フォーミュラ計画(フォーミュラけいかく、またはフォーミュラプロジェクト、英語名はFormula Project)は、アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』にて設定上存在する架空の計画。S.N.R.I.(サナリィ)が発動した小型モビルスーツ (MS) 開発計画である。宇宙世紀0102年、サナリィは連邦政府に対し、MS小型化の指針を提示。これを受けて連邦軍はアナハイム・エレクトロニクス社に小型MSの開発を要請したが、サナリィ自身も「フォーミュラ計画」とする小型MS開発計画を進め、F90を完成させる。F90はAEが開発した試作機「MSA-0120」に圧勝し、MS開発の主導権をサナリィへと移した。開発に至っては元ホワイトベースクルーでサナリィ幹部のジョブ・ジョンが携わっている。バンダイ発行の雑誌「模型情報」別冊『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』82ページによると、フォーミュラ計画は以下の分類でMSの設計開発が行われていたとされる。このうちF60シリーズおよびF80シリーズに属するMSは発表されていない。開発番号は例えばF90シリーズの場合、1番目に開発された機体がF90、2番目に開発された機体がF91と指定され、10番目に開発された機体はF99となる(11番目以降はF01から始まるという説も『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』82ページにある)。F80シリーズについてはヘビーガンの後継を目的としたMSが計画されていたと記載されているが、2016年現在に至るまで発表されていない。F50シリーズではAFV型MSの研究が行われていた。「F50シリーズ」の存在について、書籍『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造型資料集』の82頁で言及されている。ジェネレータに核融合炉を採用したAFV型モビルスーツとされ、ガンタンクと関連付けられて紹介されている。また「ガンダム辞典ver1.5」の297頁においては、本種別の目的として戦闘支援兵器であるGブルと可変モビルスーツの発想をまとめ、長距離支援用の機体を従来の半分の機体サイズに収めようと試みられたものとされる。書籍『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造型資料集』の82頁で、ガンタンクR-44は「F50D」の改装機だったとの推測が寄せられている。アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』に登場する可変MS。フロンティア4の戦争博物館館長であったロイ・ユングが、私的に所有していた可変MS。頭長高約10mと、小型化が主流であった当時においてもひと際小型なサイズが特徴となっている。「R-44」は、ロイが44歳の時に本機を入手したことにちなむとされている。人型の2本脚の背面側にキャタピラを備えており、2足歩行するMS形態と、両脚を前に伸ばして座った姿勢でキャタピラを用いて走行する戦車形態(タンクフォーム)を使い分ける、簡素な変形機能を有している。タンクフォーム時は車高が抑えられるため被弾率が低下し、射撃安定性は向上するが、機動性は著しく落ちるとされている。D-50C ロトのように兵員輸送目的と明言されてはいないが、小型機の割に乗員が多く、胸部前面ハッチから乗り込む戦闘室には少なくとも3名分の席があるほか、股間部前面にも乗員用ハッチがある。本機体は宇宙世紀100年以降の次期主力モビルスーツ開発プランとして挙がった物の一つとされている。モビルスーツの小型化を模索している時期に、ミドルMSを改造し核融合炉を搭載することで小型化を達成しようと宇宙世紀0107年頃に開発された。頭部は主にモビルスーツ形態で使用されるゴーグルカメラ部とタンク形態で使用される額のセンサーの2種類から構成されている。また試作機であるためセンサーなどはジェガンタイプの内装部品を、スラスターなどはギラ・ドーガの部品を流用しているとされる。武装は200㎜キャノン砲2門とマニピュレータ兼用のフィンガーランチャー、外装式の4連ミサイルポッドを備える。200㎜キャノンについては徹甲弾を使用している。開発時にはビームキャノンの搭載も検討されたが、開発方針として機体の小型化が優先されスペースが確保できなかったため実体式となった。ただしこの機体はロイ自身によって、徹甲弾の炸薬や砲身に手が加えられているとされる。4連ミサイルポッドについては汎用性を持たせるためにマニピュレータを装備することとなった結果、外装式になったとされる。結局小型のモビルスーツが動くという以上の成果は得られず、正式採用には至らなかった。実験後に放棄されたものをロイ将軍が引き取り、有事に備え改修を施していたとされている。この機体の開発はフォーミュラ計画の一環でもあり、核融合炉を搭載したAFV型モビルスーツであるF50シリーズの1つともいわれる。一部の資料で、本機は「F50D」の改装機と推定している。のちに『機動戦士ガンダムUC』に登場したロトはデザイン、設定に類似点が見られ、型式番号の50も共通している。F70シリーズでは中距離支援機の研究が行われていた。バンダイ発行の雑誌「Bクラブ」の連載企画『月刊MSジャーナル』に登場する、地球連邦軍の中距離支援用試作型MSである。プロトタイプGキャノン(プロトタイプジーキャノン、PROTOTYPE G-CANNON)とも呼ばれる。型式番号はF70である。型式番号にFが付く通り、フォーミュラ計画の産物であり、サナリィが設計開発したMSである。サナリィが量産を前提として、ガンダムF90サポートタイプをベースに開発した機体である。F7x系列はサポートタイプの装備を固定化した簡易量産型にあたり、本機はその試作機である。中距離支援用であるが、汎用性も十分あり、その性格から攻撃用MSと呼ばれることもある。これを基にさらなる設計変更が加わりF71 Gキャノンが誕生した。一方で、AEはF71のOEM生産の経験からノウハウを蓄積し、後にF70とは別に独自に性能向上を図ったハーディガンを自社製品として発表している。専門メディアによってF70の存在が世間に公表されて以降、AEは表向きにOEM生産以前に独力で開発した事を主張しているものの、その後にAEがサナリィに行った違法な技術盗用の疑いをさらに深める事ともなった。ビームサーベルおよびビームライフルはユニバーサル規格によりヘビーガンのビームサーベル、ビームライフルを扱える。また、必要に応じて3連マシンキャノンをビームキャノンや150mm高速砲に換装可能であった。アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』に登場する、地球連邦軍の中距離支援用量産型MSである。かつてのガンキャノンを想起させる、大型の砲を両肩に装備する。型式番号にFが付くことから分かるようにフォーミュラ計画の産物であり、サナリィが設計開発したMSであるが、量産はOEMによりサナリィブランドの兵器としてアナハイム・エレクトロニクス(AE)が製造を担当した。ガンダムF90サポートタイプの量産モデルに相当する機体である。元々サナリィはF70キャノンガンダムをそのままの仕様で量産化したい意向だったが、研究機関から半官半民の企業へ移行してから歴史の若いサナリィは、その当時まだ連邦軍の需要を満たしうる生産能力を持っておらず、さらに連邦軍からの量産コストの低減と、長年のMS供給実績を持つAEを無視できないという政治的思惑からの要求により、製造はAEに委託するという体制が採られた。しかし、AEの技術力不足のため、サナリィはF70を再設計(デグレード)することでAEでのライセンス生産を可能としたF71を用意した。そのことはガンプラのシルエットガンダム改の説明書の(社外秘『SFP』RXF91マニュアル~SFP主任次官ブルーム・M・キムトッシュのコメントより抜粋)に「A・Eに対して連邦軍から提示された数年後以降の開発計画としては、F90の兵装バリエーションであるF90S簡易生産バージョンのGキャノンのライセンス生産と、自社開発のRGM-109ヘビーガンの暫定量産にとどまり、次期主力MSの開発計画は、事実上、棚上げされた形となった。」と書かれている文章からも読み取れる。そのため本機の特許ライセンスはサナリィが保有する一方、複数の機構は既に生産体制が確立していたヘビーガンと共通化したものへとリファインが加わり、既存の生産ラインを大幅に流用して、アナハイムがライセンス生産する形でGキャノンが量産化されるに到った。これによりコストの低減は期待できるものとなったが、スペックではF70に劣るものとなった。連邦軍サイドの一部からの要求に応えた、この大幅な設計変更はサナリィのF70開発陣にとっては不本意なものであり、彼らはロールアウトしたF71に対し不快な表情を顕にしたと伝えられている。実際のところアナハイムに製造を委託しているとは言いながらも、機体制御コンピューター等の技術提供をサナリィ側が拒否するなど、過度の秘匿主義がAE側の反発を呼んだとも噂されており、両者の関係は良好と言えるものではなかったという。後にAEは本機のOEM生産の経験からノウハウを蓄積し、サナリィから不正手段で取得した技術も加えて発展型としてGキャノン・マグナを開発する。またOEM生産をアナハイムがしていることからもサナリィブランドの兵器としてGキャノンは地球連邦軍に販売されていることがわかる。設計に当たっては、汎用機体であった原型機から支援攻撃MSとして徹底的な最適化がなされ、機体の軽量化・効率化に成功。AEの技術で開発された同時期の白兵戦用量産MSであるヘビーガンよりも頭一つ分弱コンパクトにまとめながら、MSとしての総合性能では上回っている。使用されているジェネレーター・スラスターは旧来のAE製であり、新式の小型高出力核反応炉は搭載されていないが、ジェガンの縮小型に近いとされるヘビーガンと比べ、より大型のジェネレーターを搭載できる容積を確保したことの賜物で、数値上はサナリィ純正機やブッホ製MSに匹敵するジェネレーター出力・スラスター推力を確保しており、サナリィの技術力の高さや基礎設計の確かさが覗える。ただし、この頃の連邦軍の仮想敵があくまで暴動レベルの反政府勢力であった為、暴徒鎮圧の対人戦闘に主眼が置かれており、本格的な対MS戦闘ではいささかの見劣りは否めない。しかし、本機にはミッションパックによる拡張性が確保されているため、対MS戦用のミッションパックを装備することで戦力を補える。また中距離支援用MSであるがビームサーベルを標準装備しており格闘戦もこなせる。F71 Gキャノンはもともと支援攻撃もできる汎用機体として造られている。そして支援攻撃機能は4連マシンキャノンのミッションパックを装備することでまかなうが、キャノンパックを外す事で当初の汎用機体として運用することも可能である。映画『機動戦士ガンダムF91』の劇中でもキャノンパック非装備型のGキャノンがヘビーガンのビームライフルと盾を持って3機編隊で飛行しているシーンが描かれている。サナリィの生産体制が整って以後は、サナリィ工場からも多数の機体が供給された。サナリィ製機体とAE製機体では、ジェネレーターの定格出力がサナリィ製の方が高い上に、機体制御コンピューター等の性能差もあり運動性が違うとされる。また、サナリィ製の純正ミッションパック(VSBR等)もAE製機体は装備できないとされている。Gキャノンには肩部を含めていくつかのハードポイントが存在するため、ガンダムF90のミッションパックのうちいくつかが使用可能である。また、4連マシンキャノンを別の火器に変更する案も存在した。バックパックを換装することも4連マシンキャノンを外して白兵戦用とすることも可能である。F90シリーズでは高性能試作機の研究が行われていた。上腕、太腿、脹脛(ふくらはぎ)や脛(すね)などが曲線ラインで構成された機体形状の特徴はおおむねF90、F90II、F90IIIY、F91に見られる。またF90やF91は青いカメラアイの特徴を持つ。ガンダムF91(エフきゅうじゅういち:フォーミュラナインティワン、FORMULA 91: "FORMULA NINETY ONE")は、映画『機動戦士ガンダムF91』、ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場する地球連邦軍の試作MSである。「フォーミュラ計画」において「現時点でのMSの限界性能の達成」を目指し、F90NタイプをベースにF90Vタイプの試験運用結果を経てクラスターガンダムと並行する形で開発された超高性能MSである。バイオコンピューターおよびバイオセンサーや、かつてνガンダムやユニコーンガンダムに採用されたサイコフレームと、その技術を発展させたMCA構造を採用している。その限界性能は、かつてニュータイプと呼ばれた者しか最大性能を発揮できないほどである。「ガンダムF91」の名前は、(頭部デザインが似ているという事で)名機 RX-78-2 ガンダムにあやかって、スペース・アーク艦長代理レアリー・エドベリが命名したもの。正式な名称はF90と同様、型式番号そのままの呼び名「F91」である。前モデルであるF90が意図的にRX-78 ガンダムに似せられたのに対し、本機は頭部と色以外にガンダムの特徴は薄くなっている。これはF90と違い、機能・性能を優先してデザインされた結果である。専用開発された小型・高出力なジェネレーターの採用により、従来の第二期MSよりも非常に高性能な機体であり、ビームシールドの他、ヴェスバーの搭載を可能としている。F91にはある程度ハードポイントが存在するため、ガンダムF90のミッションパックの内、いくつかが使用可能である。また、独自のバリエーションも存在する。機体冷却を非常に重要視しており、各部に放熱フィンを設けてある。特徴的な胸の放熱フィンの集合部分の内部には装甲があり実は胸部分も堅牢な作りである。また戦闘時の飛行姿勢ならば胸の上面装甲が正面にきて放熱フィンの集合部分は見えなくなる為、放熱フィンの集合部分の被弾確率も実質的に低い。両肩の放熱フィンは展開式で飛行時のスタビライザーを兼ねている。そして頭部にはこの機体の特徴である冷却システムがあり、フェイスガードが両頬に収納され人の鼻口に似たエアダクトが露出する。そこから冷却触媒を排出する機構で宇宙空間では有効な廃熱方法であり、頭部のバイオコンピューターを重点的に冷却する為、特に負荷の掛かる最大稼働時に作動する。冷却触媒を排出後にフェイスガードは直ぐに閉じるが、ゲーム等のメディア作品では常時収納状態で描写される。『F91-MSV』に登場。「重装型」ともいう。ヴェスバーが完成しなかった場合を考慮し、代替武器を装備させたタイプ。ヴェスバーの代わりに4連ビームガトリングガンとミサイルランチャー(対艦ミサイル×2)を組み合わせたウェポンユニットをバックパックに2基装備する。ショルダーアーマーも強化され、アポジモーターが増設されている。面制圧には優れるが、威力面ではVSBRに(対艦ミサイルを除いて)劣るタイプである。『F91-MSV』に登場。背部の新型バックパックに新たにヴェスバーを2基追加し合計4基のヴェスバーを所持している。この改良型ヴェスバーは補助スラスターが装備されている。ジェネレーターにも改良があるとされ、その余剰エネルギーによりビームシールドを両下腕部に一基ずつ計二基装備する。ツインヴェスバー非使用時の折りたたんだ形はH字状に収納したり、VSBRの根元の接続部分の横軸を回転させて、二重のハの字形に収納したりする。漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場するオリジナル機である。F91を量産機にするため性能を調整された機体である。性能や外見上はF91と指して変わらないが最大の特徴でもあった最大稼動モードは、発熱箇所の改善と冷却能力の大幅な向上により安全性と安定性が増し、仮に最大稼動モードが開放されたとしてもMEPE現象が最低限しか起こらず質量を持った残像は起こりえない。しかしフェイスガードを開閉する機構は残されている。量産型ガンダムF91は少数が量産され、劇中では地球連邦軍の宇宙艦隊所属機として登場した。機体の最大能力を使いこなせるパイロットは少ないらしく、オリジナル機のパイロットであるキンケドゥ(シーブック)はクロスボーン・ガンダムでF91数機を一蹴した際にそれを指摘している。F91部隊の指揮官であるハリソン・マディン大尉の搭乗機。増加試作機に改修を施してあり、青いパーソナルカラーで塗られている。ハリソン機はヒートシンク等の強化やバイオコンピューターの改良により、MEPEを起こさずにフェイスオープンと放熱フィンのみで限界稼働をし、最大稼動モードが可能である。ガンダムF91RR(ダブルアール)は『ガンダムトライエイジ』オリジナル機体。F91に、新開発のグローアップ・ユニットを組み込んだ総合重装仕様。両手両足に小型のヴェスバーと大型ビーム・シールドを追加、肩関節部にはビームサーベルの機能を備えたヴェスバーサーベルを新たに装備している。重武装化したため原型機のF91より機体サイズは一回り大型化している。フルアーマーのように追加装甲を纏うのではなく、四肢やバックパックなどにパーツ追加や換装を施すため、任意に各装備を取り外すことはできない。機体性能こそ向上してはいるものの、四肢の末端や関節部に対する根本的な機能付加という方向性は、小型の機体を従来の大型規格へと再び引き戻すという本末転倒なものであった。このような矛盾を抱えた本機体が開発された理由は、機体小型化への変革を良しとしない一部の連邦高官たちの意向が強く働いたものと言われている。メカニックデザインは大河原邦男。F92(エフきゅうじゅうに:フォーミュラナインティツー、FORMULA 92: "FORMULA NINETY TWO")は、高機動戦闘兼次期主力兵装試験機とされる(型式番号:F92)。Rガンダム(アールガンダム、R GUNDAM)は、バンダイのガシャポンシリーズ『SDガンダムR』に登場するMS(型式番号:F99R (F99-R) )。名前に冠せられた「R」は、アルファベットのRに由来。R型のエンブレムを額にかざす事で、状況に応じた形態へと自在に変身する。なお『SDガンダムR』には、他にもアルファベットを冠したガンダムが多数登場している。SDガンダムの機体であったが、後にリアル等身にデザイン(アスキーの雑誌「G20」にデザイン画が掲載された)されており、リアル作品として展開する計画もあったらしい。そのため「F99R」 (F99-R) の型式番号が付けられている。
出典:wikipedia
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