小堀の渡し(おおほりのわたし)は、茨城県取手市の利根川両岸を結ぶ渡し船である。取手市の内、河川改修で右岸に分断された小堀(おおほり)地区(取手市取手の一部及び小堀)を結ぶ目的でその名前がついている。利根川右岸の小堀地区と市街地を含め市域の大部分を占める左岸側を定期運航している。1914年(大正3年)利根川の大改修工事で分断されたことから、小堀地区の住民が自主運行を始めたのが始まりである。1967年(昭和42年)に当時の取手町(現・取手市)による運航となり、公営の渡し船となった。1996年(平成8年)に住民以外の利用も可能となった。しかし、1999年(平成11年)に小堀地区を回る「小堀循環バス」の運行が始まり、2001年(平成13年)からは有料化されたことから、利用者数が激減した。そのため、2013年(平成25年)度実績で、一日7往復の運航で、約3,300人の利用者となっている。また、2002年(平成14年)からは市営のままではあるものの、運航業務が民間委託された。利根川は昔、現・取手市小堀地区の南にある「古利根沼」を含む流れが本流であった。江戸時代の小堀は相馬郡井野村の一部、現在の取手市街とは地続きで、艀下船の河岸として栄えた(小堀河岸)。現在の古利根沼は、利根川が極端に蛇行している部分で、かつては氾濫を繰り返していた。そのため、1911年(明治44年)から1920年(大正9年)にかけての改修工事で、利根川の流れを現在のように変えた。蛇行部分は古利根沼として残り、県境もそのまま存在するため、小堀地区は利根川の右岸になり、左岸にある取手市域の大部分とは川で分断されることになった。千葉県我孫子市とは地続きになったものの、南側に古利根沼が存在するため、道路で接続する箇所は東西側のみであり、また我孫子市側は農地であり同市の市街地とも隣接していない。利根川右岸に分断された小堀地区の住民は市域の大部分を占める左岸地区への移動の不便さから渡し舟の運航をした。西に2kmほど行けば利根川に架かる国道6号の大利根橋(右岸は我孫子市)があるが、そこまでの道(千葉県道・茨城県道170号我孫子利根線)は歩道が無く、道幅が狭いうえに大型車の通行量が多い。小中高校のほか、市民会館などへ行くにも橋を渡ると遠回りになる。茨城県の区域の内、利根川右岸にあるのは取手市小堀地区と猿島郡五霞町である。なお小堀地区内には成田航空専門学校や乗馬クラブなどの施設も存在する。
出典:wikipedia
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