『エスパー魔美』(エスパーまみ)は、藤子・F・不二雄による日本の漫画、またそれを原作としたテレビアニメとテレビドラマ。漫画雑誌『マンガくん』の創刊号(1977年)から翌1978年まで連載され、『マンガくん』が『少年ビッグコミック』に改題された後は不定期に掲載、1983年に最終回を迎えた。なお、本作の原型として1974年に発表された短編赤毛のアン子(別題「アン子大いに怒る」)がある。主人公たちの年齢が中学生であり、他の子供向けの藤子作品より若干上になっている。1987年にテレビ朝日系列でアニメ化された。それに伴い『月刊コロコロコミック』に再掲載される。劇場版も1本製作された。テレビアニメはオリジナルストーリーも多数交え、約2年半にわたるロングラン放映となった。2002年には、NHK「ドラマ愛の詩」枠で実写ドラマ化された。明月中学に通う普通の中学生である少女・佐倉魔美は、同級生の高畑和夫を無意識に助け出したことをきっかけに、自分の中に超能力が眠っていることに気づく。高畑は自分がエスパーだと誤解していたため、真実を知って気落ちするあまり魔美と距離を置いてしまうが、気を取り直してエスパーのコーチとして協力を申し出る。高畑のサポートの元、自身の超能力に磨きをかけながら、魔美は極普通の中学生と、人助けをする正義のエスパーとしての二重生活に奔走していくのであった。声 - はアニメの、演 - はドラマのキャストなお、魔美は超能力が使えることを秘密にしており、それを知っているのは高畑のほか、写真部員の篠山やアニメ第61話に登場した元刑事(声 - 石森達幸)など少人数しかいないが、ドラマでは最終回で両親にも知られる。また原作やアニメでも、使い過ぎなどの原因から何度か発覚の危機に見舞われたが、そのたびに運よく回避されている。「佐間丘陵」地帯にある町で、「久摩川」がしばしば登場し、世田谷区から走って40分というセリフが登場する。またセリフで「青梅街道といえば目と鼻の先」と実在の場所も出てきている。また、魔美の自宅が空き巣の被害に遭ったとき駆けつけたのは警視庁所属の警察官であることから東京都内である。後述のように練馬区が舞台の『ドラえもん』のキャラクターが近所の住人として登場したこともある。原作と同じく、「佐間丘陵」。モデルは明示されていないが、以下のような描写と設定がある。制作がNHK名古屋放送局のため、中学校は名古屋市立東星中学校を使用し、初回のリポートするシーンは平和公園であり、最終回の魔美が高畑と会うシーンは鶴舞公園であるように、名古屋市が舞台である。アニメでは私立と明記されているが、原作やドラマでは表記がない。どの媒体でも作中に登場する生徒はほぼ学校の近辺で生活しているが、アニメ版には、隣県である山梨県からの通学も許可されていたり、バスで通学している生徒がいるといった描写がある。また、少年院帰りの黒田赤太郎のようなOBも存在する。教師陣はそれぞれに生徒からあだ名をつけられている。原作では生徒の制服が他話と異なっているような描写も1話だけあった。未収録や差し替えが多い藤子・F・不二雄の漫画では、珍しく全て収録されている作品である。主要人物は#登場人物を参照。レコード - コロムビアレコード『エスパー魔美 星空のダンシングドール』は、1988年3月12日に公開されたアニメーション映画。同時上映は「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」、「ウルトラB ブラックホールからの独裁者B・B」。原恵一の劇場作品初監督にして原点とも言うべき作品。子供受けはあまりよくなかったと言われており、原も『アニメーション監督 原恵一』(晶文社、2005年)に収録されたインタビューで、自分が見た際に観客の子供が外に出て行ったと語っている。原作のエピソード「人形が泣いた!?」をベースにしつつ、こけし座の座長を青年にしたり、人形をなくした少女・めぐみのエピソードといったオリジナル要素を交え、中編として再構成されている。当時、廃止を控えていた宇高連絡船が登場する場面がある。ふとしたことから、人形劇団「こけし座」と知り合った魔美は子供たちに夢を与える彼らの姿に感動する。翌日、人形をなくして泣いている女の子・めぐみと出会った魔美は人形を探す約束をするが、それにはある秘密があった。魔美はこけし座の青年たちとめぐみに元気をとり戻そうとする。しかし、そのこけし座に危機が訪れる。アニメのDVD-BOXの上巻が2006年8月4日に、下巻が12月8日にフロンティアワークスより販売されている。これまでにも「エスパー魔美の全話ソフト化を」という希望は多かったが、権利面や映像の状態などから長年にわたって実現しなかった。上巻では次回予告が未収録となったが、下巻分の次回予告は全話分発見され、下巻には収録。上巻の次回予告は、上下巻の連動応募特典DVDに収録された。また、2007年11月27日よりDVD単巻の1-5巻(各巻6話ずつ)の発売が開始され、以後翌年2月まで5巻ずつ計20巻が発売された。なお、連動応募特典として、1-10巻の購入でミニブックレット、11-20巻の購入で200頁超特製ブックレット、さらに全巻購入で非売品DVDをプレゼントとの趣旨だが、これらのものはすべてDVD-BOXの特典と同じものである。2002年1月5日より3月23日まで毎週土曜日18:00 - 18:30に、NHK教育テレビの「ドラマ愛の詩」枠で放送された。全12話。主演は笹岡莉紗。製作がNHK名古屋放送局であることから舞台が東京近郊から名古屋へと変更されている。その他にも魔美がダンス部に所属しているなど原作と異なる設定が多く、原作およびアニメでは事件に関わった人に超能力がばれてしまうことはあったが最後までばれることのなかった両親に最終回にて露見してしまう。主要人物は#登場人物を参照。参照:『宇宙船 YEAR BOOK 2003』もともと藤子・F・不二雄の作品は、他作品のキャラクターを出演させることが多い。特にドラえもんではその傾向が顕著である。『ドラえもん』てんとう虫コミックス32巻の「なんでも空港」において、空を飛んでいる魔美が地上に降ろされるシーンがある。また、31巻には「エスパースネ夫」という話がある。2006年3月6日公開の『ドラえもん のび太の恐竜2006』では人混みの中に魔美と高畑が紛れ込んでいる。逆に『エスパー魔美』の「うそ×うそ=?」(アニメ版第22話「ウソ×ウソ=パニック」)では近所の住民の中にスネ夫やドラえもん、のび太、ジャイアン、静香が登場している。このときスネ夫のみ台詞があり、ワニのことを話している。またアニメ版では『ドラえもん』のBGMが流れている。同じく、「ずっこけお正月」でも近所の子供としてジャイアンとスネ夫が登場しているが、こちらはアニメ化されていないエピソードである。2007年3月10日公開の映画『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』において、作中のテレビアニメ番組として「魔法少女マミ」(魔法の世界では「科学少女マミ」)が描かれ、その主人公として魔美をベースとしたキャラクターが登場した。マミの声を演じたのは瀬那歩美。明確に魔美をモチーフとしたキャラクターが藤子アニメに登場したのは、本編が終了して以来18年ぶりのこと。2010年11月19日放送のアニメ、『ドラえもん』「あやとり世界の王様に」においてモブキャラクターとして登場。クラスメートのノンちゃんといっしょにのび太の活躍に賞賛の拍手を送っていた。逆に他の漫画家にパロディ化された例として、吾妻ひでお『エスパー三蔵』があり、作中に魔美も1コマだけ登場している。みのり書房の漫画雑誌『アニパロコミックス』では江口勇が本作のアニパロを執筆している。扱いは高畑のほうが大きく、マイケル・ジャクソンのような外観で「マイケル高畑」と名乗っている。江口の作品集『本格探偵漫画かおり:江口勇作品集』(1990年、みのり書房)に一部収録。2005年6月30日に刊行された古典部シリーズの第3作クドリャフカの順番において、登場人物の一人である伊原麻耶花が魔美のコスプレをしている。(原作のみ。アニメでは別のキャラに変更されている。)
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。