マクロンは、ダイアクリティカルマークの一つで、長音記号ともいう。これに対する伝統的な短音記号はブレーヴェである。マクロン () の名は古典ギリシャ語の 「長い」(中性)に由来する。古典ラテン語では母音の長短を区別したが、文字の上では区別がなかった。区別するときにはアキュート・アクセントに似たアペックス()を使用した。その後、母音の長短が失われた後に、学習者や研究者が母音の長短を区別するための補助記号としてマクロンを用いた。また、古英語など他の言語に関しても、同様の用途でマクロンを用いることがあった。現代において、母音の長短を区別する言語のいくつかでは長母音にマクロンを加える。ほかに、アキュート・アクセントを使う言語(チェコ語など)、母音字を重ねる言語(フィンランド語など)がある。現代のギリシャ語では母音の長短は区別されず、マクロンも使用されない。古典ギリシャ語の学習・研究用に、長母音字の上にマクロンが付されることがある。 の3字がある。それ以外の母音字については、文字そのものから長さが明らかなので( は常に短く、 は常に長い)、マクロンがつけられることはない。日本語をローマ字で表記する際にはいくつかの方式があるが、ヘボン式ローマ字に長音符としてマクロンを併用する方式が最も普及しており、行政や交通機関における地名表記、外国人向けの日本語教育など、多くの分野で使われている。Wikipedia の各国語版においても日本語の音写時にはこの方式が通用している。ほかに、サーカムフレックス (ˆ) を使ったり、母音字を重ねたり、母音の後に h を添えることで長音を表現するような方式もある。詳しくは長音符、ローマ字#ローマ字の規格などを参照のこと。国際音声記号では文字の上に付し、中平板調の声調を表す。なお、長母音は のように表し、マクロンは使用しない。サンスクリット・アラビア語などの翻字において、長母音にマクロンをつけることが一般的に行われている。満州語のメレンドルフ式翻字では、 を使用する。一方、セム諸語の翻字では、子音字の下にマクロンをつけることがある。たとえば現代文語アラビア語辞典では、摩擦音の , , , をそれぞれ で表している( はディセンダの関係で上にマクロンがつく)。また、ヘブライ語の摩擦音化した子音を表すのに、 が使われることがあるほか、 でそれぞれ を表すことがある。Unicode では下つきのマクロンがついた合成ずみの文字として を定義しているが、これらはインド系の文字の翻字用に存在している。注意: オーバーラインやアンダーラインはよく似ているが別の記号である。合成可能な下つきのマイナス(U+0320)も別の記号である。
出典:wikipedia
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