス人(Bugis)またはブギス人海賊(Buganese pirates)を指し示す。これらの無慈悲な海賊は、初期のイングランドやオランダの東インド会社の貿易船を苦しめた。一般には、欧州の船乗りが東南アジアから恐ろしい海賊を意味する「ブギ・マン」という言葉を持ち帰ったものとも信じられている。しかし語源学者は、欧州による東南アジア植民地化の何世紀も前から「ブギーマン」の原型となる単語が用いられていたこと、当時西洋人がブギス人を知っていたとは考えがたいことから、この考えを否定している。また、イギリス人がナポレオンに対して用いていた蔑称「Boney」から派生し、時を経て「Boneyman」、「Bogeyman」へと変化したという説もある。このような存在はほぼ普遍的なもので、さまざまな国の伝承にある。
出典:wikipedia
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