2008年の日本シリーズ(2008ねんのにっぽんシリーズ、2008ねんのにほんシリーズ)は、2008年11月1日から11月9日に行われた、セントラル・リーグクライマックスシリーズ勝者の読売ジャイアンツとパシフィック・リーグクライマックスシリーズ勝者の埼玉西武ライオンズによる第59回プロ野球日本選手権シリーズ試合である。2年ぶりにリーグ優勝(公式戦1位)チーム同士が日本一の座を争うことになった。今回の対戦は、パ・リーグレギュラーシーズンを首位に立ってから一度も陥落することなく優勝し、クライマックスシリーズも制した埼玉西武ライオンズと、最大13ゲーム差を逆転して優勝し、クライマックスシリーズも制した読売ジャイアンツの対決となった。この2チームの対戦および関東地方に本拠地を置くチーム同士の対戦は2002年以来6年ぶりである。指揮を執る西武・渡辺久信、巨人・原辰徳両監督は、現役時代3度(1987年、1990年、1994年)日本シリーズで顔合わせしており、このシリーズで初めて監督として対峙することになった。西武はシーズン優勝の原動力となったクレイグ・ブラゼル、G.G.佐藤といった主力が日本シリーズを欠場、さらに第5戦で細川亨がケガで離脱となり、先に王手をかけられたが、第6戦、第7戦で2連勝し、2004年以来となる4年ぶりの日本一を勝ち取った。西武がレギュラーシーズン1位から日本一を達成したのは1992年以来16年ぶりだった。西武の渡辺久信監督は前任の伊東勤と同様、史上8人目となる就任初年度の日本一を達成した。一方の巨人は阿部慎之助がケガで守備につけず、高橋由伸が腰痛で日本シリーズを欠場しながらも、第5戦で先に王手をかけたが、本拠地東京ドームの試合では4戦中3敗(第1戦、第6戦、第7戦)を喫し、6年ぶりの日本一には届かなかった。巨人が日本シリーズの対戦相手チームの監督の胴上げを東京ドームで許したのは、ドームが開場となった1988年以来、このシリーズが初となった。このシリーズ勝者の西武は、東京ドームで開催されるアジアシリーズ2008に日本代表として出場する権利を得た。11月1日 ●巨人1-2西武○(東京ドーム)オーダー巨人が4回裏にラミレスのタイムリー二塁打で先制するが、西武は直後の5回表に後藤武の本塁打で同点に追いつく。そして、6回表には中島の本塁打で勝ち越し、これが決勝点となり西武が先勝した。巨人は2000年の日本シリーズ第3戦(対福岡ダイエー)から続いていた日本シリーズでの連勝が8でストップした。また、上原は日本シリーズ初黒星となった。11月2日 ○巨人3-2西武●(東京ドーム)オーダー巨人は2回裏に四球と死球で無死一・二塁と好機を得て、犠打と鶴岡の犠飛で無安打で先制。西武は4回表に中島の2試合連続となる2ラン本塁打で逆転した。巨人は6回裏に亀井のタイムリー二塁打で同点に追いつき、9回裏にラミレスの岡本真からの本塁打でサヨナラ勝ちした。サヨナラ本塁打による決着は2003年の阪神対ダイエー第4戦での金本知憲以来で、巨人の日本シリーズでのサヨナラ勝ちは1983年の対西武第5戦以来、25年ぶり9回目。西武が日本シリーズでサヨナラ負けを喫するのは、1992年のヤクルト対西武戦の第6戦以来16年ぶり。11月4日 ●西武4-6巨人○(西武ドーム)オーダー巨人は1回表に石井一の暴投で1点を先制した。2回表には走者を2人置いた場面で鈴木尚が3点本塁打を放ち3点追加、6回表にはラミレスの本塁打でさらに1点加えた。西武は内海の前になかなか点が取れなかったが、6回裏に片岡、栗山、中島の連打で1点を返すと、今シリーズ無安打だった中村の3点本塁打で1点差に迫る。しかし巨人は8回表に小笠原の本塁打で西武を突き放し連勝。巨人が2勝1敗と勝ち越した。11月5日 ○西武5-0巨人●(西武ドーム)オーダー西武は、1回裏に栗山のタイムリー2塁打で先制し、4回裏には中村の本塁打で2点追加、6回裏には中村の2打席連続本塁打で2点追加した。岸は、1981年の西本聖以来2人目の毎回奪三振、2005年の渡辺俊介以来3年ぶり12人目の初登板初完封を達成した。11月6日 ●西武3-7巨人○(西武ドーム)オーダー西武は1回裏に連打で無死満塁のチャンスを作ると、石井義の二塁ゴロの間に片岡が生還し1点を先制する。その直後の2回表に巨人が阿部の本塁打で同点に追いつくが、西武は3回裏に石井義の適時打で勝ち越した。巨人は、7回表にラミレスから坂本までの5連打で4点を取り逆転に成功し、9回表には谷の適時打と鈴木尚のスクイズで2点を追加。西武は9回裏に平尾の本塁打で1点を返したのみで、巨人は3勝2敗とし、6年ぶりの日本一に王手をかけた。なお翌年、上原はメジャー移籍をしたため、この試合が上原にとって日本最後の登板となった。11月8日 ●巨人1-4西武○(東京ドーム)オーダー西武は1回表に平尾の満塁走者一掃の適時二塁打を打ち3点先制。巨人は2回裏、亀井の適時二塁打で1点を返し、4回裏にも好機を作る。西武はここで第4戦で完封勝利した岸を中2日で救援登板、この回を無失点で切り抜けると、5回表の平尾の本塁打で追加点を挙げる。その後も岸が最後まで投げきり西武が日本一に逆王手をかけた。高橋尚は、日本シリーズ初黒星となった。11月9日 ●巨人2-3西武○(東京ドーム)オーダー巨人は、1回裏の西口の暴投で先制し、2回裏に坂本の本塁打で追加点を挙げる。西武は、西口を3回表の打席で交代させ継投に入り、5回表にボカチカの代打本塁打で1点を返すと、8回表に一死三塁から、中島の三塁ゴロで、片岡がギャンブルスタートを切っており、三塁手小笠原の本塁への送球よりも先に生還し同点に追いついた。さらに2つの四球でチャンスを作ると、平尾の適時打で勝ち越す。8回裏からは西武の守護神グラマンが登板、2回を完璧に抑え、最後はラミレスを遊撃ゴロに抑えて、4年ぶり13回目の日本一が決まった。一方巨人は初回に暴投で先制してなおも1死2.3塁のチャンスで亀井と李承燁が凡退したことが響き、2回の坂本の本塁打以降は一人の走者も出すことができず、6年ぶりの日本一を逃してしまった。※HBCラジオ(JRN/NRNクロスネットだが野球中継においてはJRN)は北海道日本ハムファイターズが、東海ラジオ(SF、NRN)は中日ドラゴンズが各々日本シリーズに進出できなかったため、局の方針に基づき放送しなかった。※NACK5は西武が日本シリーズに進出したため、西武同様に4年ぶりのシリーズ中継となった。
出典:wikipedia
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