シダックス野球部（シダックスやきゅうぶ）は、東京都調布市に本拠地を置き、日本野球連盟に加盟していた社会人野球の企業チーム。日常は調布市の調布飛行場に隣接する関東村グラウンドで活動をしていた。静岡県伊豆市には自社グラウンド「志太スタジアム」があり、春季キャンプや都市対抗予選及び本戦前の直前合宿等に利用していた。にシダックスが設立した軟式野球部が、に硬式野球部に改編し『シダックス野球部』として創部。同社の創業者である志太勤が総監督を務めた。発足当初から積極的な選手獲得を行い、にはニコニコドーと共にキューバ革命後では初めてとなるキューバからの現役野球選手の海外派遣が行われ、シダックスには3人が加入した。同年は、都市対抗野球に創部2年目にして初出場を果たした。には社会人野球チームとして初のキューバでの海外キャンプを実施し、監督以下スタッフをキューバ人に入れ替えた。にもキューバで海外キャンプを実施し、同年は日本選手権に初出場を果たした。その後も、キューバ選手に限らず廃部になった社会人チームの主力選手や元プロ野球選手など戦力補強を続け、強豪チームへと成長した。には、日本選手権で初優勝を果たした。10月、南海ホークス・ヤクルトスワローズ・阪神タイガースで監督を務めた野村克也がGM兼監督に就任。翌には、都市対抗野球で準優勝を果たした。、翌シーズンから野村が東北楽天ゴールデンイーグルスの監督としてプロに復帰することとなり、チームを退団することになった。また、一時はチームの存廃まで取りざたされたが当面の間は存続することとなった。しかし、2006年9月6日に同年のシーズンをもって廃部になることが発表された。同年10月に行なわれた日本選手権関東予選でチームは初戦敗退し、14年間の活動に幕を下ろした。また、関東選抜リーグでは好成績を残していたため、千葉市長杯争奪野球大会に出場することが可能だったが、こちらは出場を辞退した。同年11月20日付けで、日本野球連盟から解散チームとして公示され、名実ともにシダックス野球部は姿を消した。

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