スコミムス ("Suchomimus") は1億1000万年〜1億年前、中生代白亜紀前期の、現在のアフリカ大陸にあたる地域に生息していた獣脚類恐竜。スピノサウルス科。学名のスコミムスとは「ワニもどき」を意味する。全長約11メートルの大型獣脚類。頭部は細長く、特に吻部は伸長し、学名の示す様に顔つきはワニを思わせる。また、顎には細かいセレーション入った薄く鋭い歯が約130本並び、特に吻部先端、前上顎骨に生える歯は長いロゼット型をしていた。この数は他の獣脚類の2倍であった。.腕は獣脚類としては比較的長い。歯は対象を裂くよりは保持するように適しており、また口蓋は厚い。これらの特徴は、魚食性を示すものと思われる。しかし、頭部以外に水中への適応を示す特徴を見つけるのは難しい。.同じ仲間のスピノサウルスほどの長さはないが、背面には椎骨の棘突起が伸長した稜があった。.スピノサウルス同様、体温の保持に用いられたとされることもあるが、さだかではない。アフリカ北部、ニジェールから化石が出土。

出典:wikipedia