LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

ハネオレホソバエ

ハネオレホソバエ(翅折細蠅)は、ハエ目(双翅目)・ハネオレホソバエ科(Strongylophthalmyiidae)に分類される昆虫の総称。科のタイプ属は "Strongylophthalmyia" Heller, 1902で、この属のタイプ種はウスホシハネオレバエ "Strongylophthalmyia ustulata" (Zetterstedt, 1844) である。従ってウスホシハネオレバエの特徴が本科の基準となる。体長数mmの小型細身のハエで、世界から2属55種が記載されている。2属のうち "Nartshukia" 属はベトナム産の1種が知られるのみで、他は全て "Strongylophthalmyia" 属に分類される。それらの多くは東南アジアなどの東洋区に分布するが、ヨーロッパから日本にかけての旧北区にも複数種が分布し、ニューギニアやオーストラリアにも未記載種を含む複数種が生息するという。また新北区(北米)からは永らく1種のみが知られていたが、2006年に新しい1種が記載された。しかし南米やアフリカからは未だ知られておらず、かつてコンゴとマダガスカルから本科のものとして記載された2種は2000年にクチキバエ科に移されている。日本からは2008年までに未詳種を含めてて "Strongylophthalmyia" 属の8種が報告されている。これまでのところ、どの種においても人間との直接的な関わりは特に認められていない。体長は2.5-5.5mm程度と小型で、スマートな胴体とやや扁した球形の頭、細く長い脚をもつ華奢な体型のハエである。体表は細かい毛に覆われるが、長く発達した毛(剛毛)は少なく、全体に光沢がある。頭部後半から胸・腹にかけては黒っぽく、頭部前端周辺と脚は淡黄色になるものが多い。脚には部分的に褐色環があることもある。2枚の前翅はやや細長く、無斑透明のものから明瞭な斑紋をもつ種まである。斑紋がある種では、翅の先端が黒いか、それに加えて中央よりやや先端寄りに黒い帯状の紋が出るパターンが多い。後翅は他のハエ目と同様に平均棍に変化している。複眼は普通赤褐色で大きく、単眼は3個。単眼を載せる単眼瘤は "Nartshukia" 属に比べ "Strongylophthalmyia" 属では前方に寄っている。口縁剛毛 (ひげ剛毛:vibrissa) は無い。雄交尾器のaedeagusと呼ばれる部分は一般にかなり長い。雌雄では交尾器以外にも形態的な違いがあることがあり、北米の "S. pengellyi" のように翅の斑紋が異なるほかにオスの中脚第1跗節(ふせつ)が変形するなど顕著な性的二形を示す種もある。生態はそれほど詳しくはわかっていないが、旧北区のウスホシハネオレバエ "S. ustulata" と "S. pictipes" の幼虫はポプラ類の伐採木などの樹皮下で生育し、"S. stackelbergi" の幼虫はニレ類やカバ類の樹皮下で育つとの報告がある。これらは湿った靱皮部におり、外層近くの樹皮下で蛹化する。北米の "S. angustipennis" と "S. pengellyi" の2種ではポプラの一種のアメリカヤマナラシ "Populus tremuloides" などを利用しており、両種とも成虫がその樹表に見られ、そのうちの1種 "angustipennis" は幼虫が樹皮下から確認されている。また、もう一方の "S. pengellyi" では、成虫がキトスポラ属の菌 ( "Cytospora" spp. ) に冒された樹表を舐めたり産卵管で探ったりする行動や、キクイムシ科の甲虫が開けたとおぼしき孔(あな)に強い興味を示す行動などが観察されており、既知の生態が似通った新・旧両北区のハネオレホソバエでは、これらの菌類や甲虫類が彼らの生活環の一部で何らかの役割を担っている可能性があるとも推定されている。 オーストラリアではクワズイモ属 "Alocasia" の葉上に成虫が見られ、ニューギニアでは、やはり成虫がバナナの葉上に見られるが、そこでは一緒にいるアリに擬態している可能性もあるという。日本産のハエ目は特定の分類群を除けば従来から研究が不十分であったため、本科の記録も1981年に国後島から "S. stackelbergi" が新種として記載されたのが最初である。従ってこの頃までに出版された日本の図鑑や目録類には本科は収録されていない。その後、1992年に北海道から九州にかけての本土部からマダラハネオレホソバエとヤマトハネオレホソバエの2新種、およびそれまで台湾以南のみから知られていたミナミハネオレホソバエの計3種が日本新記録種として報告され、1995年には旧北区に広い分布域をもつウスホシハネオレバエが北海道からも記録された。更に埼玉県からは学名未詳の2種が記録され、2008年現在までに知られるものは下記のとおりである。いずれの種も報告例は比較的少ないが、ある程度の自然が残る環境からの報告が多い。ミナミハネオレホソバエは、東京都心部に位置しながら一定規模の樹林がある皇居や自然教育園からも記録されている。現在は "Nartshukia" 属と "Strongylophthalmyia" 属の2属に分けられている。"Strongylophthalmyia" 属は単眼瘤の位置が顕著に前方に寄っていることを主な特徴として "Nartshukia" と区別される。なお、"Strongylophthalmus" Hendel, 1902と "Labropsila" de Meijere, 1914は"Strongylophthalmyia" のシノニムとされる。またShatalkin (1996) は "Longinasus" Frey, 1956を3番目の属として挙げたが、これはSteyskal (1968) が別科 Richardidae の属 "Ozaenina" Enderlein, 1912の主観シノニムとしているものである。Family Strongylophthalmyiidae ハネオレホソバエ科この科の解説や種への検索はFrey (1956 -世界の種)、Steyskal (1971 -世界の種)、Shatalkin (1993-旧北区の種、1996-"crinita" 群と "punctata" 群)、Iwasa (1992-日本産の種、1998-旧北区の種) 、Barber (2006-新北区の種) などがある。日本産の種に関しては、少なくとも2007年までの日本の図鑑類には本科を収録したものはなく、日本語で書かれたまとまった資料もないため、下記の各文献を参照する以外にない。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。