週刊少年ジャンプの増刊号(しゅうかんしょうねんじゃんぷのぞうかんごう)では集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』または本誌)およびその前身である『少年ジャンプ』の増刊号について述べる。便宜上、『少年ジャンプ+』もここで取り扱う。WJ増刊号のほとんどは週刊少年ジャンプ編集部による紙の漫画雑誌である。WJ編集部は「新人育成の場」である本誌に対して、増刊号を「新人発掘の場」と位置づけ、新人の読切作品を多く掲載している。『WJ』と同じく読者アンケートが大きな意味を持ち、アンケート上位の作品はしばしば本誌に連載・掲載される。『WJ』に比べ若干値段が張っていることが多い。増刊を創刊する時は、最初に看板作家を決め、その作家を軸に雑誌のカラーが決められる。定期増刊号(現『少年ジャンプNEXT!!』)は本誌創刊の翌年に創刊された。その他にも『WJ』は単発・年刊・不定期刊の増刊号を複数創刊している。『最強ジャンプ』『Vジャンプ』『スーパージャンプ』はWJ増刊号から始まり、後に独立した。また、『ジャンプSQ.(SQ.)』の前身『月刊少年ジャンプ(MJ)』は『別冊少年ジャンプ』としてスタートした。WJ増刊号の作品は主に単行本レーベル「ジャンプ・コミックス」に収録される。一部、ジャンプスーパーコミックス収録作品もある。『ジャンプノベル』の小説はジャンプ ジェイ ブックスに収録された。『ジャンプLIVE(LIVE)』は一部作品を電子書籍限定で販売した。ただし、作者が連載デビューしなかった読切作品は単行本に収録されないことが多く、掲載から時間が経つと入手が難しくなる。また、絶版マンガ図書館がWJ増刊号の読切作品を配信したことがある(『燃えるおにーさん』など)。『少年ジャンプNEXT!!』(しょうねんジャンプネクスト、『NEXT!!』)は、集英社が発行する日本の隔月刊漫画雑誌。『週刊少年ジャンプ』の定期増刊号。1969年、『少年ジャンプ』(月2回刊)の定期増刊号としてスタート。『少年ジャンプ』・『週刊少年ジャンプ〇〇Special(Special)』・『赤マルジャンプ(赤マル)』・『少年ジャンプNEXT!(NEXT!)』などの名称変更を経て、2014年の隔月刊(年6刊)化に伴い『少年ジャンプNEXT!!』に改名。現在の定価は460円。通巻ナンバーのカウントは「vol.〇」。過去には『WJ』の通巻ナンバーにカウントされていたが、近年では別にカウントしている。2014 vol.5以降は『プラス』で本誌電子版を定期購読すると『NEXT!!』も無料で閲覧できる。新人作家の読切を中心に様々な漫画作品を掲載している。1969年の創刊以来、数々の『WJ』作品を輩出し続けている。かつてはほぼ必ず、表紙は『WJ』連載作品、カラーページは連載経験者による読切作品が担当した。『NEXT!!』リニューアル後、表紙は裏表からなるW表紙となり、表紙・カラーページの担当作品は柔軟に決められるようになる。巻頭付近にアンケート用葉書が付いており、切手を貼らなくても郵送できる。ギャグ漫画の読者アンケートは低い傾向にあるという。読切作品の一部でアンケートを基準にした企画を行うことがあり、2015 vol.1からは新人による読切作品を対象にNEXT!!1GP(ネクストワングランプリ)を開催中。また、読切を掲載している新人作家にファンレターを送ると各作品につき1名にサイン色紙が贈られる。一部の連載作品はメディアミックスされている。また、読切作品も本誌連載に昇格すれば様々なメディアミックスが行われることがある。特殊な例として、『ホイッスル!』はテレビアニメ放送中に『赤マル』で完結編を掲載した。また、『武装錬金』は『赤マル』で完結編掲載後にテレビアニメ化された。ジャンプノベル(Jump Novel)は、かつて集英社が発行した日本の年2刊小説雑誌。1991年8月21日にWJ増刊号として創刊、1999年9月25日休刊。春・夏に発売。通巻ナンバーカウントは『vol.(ボリューム)○』。創刊と同時に、公募新人文学賞ジャンプ小説・ノンフィクション大賞(現・ジャンプ小説新人賞)を創設した。また、1993年3月には、掲載された小説を収録する ライトノベル系新書レーベル・『ジャンプ ジェイ ブックス』を創設し、現在でも刊行され続けている。1999年9月のvol.16で休刊し、それに伴い公募新人文学賞はジャンプ小説大賞にリニューアルした。2002年10月にはWJ増刊号『読むジャンプ』として一度復活した。少年ジャンプ+(しょうねんジャンププラス、『J+』)は、2014年9月22日より集英社が配信する『週刊少年ジャンプ』のアプリケーション。日本HIV陽性者ネットワークJaNP+(ジャンププラス)とは無関係。『ジャンプLIVE』を前身とし、「ジャンプBOOKストア!」のウェブ機能を吸収してリリースした「マンガ雑誌アプリ」。App StoreとGoogle PlayからiOS・Androidにスマートフォン・タブレット端末向けアプリを配信する。ウェブブラウザで閲覧可能なウェブコミック配信サイトでもある。毎日約5作品のウェブコミックを無料配信し、本誌・ジャンプコミックスの電子販売も行っている。本誌と関わりが強く、『J+』リリースの予告・宣伝は『WJ』で行われた。『J+』新連載も『WJ』で予告することが多い。『WJ』やその系列誌(『SQ.』など)と相互の作品の行き来も積極的に行われている。また、『ジャンプ改』『ジャンプSQ.19』休刊時には一部作品が『J+』に移籍した。『ジャンプ ジェイ ブックス』作品の再録配信や漫画化も行っている。ユーザーインターフェイス(UI)の大まかな設計はWJ編集者が担当し、細部は外部の専門企業に任せられた。アプリのプラットホームは株式会社ACCESSの電子出版ソリューション「PUBLUS(パブラス)」を採用した。ウェブ基盤もPUBLUSをベースに構築した。コンテンツの総合的運用は株式会社ICEが担当している。「分かりやすいアプリ」にするためにコンテンツの量を抑え、本誌電子版と漫画電子書籍以外は全て無料で公開する。会員登録すれば購入したコンテンツを複数の端末で共有できる。解像度はルビが読める程度にしている。作品はほぼ横読み。アプリで作品を最後まで読むと「いいジャン!」というボタンが表示され、そのボタンを押すと作品を評価することができる。「いいジャン!」は『LIVE』から受け継がれたシステムで、アプリ版では各作品の「いいジャン!」順位を見ることができる。また、不定期に読者アンケートが実施される。過去のコンテンツは週ごとに「号」単位で折りたたまれ、号のカウントは年を跨ぐとリセットされる。作家と読者のコミュニケーション機能は作家の創作活動に良くないケースもあるとして、コメント欄は意図的に省かれている(ただし、アプリ版ではTwitterと連動したコメント欄がある)。『プラス』編集部はWJ編集部内に設けられたジャンプ+班で、専業責任者の細野修平(副編集長)を中心に数人のWJ編集部員が兼務している。編集長はWJ編集長瓶子吉久が兼任する。編集部は現役のWJ読者である中高生に加え、「ジャンプ卒業組」の20 - 30代を読者層として想定している。また、pixiv・ニコニコ動画などのユーザーで紙媒体を読まない層を取り込みたいとしている。収益の柱は「本誌電子版の販売」と「オリジナル作品の単行本化」で、リリースしてすぐに黒字化し、安定的な運営が可能になった。紙とアプリを相互に行き来する仕組を目指している。また、毎週月曜朝に本誌を買い、そのあとの1週間は無料マンガで楽しむ、という使われ方を目指している。創刊の目的はデジタルの才能を探すことで、そのために『WJ』サイマル配信で人を集め、『ルーキー』で作品を発表できるようにしたという。『ルーキー』のようなシステムは、他の主要な漫画アプリにも備わっているが、育成に力を入れることで差別化する方針。有名作家を引き抜くことよりも、新人の発掘を重視し、最終的には大ヒット作を輩出することを目指している。連載作品の選定基準は特に設けず、面白さを重視している。また、オリジナル作品からヒット作を生み出すべく、2014年12月末から定期的に連載陣を入れ替えている。『プラス』の柱は「無料漫画作品」と「本誌電子版」で、後に「復刻作品」も加わり3本柱となる。一部の作品はグノシー・ニコニコ静画・cakesでも公開中。一部のオリジナル連載作品ではグッズ化・LINEスタンプ化などが行われている。以下の作品は映像化された。通常、『J+』のオリジナル連載作品はジャンプ・コミックスに収録される(一部例外あり)。通常のジャンプ・コミックスとは異なり、「JUMP COMICS」のロゴの横に赤字で「+」のマークがついている。『J+』リリース後の2014年11月、『LIVE』配信分を収録した『ラフダイヤモンド まんが学校にようこそ』1巻と『i・ショウジョ』3巻が発売された。最初に『J+』配信分を収録した単行本は2015年2月刊行の8タイトル。iOS・Androidの合計ダウンロード(DL)数。少年ジャンプルーキー(『ルーキー』)は『少年ジャンプ+』のコンテンツ。集英社が運営するウェブコミック投稿サイト。利用規約・利用ガイドラインを守り、漫画の体裁が保たれていれば、ウェブブラウザを通じていつでもオリジナル漫画を投稿・公開できる。ページ数・話数の縛りはない。サイト内で漫画賞も開催している。WJ編集部は新人発掘の2本柱「持ち込み」「漫画賞」に次ぐ第3の柱として、デジタル媒体でしか発掘できない才能を発掘・育成し、ヒット作を生み出したいとしている。投稿作品は編集部が一通り読んでおり、一部作品には編集者が評価した部分に応じて印が付く。『ルーキー』の技術開発は株式会社はてなが担当した。『J+』と同じく、最後まで読んだ読者は「いいジャン!」ボタンを押して気に入った作品を評価をすることができる。また、独自の機能として作品の「お気に入り」登録も可能。『ルーキー』のシステムは漫画投稿サイト「あしたのヤングジャンプ」にも転用され、同一のアカウントで作品を投稿できる。洋介犬・梶川岳など14人の作家が『J+』に新規読切を掲載している。また、ルーキー投稿をきっかけに北内乙三・葉那・吾嬬竜孝・ツヨシが連載を獲得した(詳細は参照)。『月間賞』・『ギャグ賞』受賞作品も『J+』などに掲載されている。商業作家が作品(商業作品含む)を投稿することがある。プレオープン時には編集部によってJUMPトレジャー新人漫画賞作品の一部が投稿された。月間ルーキー賞(Monthly Rookie Grand Prix、「月間賞」)は少年ジャンプルーキーが毎月開催する漫画賞。作品は1話を投稿した月ごとに「ルーキー賞候補作品選定用ランキング(月間賞ランキング)」で順位づけられる。このランキングは閲覧・「いいジャン!」・「お気に入り」の数、編集部の評価などを元に独自のアルゴリズム(詳細は非公開)によって算出され、1日単位で変動する。作品募集は毎月1日から末日まで。7日から月間賞ランキングの公開が始まる。翌月1日の同ランキング上位10作品が最終候補となり、中旬にWJ編集部が受賞選考と作品講評を行う。最終候補以上の作品は講評される。商業誌掲載作品・単行本収録作品も最終候補に入ることはできるが、賞の対象外になることがある。少年ジャンプに絶対載るギャグ賞(『ギャグ賞』)は、少年ジャンプルーキーが開催するギャグ漫画賞。対象は募集期間に「コメディ・ギャグ」として投稿された7 - 17ページの読切作品。対象作品は『月間賞』にも自動エントリーされる。審査員は『WJ』歴代ヒットギャグ漫画の初代担当者ら。少年ジャンプ+連載グランプリ(『連載GP』)は少年ジャンプルーキーが開催する漫画賞。『ルーキー』『J+』の読者投票、編集者による連載会議を勝ち抜いた作品が『J+』連載権を獲得する企画。『連載GP』エントリー作品は『月間賞』にエントリーできない。第2回ではpixivからも投稿を受け付けている。リリース前からネット上で盛り上がりを見せ、創刊日には一部で大きな反響があり編集部を驚かせた。DL数・本誌電子版購買数・『ルーキー』投稿数(2014年12月期)などは編集部の見込みを大幅に上回り、リリース1か月で年間目標を達成した。2015年1月現在、安定的な運営が可能なほど黒字を確保しており、成功の背景にはコンテンツの強さがあるとされている。日本国内における一般アプリ(ゲームを除く)の月間売上ランキングでは、2015年9月に11位、同年10月には8位と上位にランクインしている。『WJ』が発売される月曜日は、特に売上が多い傾向がある。2015年1月(260万DL)時点で、オリジナル漫画を配信する日本のアプリでは3番目にDL数が多く、UWA(週に1度以上アプリを利用するユーザー数)は100万(約4割)に達していた。2015年9月、400万DLを突破した。2015年8月現在、登録者数は10万人以上。『J+』リリースは2014年の電子書籍業界にとって重要な出来事の一つとされている。特に本誌のサイマル配信は週刊少年漫画誌では初の試みとして注目された。2014年、JEPA電子出版アワード「スーパー・コンテンツ賞」を受賞した。WJ増刊号として創刊され、後に独立した集英社の漫画雑誌。集英社が発行した独自の名称を持つ主な増刊号。特筆されない限りWJ編集部による。2016年8月現在、増刊号に前身となる読切を掲載した本誌連載作品。
出典:wikipedia
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