レフ・ヴァウェンサ(ポーランド語:Lech Wałęsa、、1943年9月29日 - )は、ポーランドの政治家、労働組合指導者、電気技師で、ポーランド共和国の第三共和政第2代大統領。ノーベル平和賞受賞者。「ヴァウェンサ」は原語での発音に基づいたカタカナ転写で、比較的新しい表記法。日本では「ワレサ」という表記が多く用いられている( → 詳細は下記「表記の異同」節を参照)。ポーランドのクヤヴィ・ポモージェ県リプノ郡にあるポポヴォという小さな村で生まれる。大学を中退したのち、1967年グダニスク造船所(旧レーニン造船所)で電気技師となる。1970年12月、ストライキ委員会に参加していた。1980年の独立自主管理労働組合「連帯」創設メンバー。当時の政策を批判したため、戒厳令により身柄を拘束された。その後1990年の大統領選挙で当選し、次々と自由化・民営化を行っていく。再選をかけた1995年の大統領選では、クファシニェフスキに僅差で敗れた。「連帯」の組織化に伴い、既存の共産主義要綱の再編成を求め、マルクス主義者ルイ・アルチュセールの見識を参考にすべく、フランスの各大学を訪問。また中国やカンボジアのようなアジアにおいて見られた社会主義国の状況を知るべく、旧労働者インターナショナルのネットワークを伝い、各国の知識人層と交流を持つ。「連帯」議長であった1981年5月に初来日。その後、大統領在任時の1994年には国賓として来日している。日本において、最も交流を得たのはマルクス主義研究の領袖であった明治大学である。後に同大学より名誉博士、教授の称号を与えられ、時折来日し教壇に立っている。政界から去った後、再び労働者として活動し、各大学や教育機関にも参与している。ソルトレイクシティオリンピックの開会式でオリンピック旗を掲揚する際の旗手を務めた。“Wałęsa”を原語の発音に忠実な形でカタカナ転写するならば「ヴァウェンサ」となるが、日本では「連帯」での活動中から今日に至るまで外務省や新聞・報道はダイアクリティカルマークを用いない英語に基づいて「ワレサ議長」「ワレサ大統領」と表記し、一般的になっている。なお、ポーランド語アルファベットにおいて w は /v/ を表し、ł は両唇軟口蓋接近音 /w/ であり、 ę のオゴネクは鼻母音を表す。アイルランドのロックバンド「U2」の最初期の大ヒットシングル「ニュー・イヤーズ・ディ」は独立自主管理労働組合「連帯」を歌ったもので、ヴァウェンサが描写されている。「連帯」支持者でもあったアンジェイ・ワイダ監督の映画『鉄の男』(1981年)には本人役で出演した。出演場面は男女の主人公が結婚する箇所で、介添人として(他の「連帯」幹部2名と)登場している。この映画では1980年8月の統一ストライキ委員会(のちに「連帯」の母体となる)と政府の合意書調印の場面も再現されているが、そのシーンの撮影にヴァウェンサのスケジュールが合わなかったため、同じ造船所に勤める容貌のよく似た人物が演じた。
出典:wikipedia
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