『アッコちゃんの時代』は、林真理子の小説である。林が得意とするバブル時代がメインテーマになっており、『不機嫌な果実』、『ロストワールド』に続くバブル三部作とも言われている。また、物語の内容は登場人物の名前が違うが、ほとんどが実際に起こったことを参考に書かれている。1980年代、北原厚子はただの女子大生でありながら六本木に集まるたくさん金持ちに言い寄られる美人だった(実際にはただの女子大生ではなく読者モデルの経験者であり、のちにモデル事務所に所属することになるモデルだった)。世の中はバブル経済が始まり、東京では不動産の高騰、株価の上昇などで様々な成金が金に糸目をつけず遊び、美しく若い厚子は彼らに寵愛され「アッコちゃん」、「アッコ」と呼ばれる夜の有名人となる。ある日、短大(専攻科)の先輩の母親で銀座のママの邦子とそれを愛人にする「地上げの帝王」と呼ばれる早川と知り合う。早川は次第に強引に熱心に厚子を口説き、その真剣さが面白くなった厚子は彼を受け入れる。「銀座のママから地上げの帝王を奪った女子大生」として週刊誌に載り、愛人として一躍有名になって学校を辞めてしまう。だが次第に早川は凋落していき、厚子は再び六本木で遊ぶようになる。今度は飯倉の伝説的なレストラン「キャンティ」の御曹司で音楽プロデューサーの五十嵐に言い寄られ、1年間だけと言い切りつきあいだすが、五十嵐の妻で人気女優の片倉ミキにばれてしまう。それでも2人はパリ・ミラノへ旅行する。そこで厚子は高級ホテルに泊まり、リムジンに乗り、自家用ジェットに乗り、ブランドの服を買ってもらい、ヨーロッパにあふれる日本人を見るなど、バブルならではの贅沢を満喫する。交際から1年が過ぎ、厚子は五十嵐と別れて、学生時代からのボーイフレンドでエリートの高志とよりを戻そうとするが、五十嵐の強引さに負けて高志と離され、五十嵐の子供を身ごもってしまう。妊娠してからは公然と五十嵐と高級マンションに住むようになり、再び週刊誌やワイドショーで「あのアッコちゃんが女優片倉ミキの夫の子を妊娠」と騒がれ、片倉ミキは五十嵐と離婚する。五十嵐と結婚し、長男・俊太を出産した厚子だが、次第に五十嵐は新しい愛人との仲を深め、厚子は別居して実家に住む。バブルは完全に崩壊し、早川は死に、友人の奈美は前から付き合っていたミュージシャンと結婚するが、若者のカリスマと呼ばれて人気ミュージシャンとなった彼は死亡する。五十嵐とは離婚せずにいたが、厚子は再び六本木で遊ぶようになり、IT長者の堀内の愛人になる。この本が発売された当時、アッコ(川添明子)は川添象郎と別居こそしていたが離婚には至っておらず、ファッション誌『GLAMOROUS』でのインタビューで「結婚は良いものよ」と答えていた。しかし、文庫化された時には2人は離婚しており、あとがきでも離婚の話が触れられている。また、2007年に『週刊新潮』で川添象郎が語ったところによると、アッコには数年前に子供が生まれており(『アッコちゃんの時代』に出てくる長男ではない第2子)、年金をもらいにいって「お子さんが2人いますね」と言われるまで知らなかった。当時夫であった川添象郎の籍に入れられているが、象郎の子供ではなく、川添は名前の読み方さえも分からなかった。川添と離婚後は、内縁関係の旅館経営者と2子をもうけたが、9年後に別れ、45歳の2012年に銀座の熟女クラブでホステス・美鈴として働きはじめた。入店半年でナンバーワンになるほどの人気だったが、本人としては昼の仕事に変わるつもりだとインタビューで答えている。
出典:wikipedia
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