笹団子(ささだんご)は、新潟県特産の餡の入ったヨモギ団子を数枚のササの葉でくるみ、スゲまたはイグサの紐で両端を絞り、中央で結んで蒸したり茹でたりした(地域によって作り方が異なる)和菓子である。北蒲原地方など地域によっては、中央で結ばないところもある。紐を解き、バナナのように上半分だけを剥いた状態で下部を持ちながらかぶりつくように食べるのが一般的。中に入れるのは一般的には小豆餡であるが、一部地域ではこれを「女団子」と呼び、きんぴらを中に入れる「男団子」との2種類が存在する。昔はおにぎりのようにいろいろな物を入れており、梅やおかかなども入れていて、今残っているのがきんぴらである。中があんこ以外のものを「あえもんだんご」と呼び、皮だけの物を餡を子にたとえ中に宿らないことから「男だんご」と呼ぶところもある。茨城県常陸太田市の土産菓子である「ちまき」は、笹団子が元になっているという説がある。ただし、この「ちまき」の団子は蓬を用いない白色のものである。ササには殺菌効果があり、北越風土記によれば戦国時代に携行保存食として生まれたとされる。以前は端午の節句の供物とされた。上杉謙信が発明したという俗説もある。現代において笹団子が新潟名物の土産物として全国的知名度を獲得した背景には、新潟国体(第19回国民体育大会)開催と笹川勇吉(笹川餅屋)の存在があった。『新潟県の百年企業』(新潟日報事業社刊、2011年)によれば、1961年(昭和36年)、新潟市中央区西堀前通4番町に店舗がある老舗・笹川餅屋(1883年創業(明治16年))4代目店主の故・笹川勇吉(新潟郷土史研究家・地域文化功労者として文部大臣賞受賞)が、新潟県と新潟市の依頼で、1964年(昭和39年)開催の新潟国体の団体向けに自店の笹団子を紹介した。あんこを入れた土産物としての笹団子は、新潟県と新潟市から推薦特産品として初認定を受け「新潟の笹団子」として全国へ知れ渡る火付け役となった。だが、土産物として得た名声と引き換えに、各家庭で作るものではなくなり、その習慣を知る人も減っていった。株式会社ニューズ・ライン社の新潟情報誌『WEEK!』2016年3月18日号は、特集記事「バリエーション多彩なキングオブ新潟手土産 笹団子コレクション 知らなかった!?笹団子の今昔物語」「新潟土産の頂点に立った理由」として上記同様に新潟みやげ笹団子の元祖笹川餅屋を取材し、笹団子が新潟土産の定番になった経緯を紹介。1966年(昭和41年)に笹川勇吉がNHKに出演して笹団子の包み方を紹介した際の写真も掲載し、新潟県民に対して笹団子の歴史認識向上を促した。現在では県内の主要駅・道の駅・パーキングエリア・サービスエリアなどで販売されているほか、上越新幹線や特急列車では車内販売も行っている。新潟県民にとっては親しみのある菓子であり、給食でも出される。また、福島県会津地方でも地元菓子店が製造販売する例が見られる。
出典:wikipedia
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