臨時災害放送局(りんじさいがいほうそうきょく)とは、放送法第8条に規定する「臨時かつ一時の目的(総務省令で定めるものに限る。)のための放送」(臨時目的放送)のうち、放送法施行規則第7条第2項第2号に規定する「暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事その他による災害が発生した場合に、その被害を軽減するために役立つこと」を目的とする放送を行う放送局。「臨時災害放送局」の語は、電波法関係審査基準による。しばしば、臨災局と略される。阪神・淡路大震災の際に、兵庫県から災害情報の専用の放送局を開設したい、という要望があって創設された制度である。自治体が免許人となり被災地域を対象に必要最小の出力で、また免許期間は被災者の日常生活が安定するまでの間運用されることになっている。口頭による申請により、即座に免許の付与と周波数の割当が行われる。ただし、コミュニティ放送局(cFM)がある市町村に関しては基本的にcFM設備を使って実施されるため、臨時中継局の開局や空中線電力の臨時増力を申請することになる。コールサインはイベント放送局と同じ、期間限定放送の位置づけで「JOYZ」で始まる7ケタ+「-FM」となっており、JOYZの次の0-9は地域番号、そのあとに割り当て順の2桁のアルファベットを加える。現在廃局になっているものも含め、合計で47局(2016年4月現在)が開局している。これまでの事例では、地震、火山の噴火、風水害及び雪害によって甚大な被害が発生した場合に開設され、被災した地域に各種情報(自治体からの災害関連情報、避難場所、救援物資、仮設住宅、ライフライン復旧状況など)を提供している。なお、電波法関係審査基準(平成13年1月6日 総務省訓令第67号)により、臨時災害放送局には超短波放送と超短波文字多重放送だけが認められている。BSN川口ラジオ中継局とIBC山田災害臨時ラジオは臨時災害放送局ではないが、便宜的に表に加えてある。1990年(平成2年)11月からの長崎県・雲仙普賢岳の火山活動に伴い、日本放送協会(NHK)長崎放送局が周辺地域への災害報道のため、大火砕流直前の1991年(平成3年)6月2日、島原中継局を利用した臨時のラジオ放送局「NHK島原放送局」(呼出符号:JOBG、演奏所は島原市・有明学園島原経理学校内)を開設、雲仙普賢岳の状況、気象状況、防災生活情報などを、1回5分、1日数回、第1放送で放送した。1996年(平成8年)3月31日、廃止。
出典:wikipedia
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