長岡工業高等専門学校(ながおかこうぎょうこうとうせんもんがっこう)は、新潟県長岡市にある国立の工業高等専門学校である。略称は長岡高専。設置・運営者は、独立行政法人国立高等専門学校機構。学校の前身は長岡工業短期大学で、高等専門学校制度が発足した1962年(昭和37年)に国立高等専門学校第1期校12校のひとつとして設置された。本科5学科・専攻科3専攻で構成し、本科は約1,000名、専攻科は約40名、合計1,000名以上が在学している。学校は小高い丘の上にあり、学校までの坂道は、学校関係者の間では「高専坂」と呼ばれる。また、すぐ近くには悠久山公園や長岡市営スキー場、東山ファミリーランド、長岡大学などがある。長岡高専が立地している長岡市西片貝町付近は、校歌の歌詞にあるように「高志台」と呼ばれているが、それは昭和の大合併で長岡市に編入されるまで、学校の所在地(長岡市西片貝町)が古志郡栖吉村だったことに因む。学校指定の制服はなく、私服による通学が可能である。大学へ進学する場合は、編入学制度を利用することによりセンター試験を受けずに国立大学3年次へ編入学することも可能である。長岡高専から大学に進学する学生の大半は、長岡技術科学大学への編入学である。また、長岡高専専攻科への進学が多い。ほかには新潟大学、東京大学、京都大学、東北大学などへの進学実績がある。英語表記については、長岡工業短期大学当時は「Nagaoka Technical College, NTC」であった。英略称については「NNCT」が用いられることが多いが、英略称がNNCTとなる高専が全国に複数存在するため、特に他高専との交流の際などは「NagaokaNCT」という略称を用いる場合もある。なお平成27年度より「National Institute of Technology, Nagaoka College (NITNC)」に変更されたが、ロゴマークについては変更前のNNCTをモチーフにしたものを使用している。本科は以下の5過程が設置されている。(括弧内は略称)各学科1学級(定員約40名)で編成されており、各科の専門教育並びに一般教育科の一般教育を受講する。物質工学科は4年次より「材料工学コース」及び「生物応用コース」に分かれる。5年制の一貫教育を経て、卒業者は「準学士」と称することができる。専攻科は、以下の3過程が設置されている。(略称はAc)2年間の専攻科を卒業し、大学評価・学位授与機構の行う審査および試験に合格すると、「学士(工学)」の学位が授与される。総敷地面積は121,810m²であり、そのうち野球場が17,124m²を占めている。かつては職員宿舎が敷地の隅に存在していたが、不安定な盛土の上に建てられており、また築40年近く経過していたため新潟県中越地震において損壊した後、再建は行われていない。学校施設や学生寮にはほぼ全ての部屋がLANで繋がっており、インターネットを使用することができる。授業や卒業研究等で使われる施設は以下のものがあり、以下の建物間では1階~3階レベルの渡り廊下で接続されている。学生寮を校地内に備えており、男子学生寮を「高志寮」、女子学生寮を「清花寮」と呼ぶ。高志寮は1号館、2号館、3号館、4号館(4号館西棟)、4号館増築(4号館東棟)で、清花寮は1棟のみで構成されている(人数の調整により年度によっては、高志寮1号館の3階を女子寮とし、同1階を男子寮として使用する場合もあった)。ただし2006年度では高志寮1号館の2・3階が女子寮となり、1号館1階には管理棟から寮務係及び宿直室が移転した。これら合計で300名以上(全校人数の約3分の1)が入居できる容量を備えている。(数字は2006年度。2005年度は中越地震の影響で高志寮3号館が使用不能であったが、2006年3月に新築工事が終了し、2006年度4月より使用可能となった)学生寮への入寮は希望制で、1・2年生の間は基本的に希望すれば入寮できるが、寮の容量の都合上、定員を超過した場合は3年生以上になると自宅通学が可能な距離である、もしくは経済的に自宅外通学が可能である場合は継続入寮ができなくなることがある。ほかにも出席時数が極端に少なかったり、規則違反(警告)を受ければ自宅から通えない距離でも入寮が認められない事がある。高志寮と清花寮のどちらとも、1年生は「指導寮生」と呼ばれる2・3年生と同室で生活し、指導寮生は寮生活についての指導にあたる。山の上という立地と、まわりに木々や雑草が生い茂っている影響で特に夏場は虫の大量発生に悩まされることが多い。網戸は備えてあるが、それでも大量の虫が入ってくるため寮生の悩みの種となっている。また梅雨時はカエルが大量発生し、どういうわけか居室や廊下に入り込んできているものも少なくない。図書館は、本校の学生や職員は勿論、学外の一般の人も利用できる。図書館の2階には、和書・洋書を合わせて107,451冊(2007年5月現在)の蔵書があり、さらに雑誌が1,689冊(同)ある。図書館内は携帯電話の使用や飲食は禁止である。自由に利用できる図書検索用のパソコンが2台設置されている他、DVDやLDを鑑賞することのできる席が4席、読書や勉強用の席が70席設置されている。なお、地震後に改修工事を行ったため、改修工事前よりも広くなっている。また図書館の1階には、学習室が3室、学習コーナーとブラウジングコーナー、情報検索室がある。情報検索室には、コンピューターが10台設置されている。敷地内には、以下の体育施設がある。学生食堂は福利施設棟(洗心館)の1階に、売店はその手前にある。売店内には大光銀行のATM、コピー機が設置されていて、ジュース、パン、お菓子などが販売されている。洗心館の2階は、主に文化部の部室と学生会室となっている。情報処理センターには第1端末室、第2端末室、第3端末室の3つの端末室があり、合計で約100台のパソコンが導入されている。学校のサーバーもこの建物内の一室で管理されている。 サーバールームへの学生の立ち入りは不可。また、全ての教官や学生に、長岡高専のドメインのメールアドレスが与えられ、在学中は自由に使用できる。地域共同テクノセンターは、地域に開かれた高等教育機関として2002年11月に校舎6号館の1階部分に設置された。2006年に3号館が新しくなってからは、そこの2階へ移った。このセンターは地域産業との共同研究などを積極的に推進することを目的とし、2003年度では企業会員が108社、個人会員が13人加入している。部活動の参加は自由制であり、複数の部活に同時に兼部することも可能である。学生会の中に「部活動推進支援部」が置かれ、以下の部活動が活動している。(部活動の新設・廃止などがあるため、最新でない可能性がある。)文化祭が年間通して最大の行事である。特に3年に1度行われる高志祭は規模が最も大きく、過去にはDragon Ashやアンダーグラフ、さらに遡れば、当時の教授と同じ大学の卒業生だったEPOのライブも行われた。年2回の寮祭が最も盛り上がり、露店(夏のみ)や演劇なども開催される。年度末には、学生から募集した文章などを掲載した冊子、「断層」が発行され、全寮生へ配布される。高専に入学するためには、高等学校と同様、中学校卒業程度の資格が必要である。また、帰国子女の枠も用意されている。高専3年次からは海外から留学生を受け入れている。高専4年次へ編入学する場合は、高等学校卒業または同程度の資格を必要とし、編入学試験を受ける必要がある。専攻科に入学する場合は、推薦入試・一般入試を受ける必要がある。(2006年度より専攻科の入試は年1回のみとなった。)2004年10月23日に旧北魚沼郡川口町が震源の新潟県中越地震により、校舎ならびに学生寮が甚大な被害を受け、休校となった。新潟県中越地震の旧長岡市の最大震度は公式のものとしては長岡市役所付近での「震度6弱」であったが、学内の非公式な震度計では震度7を観測した。そのおよそ1週間前の10月17日にロボティクス部は高専ロボコンの全国大会への出場権を得ていたが、地震のため校内での活動が不可能となった。しかし、被害が同校に比べ少なかった長岡技術科学大学の協力により、全国大会へ出場した。また、地震発生直後から長岡高専のOBや他の高専などから多くの義援金や支援物資が送られた。所在地 : 新潟県長岡市西片貝町888番地最寄り駅:JR東日本長岡駅。長岡駅は、上越新幹線および信越本線の駅である。上越線を経由する列車にも乗車できる。長岡高専へは、越後交通が運営しているバスを利用できる。長岡駅東口バスターミナルから乗車する。下車後、高専前は徒歩数分、片貝入口は徒歩10分程度で長岡高専へ到着できる。「片貝入口」となりの停留所である「栖吉小学校前」を利用すると運賃が170円になるため、利用する学生もいる。また、平日の朝には高専直通のバスも2本(冬季3本)運行される。長岡市上空は飛行機の航路になっているが、長岡市に空港は存在しないため、最寄の空港は新潟市の新潟空港である。
出典:wikipedia
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