039A型潜水艦(039Aがたせんすいかん、)は、中国人民解放軍海軍の運用する攻撃型潜水艦の艦級。NATOコードネームは元型()。なお艦型番号は"041型"ともいわれている。セイル部分は039型(宋型)に類似しているが、全体的には、ロシアから輸入していたキロ型の影響が指摘されている。船型は両型と同じ、涙滴型船型・1軸推進方式が踏襲された。推進器も同じく7翼のスキュード・プロペラといわれている。構造様式は完全複殻式とされており、最大潜航深度は039型と同じく300メートルといわれている。本型の最大の特徴が、非大気依存推進(AIP)機関であり、これはスターリングエンジンを用いたものと言われている。人民解放軍海軍は1980年代よりAIPについての予備研究に着手したとされる。およそ15年の検討において、燃料電池は安全性と技術的困難、クローズド・サイクル・ディーゼル(CCD)は水中放射雑音の面から不適とされ、最終的にスターリングエンジンが選定された。1991年より、第711研究所はスターリングエンジンの研究を開始しており、1998年には理論モデル(出力75キロワット)を作成、2002年には試作機を完成させた。そして2万時間もの試験運転を経て、2004年に本型に搭載されたとされている。なお本型の搭載機については、ジェーン海軍年鑑では、確実性に疑問符をつけつつ、出力75キロワットの機関を2基搭載しているものと推測しているが、これは本型よりも一回り小型のスウェーデン海軍ゴトランド級(A-19型)と同程度の出力となる。なお、AIPに頼らない通常のディーゼル・エレクトリック方式での航走の際に用いる発電機の原動機としては、039型と同様に、MTU 396 SE84シリーズのディーゼルエンジンが搭載されていると見られている。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、2012年末までにドイツのMTUフリードリヒスハーフェン社から56基の潜水艦用ディーゼルエンジンが輸出されたとされている。またMTUディーゼルのライセンス生産も行われている。ソナーは、艦首のアクティブ/パッシブ両用アレイと、艦側面に貼り付けられたパッシブ・アレイによって構成されており、曳航アレイは備えていないものと見られている。標準的な533mm魚雷発射管を、上に2本、下側に4本と上下に並べて装備している。ここからは、YJ-82潜水艦発射対艦ミサイル(USM)と魚雷、機雷を運用できる。建造は、基本的には武漢市の武昌造船廠で行われているが、338号艦および341号艦のみ上海市の江南造船廠で建造されている。
出典:wikipedia
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