『トランスフォーマー コンボイの謎』(トランスフォーマー コンボイのなぞ)は1986年12月3日に発売されたタカラ(現:タカラトミー)のファミコン参入第1弾ソフト。サイバトロンシティーコマンダー・ウルトラマグナスを操り、デストロンを倒していく。販売は日本国内のみ。本作は3つの時代を舞台にしており、ウルトラマグナスが瀕死のコンボイからスクランブルシティの指揮官に任命されマトリックスを託された映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』の時代を起点として、タイムトンネルで『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(過去)や『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』(未来)の時代に移動しながらデストロンと戦う。初代と『2010』の間のエピソードである『ザ・ムービー』はサイバトロン総司令官・コンボイが戦死し、総司令官交代劇が描かれた重要なエピソードであるが、諸般の事情により日本では初代『トランスフォーマー』と『2010』の間の時期に公開されなかった。そのため、日本ではコンボイが誰に殺されたのか、コンボイに代わる次のニューヒーローが誰なのかが謎となっていた。そこでこの謎を補完すべく、「君の手でコンボイの死の謎を解け!」という触れ込みで販売されたのがこのゲームであり、製品の発売と前後して「コンボイが死んだキャンペーン」なるものが行われ、TVCMも大量に流れた。なお本作副題が示す謎の内の1つについては、発売の前月から総司令官ロディマスコンボイが登場する『2010』が放映開始している。2008年6月10日より、Wiiのバーチャルコンソールのソフトとして配信されている。ファミコン版ではゲーム開始時やボス撃破時等、後にポケモンショックで問題となる2色の点滅に酷似した表現が頻繁に使用されているが、バーチャルコンソール版は点滅表現が修正され、点滅の頻度が下げられている。2014年、『キュートランスフォーマー』の展開に合わせ、本作をモチーフとしたスマートフォンアプリとそれを基にしたテレビアニメ『キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』が展開した。全10面で、縦スクロールと横スクロールの二種類のステージがある。自機はロボット形態とトレーラー形態にトランスフォーム(変形)できる。トレーラー形態は姿勢が低くなるが、射撃が正面に撃てず、真上と、前下方へのショットになり、ジャンプが出来なくなる。ロボット形態とトレーラー形態で特性が全く異なっており、縦スクロールのステージなどでは変形を駆使する場面が増える。基本的に敵や敵の弾に触れると一撃で死ぬ。1万点で自機が1機増え、以降2万点毎に1機増える。ゲームをクリアするとエンディングメッセージ表示の後にステージ1に戻る。このとき各ステージに登場する「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」のマークを取りクリアしていると、自機がロディマスコンボイに変化する。外見以外に変化(赤色)はないが、クリア時のメッセージが変化する。本作は「トランスフォーマーのゲーム」という点より、「非常に難易度が高い」という点で知名度が高い。発売当時プレイした低年齢層のほとんどは2面あたりで諦めたという。敵機に接触したり敵弾を一発受けるだけでミスとなるが、敵弾の大きさは2×2の4ドットしかなく、敵弾が背景に紛れて殆ど見えない場面(特に「第1ステージのスタート地点」)があるなど「何故ミスになったかわからない」ということが起こりやすい。倒したはずの飛行機の敵がトランスフォームしてもう一度向かってくる上、その状態になると自機よりも背が低くなるので、弾を当てるチャンスが、飛行機からトランスフォームして着地するまでの間しかない。さらに他に敵が非常に素早く動きを読みにくいなどの条件が重なっており、クリアは困難を極める。この難易度により「ゲーム開始2秒で死亡する」「20分もゲームをプレイしていれば慣れてきて、ゲーム開始10秒は死なずにすむようになる」と表現されるほどである。ただし、全編を通して運に左右される要素はそれほど多くない。敵弾についても、問題となるほど見えにくいのはスタート地点のみであり、弾を撃つ敵のパターン自体も限られているため、ゲーム操作に慣れてくればさほど問題にならない。パターンを構築すればクリアは容易ではないものの、アクションゲームとして不可能なレベルではない。しかし、コンティニューが隠しコマンドであることに加え、ステージ9のループ面が極めて難しく、攻略情報無しでのクリアが現実的に困難なのも事実である。2008年6月10日よりWiiのバーチャルコンソールのソフトとして配信されているが、CEROの審査によるレーティングでも「A(全年齢対象)」に区分されているが、タカラトミーは「本作を配信する事や、難易度に不釣合いな対象年齢設定に対し、本当に良いのか?」とコメントしており、発売当時子供だったユーザーが本作にリベンジするにあたり「大人になったからといって、子供のころよりうまくできるとは限らない。さらなるトラウマを負わないように」と、自社製品の紹介としては異例の注意喚起をしていた(2016年現在ではこの該当項目がホームページ上から削除されている)。コンボイが死んだ理由はゲーム中で説明されず、知りえる情報は説明書のわずかな記述のみである。スタースクリームら主要メンバーの退場や、破壊大帝メガトロンがガルバトロンになる経緯などには一切触れられていない。ザコ敵扱いのキャラクターは原作を無視して大量に出現する。他に、トランスフォーマーではないオリジナルの「メカ生命体」もザコ敵として多数登場する。ステージ構成は横スクロールが多いが、タイムトンネルを舞台とするステージ3,6,8,10は縦スクロール。ステージ各所で登場する水平に飛ぶスカイワープを倒すと、アイテム(エネルゴンキューブとされる)が出現する。さらに特定のスカイワープは赤色の「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」の文字(ロディマスのエネルゴンキューブとされる)を持っている。他に、ステージ各所に文字無しのアイテムなど、得点アイテムが隠されている。業者向け受注会用の映像が存在し、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』のLD・DVDに特典として収録されている。約16分、開発中のゲーム画面とアニメ版の画面を併用し、本放送のナレーションと同じく政宗一成が解説する。音楽、敵の名称、ステージ構成など内容が製品と異なっている。この映像では、ゲームで87年夏公開のザ・ムービーの上映にさきがけていち早くコンボイの死の謎を解く、という紹介になっており、ザ・ムービーの公開予定自体はあったことがうかがえる。ゲームのパッケージに書いてある英題は「MYSTERY OF COMVOY」だが、コンボイの正しい表記は「CONVOY」であり誤っている。なお、海外で紹介される際は正しい表記の「MYSTERY OF CONVOY」とされることが多いが、誤記である「COMVOY」のままの場合や、「MYSTERY OF OPTIMUS PRIME」と翻訳された表記も見られる。ゲームセンターCX - 本番組メイン企画「有野の挑戦・特別編」と題したDVD-BOX1の特典映像として、MCの有野晋哉が攻略に挑戦するもその高難易度で失敗している。最終的に当時のAPである東島真一郎が徹夜で約18時間が費やされクリアする。テレビアニメ『どっきりドクター』の第14話で、登場人物がプレイしているゲームのゲームオーバー音として、本作のステージ開始時の効果音が使われている。2009年、玩具展開『トランスフォーマー オルタニティ』シリーズ「メガトロン ダイヤモンドブラック」の取扱説明書に、本作を強く意識した設定とコミックが掲載された。これによるとこのゲームもまた複数存在するトランスフォーマー世界のひとつ(2005年ごろの出来事)であり、原作と乖離したゲーム内容もオルタニティの世界からの干渉のためだったとされている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。