『劇場版美少女戦士セーラームーンR』(げきじょうばん びしょうじょせんしセーラームーンR)は、1993年12月5日に公開された、『美少女戦士セーラームーンR』の劇場版アニメ。製作は東映動画。監督は、後に『少女革命ウテナ』を監督した幾原邦彦。同時上映は『メイクアップ!セーラー戦士』と、『ツヨシしっかりしなさい ツヨシのタイムマシーンでしっかりしなさい』。シリーズ初の劇場化作品。配収13億円、94年邦画配給収入第7位。映画化の話は、平成5年(1993年)の年明け間もないころからあったが、女児向けの映画が本当にヒットするのかという興行的な不安から、東映が映画化をためらっていた。結局、制作に入ったのは8月からで、制作スケジュールはとても短いものだったが、公開すると配収13億円の大ヒットでその後のシリーズの映画化への道筋をつけた。物語のクライマックス、挿入歌『Moon Revenge』が映画を効果的に盛り上げている。歌詞は二番目の前半でそれぞれのキャラクターの声を担当した声優がソロで歌う構成だが、映画中、それぞれのキャラクターの回想と歌のソロパートがシンクロし、スペクタクルシーンと共に絶妙なタイミングで編集されている。クライマックスはミュージカルのようにしたいという監督の幾原とプロデューサーの東の提案で、セーラームーン・ミュージカルで音楽を担当していた作詞・冬杜花代子、作曲・小坂明子によるコンビが作詞・作曲を担当した。そのため、クライマックスはミュージカル映画のようでもあり、幾原の持ち味が強く出ているが、それは東が、制作当初から幾原の個性を全面に押し立てた作品にしたいと考えていたからである。挿入歌「Moon Revenge」は『美少女戦士セーラームーンCrystal』オープニングテーマ収録のももいろクローバーZのシングル『MOON PRIDE』にも、ももいろクローバーZが歌うアレンジバージョンとして収録された。公開当時、メイン客層である子供たちだけではなく同伴した多くの大人をも涙させた作品である。テレビシリーズを支えていた作画監督(伊藤郁子、長谷川眞也、香川久)たちと、そうそうたる顔ぶれのアニメーター陣(新井浩一・須賀重行・濱洲英喜・山内則康など)が作画(原画)に参加している。作画監督の只野和子は「セーラームーンのエキスをギュッと集めた集大成」と語っている。全ての必殺技シーンを長谷川眞也が作画担当している。本作に感動した庵野秀明は映画館で3度観た。緒方恵美が本作で衛の少年時代の声を担当していて、映画のビデオを貞本義行に見せて、準備中だった「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジの声は緒方しかないと力説した 。セーラームーンの映画すべてを収録した「美少女戦士セーラームーン THEMOVIE DVD-BOX」は2002年3月21日発売、単巻は2004年12月10日発売。単巻はステレオ/モノラルの状態に加えて、登場人物のセリフなし、BGMと挿入歌と効果音のみが収録された音声状態を選択できる。時列的にはちびうさがセーラー戦士の正体を知っていることや、うさぎと衛の関係が修復していることから第77話から第82話までの間の出来事だと推測できる。本作のメインゲスト声優として、『R』テレビアニメ版のアニメオリジナルストーリーである「魔界樹編」で、銀河星十郎(エイル)を演じた緑川光がフィオレ役で、銀河夏美(アン)を演じた冬馬由美がキセニアン役で出演。うさぎ達の前に突然現れた、謎の異星人フィオレ。彼は子供の頃の衛と友人であった。衛との友情のために花を持って来たと言うフィオレだったが、彼の心は悪魔の花キセニアンによって支配されていた。弱い心に取り付き、取り付いた人間を支配し、憎しみを爆発させるキセニアンはフィオレを憎悪に駆り立てて地球を滅ぼそうと企んでいた。キセニアンに心を支配され、地球人を滅ぼすと言うフィオレには衛の言葉も届かない。しかも彼はセーラームーンのことを衛を騙している者として憎み、その命を狙う。やがて衛はフィオレの攻撃からセーラームーンを庇って深手を負い、フィオレに拉致され、いずこかへ攫われてしまった。その頃、地球に一個の小惑星が接近しつつあった。実はそれこそがキセニアンの本拠地であり、彼らは地球上の人間のエナジーを奪い尽くそうと考えていたのだ。セーラー戦士達は彼の野望を阻止すべく、その小惑星に向かったのだった。キセニアン以外はスーパーファミコン作品『美少女戦士セーラームーン Another Story』にも敵として登場する。ただし、フィオレのみはイベント専用キャラクターである。映画のドラマCDが『美少女戦士セーラームーンR 〜ドラマ編〜』(びしょうじょせんしセーラームーンアール ドラマへん)として1994年4月21日に発売されている。収録時間は61分21秒。新規録音は月野うさぎ(三石琴乃)のナレーション部分のみで、キャストは映画と同じ。
出典:wikipedia
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