上飯田線(かみいいだせん)は、愛知県名古屋市北区の上飯田駅から同区の平安通駅までを結ぶ、名古屋市営地下鉄の路線。ラインカラーは桃色()。営業キロ数は、上飯田 - 平安通間の全長わずか0.8kmしかなく、日本で距離が最も短い地下鉄路線である。名古屋鉄道小牧線と上飯田 - 犬山間で相互直通運転を行っている。すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。上飯田線は上飯田 - 平安通間の1駅間のみを結ぶ路線であるが、これによって名鉄小牧線と名古屋市営地下鉄名城線の連絡を可能にしており、上飯田駅発着のバス路線の混雑緩和と小牧線沿線地域と名古屋都心部の鉄道による連絡を実現している。施設は、第三セクターの上飯田連絡線株式会社が第三種鉄道事業者として保有している。同社は上飯田 - 平安通間だけでなく味鋺 - 上飯田間の施設も所有しているが、その区間は名古屋鉄道(名鉄)の線区となっている。ただし、上飯田線内も同線において第二種鉄道事業者である名古屋市交通局が運転業務を名古屋鉄道に委託しているため、同区間も名鉄の乗務員(犬山乗務区)が通し乗務している。開業当初は、名古屋市交通局が上飯田線の1駅間のみを同局職員に乗務させる体制であったが、合理化のため2007年(平成19年)度より運転業務を名古屋鉄道に委託し、同区間も名鉄乗務員(犬山乗務区)に通し乗務させる方式となった。各駅に可動式ホーム柵(ホームドア)が設置されているが、TASCは設置されておらず、ATCによって25km/hまで減速した後、運転士が手動で停車させる方式を採っている。このため、ホームドアの幅が扉幅+700mmと通常(扉幅+300mm)よりも広く作られている。また、将来の輸送量増加を見込んでホームは20m車6両分(130m、現在は4両編成で運行)で建設されている。上飯田線には列車接近メロディは導入されていない。発車ブザーは平安通駅のみに設置されている。列車が駅を発車する前のドア閉めの際には、上飯田線では直通する名鉄小牧線と同様に車載の乗降促進メロディが流される。また、LED式旅客案内装置は両駅に設置されているが、上飯田駅のLED式旅客案内装置は名鉄仕様となっている。上飯田線を経由して、地下鉄名城線平安通駅、志賀本通駅、黒川駅、大曽根駅、ナゴヤドーム前矢田駅のいずれかの駅と、名鉄小牧線の味鋺駅・味美駅のいずれかの駅の相互間を利用する場合、運賃に連絡特定割引の適用を受けることができる。ほぼ全列車が名鉄小牧線と直通運転しているが、平安通0:28発の最終列車上飯田行きと、上飯田5:35発の平安通行き始発列車は地下鉄線内のみの運行である。なお、名鉄小牧線が事故または気象災害等で運転休止の場合、上飯田駅で折り返し運転となる。昼間は小牧線犬山駅発着列車のみだが、朝夕には同線小牧駅折り返し列車がある。また、ワンマン運転を行っている。当線では大晦日から元日にかけての終夜運転は行わない。東山線以外の名古屋市営地下鉄の他の路線では(2015年8月までは東山線でも)日立製作所製の車両も走っているが、上飯田線および名鉄小牧線で運用している7000形・名鉄300系はすべて日本車輌製造製で、上飯田線は名古屋市営地下鉄の路線で唯一、開業時から一貫して日立製作所製の車両は走っていない。名古屋市営地下鉄上飯田線の年度別の輸送実績を下表に記す。 表中、最高値を赤色で、最低値を緑色で表記している。名鉄小牧線から名古屋市の中心部へは上飯田駅で名古屋市電御成通線に乗り換えれば鉄道での連絡ができたが、1971年(昭和46年)の同市電の廃止後は、鉄道での連絡手段がなくなってしまった。名鉄小牧線の上飯田駅と地下鉄名城線平安通駅を鉄道で連絡し、その不便を解消するため、上飯田連絡線株式会社が設立され、同社により当線は建設され、2003年(平成15年)3月27日に開業した。上飯田線のうち、上飯田 - 平安通間は、路線連絡の必要性の高さから先行開業したが、1992年(平成4年)の運輸政策審議会第12号答申「名古屋圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」によれば、将来は桜通線高岳駅及び東山線新栄町駅を経て、名古屋市中区の丸田町交差点付近まで延長する計画となっていた。丸田町付近では、同じく前記答申で計画されている東部線および金山線と接続する計画もあった。しかし、開通前と比べて愛知県や名古屋市などの周辺自治体の関心が乏しく、また人口増加が望めない社会情勢だけでなく、名古屋市も桜通線の徳重駅までの延伸開業以降は新規の路線開設ならびに延伸を行わないと表明しており、実現は困難となっている。駅番号順に記述。全駅名古屋市北区に所在。
出典:wikipedia
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