『はいからさんが通る』(はいからさんがとおる)は、大和和紀による日本の漫画作品。また、これを原作として製作されたアニメおよび映画、舞台、テレビドラマ。大正時代を主舞台とし、設定年代当時の様々な民間風俗や漫画連載当時のサブカルチャー(「宇宙戦艦ヤマト」、「科学忍者隊ガッチャマン」、「ロッキー・ホラー・ショー」、「ゴジラ」シリーズなど)を由来としたギャグなどを取り混ぜながら大正デモクラシー〜シベリア出兵〜関東大震災を駆け抜けて結ばれる一組の男女とそれをとりまく人々の恋愛模様を描くラブコメ作品。『週刊少女フレンド』(講談社)に1975年7号から1977年10号まで連載された(本編は1977年の7号まで。8・9・10号は番外編)。番外編を含めコミックス全8巻、文庫版全4巻が出版されている。1977年(昭和52年)度、第1回講談社漫画賞少女部門受賞。アニメ版は、日本アニメーションの制作で1978年6月3日から1979年3月31日まで朝日放送(ABC)・テレビ朝日系で全42話を放送。当初は1年間の予定であったが、番組打ち切りによる終了でストーリーが最後まで描かれることはなかった。1979年、KTVで連続ドラマ化された。キャストには宝塚歌劇団の生徒が起用されている。映画版は1987年、南野陽子を主演とし、東映による製作・配給で公開された。2時間ドラマ版は製作放送局の違いから2種類が存在する。1985年4月15日 CX系月曜ドラマランドで単発ドラマ化されたものと、2002年1月2日 TBS系で新春特別番組として制作されたものの2通り。映画版および2時間ドラマ版では、尺の関係もありシベリア出兵後の経緯がバッサリとオミットされることが多い。NHK連続テレビ小説『ハイカラさん』は無関係。作中に出てくる跡無女学館は跡見学園がモデルとされている。ドラマ版は配役の都合と時代考証の観点から、主要キャラクターである伊集院忍少尉の設定が純粋な日本人(原作では日本国籍を持つ日本とアーリアのハーフ。母がドイツ人であるため)として変更されることが多く、役者も「純粋な日本人らしく見える者」を起用している。時は大正。「はいからさん」こと花村紅緒は竹刀を握れば向かうところ敵なし、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。ひょんなことから知り合ったハンサムで笑い上戸の青年将校・伊集院忍が祖父母の代からの許嫁と聞かされる。忍に心ときめくものを感じながらも素直になれない紅緒は必死の抵抗を試みて数々の騒動を巻き起こす。伊集院家に招かれ、花嫁修業をすることになった紅緒だったがそこでも相変わらず騒動を起こしてゆく。しかし、やがて紅緒と忍はお互いをかけがえのない存在と思うようになるのだが、非情な運命によって引き裂かれてしまう。忍の戦死の公報が届いたことにより、未亡人同然となった紅緒は没落しかけた伊集院家を支えるべく働きに出る。上司の青江冬星に支えられながら雑誌記者となった紅緒だったが、革命に揺れるロシアから亡命したミハイロフ侯爵の姿に我が目を疑う。侯爵は容姿・性格ともに亡くなったとされる忍に瓜二つであった。忍を忘れ去ることなど出来ぬまま、それでも力強く生きる紅緒の姿に女嫌いの青江も心動かされる。やがて明らかになる真実。忍を恋慕いつつも、皆の幸せのため紅緒の下した苦渋の決断。そしてその先に待ち受ける運命とはいかに。元は武家屋敷で平屋建ての日本家屋。伯爵家で忍の実家。西洋建築のお屋敷で広大な庭が広がる。亡命したミハイロフ侯爵夫妻が身を寄せた西洋建築の屋敷。青江が経営する零細出版社。社員は紅緒とつめ子を入れてもたったの6人。三流雑誌「冗談倶楽部」を発行している。壁には毎週妙な標語が貼られている。連載作家も併記する。連載終了直後に他作品のイラストも含めた画集が発売された。TVアニメ版の放送に合わせて再版されている。TVアニメ版と前後して新派で舞台化された際に、主演の水谷良重が歌うイメージソングもフィリップス・レコードから1978年7月に発売された(FS-2096)。ジャケット裏には大和和紀の直筆メッセージが掲載されている。物語は完結せず、原作中盤時点(シベリア出兵に従軍した忍が、記憶喪失となりロシア貴族として帰国した時点)で、打ち切りとなった。関東大震災後の大団円まで描かれていない。1980年代は日本テレビ(関東ローカル)で度々、2003年にはNHK-BS2で再放送された。現在、横浜の放送ライブラリーで第1話「紅緒は花の十七才」を閲覧する事ができる。DVD-BOX等は発売されていない(原作者に配慮し制作会社はソフト化を自粛している)。なお、CS放送アニマックスとファミリー劇場で度々全話放送されており、唯一視聴可能なメディアとなっている。なお2012年1月より、他局系のCSテレビ局・フジテレビTWOでも放送される。本作アニメ版の中途での打ち切りにより、後の代表作「あさきゆめみし」他数作が、何度かアニメ化の話があったが原作者サイドが断っている。1987年12月12日に東映より公開。「はいからさんが通る」 作詞:小倉めぐみ/作曲:国安わたる/歌:南野陽子「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲」「宝塚テレビロマン・はいからさんが通る」として、宝塚歌劇団の団員の出演で1979年4月7日より1980年8月30日まで関西テレビで放送された。宝塚歌劇では珍しいテレビ用のオリジナルミュージカルだった。肖像権及び権利上の関係から再放送・DVDソフト化がされていない。フジテレビ版。TBS版。『モーニング娘。新春! LOVEストーリーズ』の一つとして単発ドラマとして放送された。
出典:wikipedia
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