ヤツガシラ(戴勝、八頭、学名"Upupa epops")は、鳥綱サイチョウ目ヤツガシラ科の1種である。漢名は戴勝(たいしょう、簡体字: 、)。現代中国語では俗に()、()とも。全長約28cm。雌雄同色。くちばしは黒で細長く下に曲がっている。頭には広げると扇状になる冠羽があり、橙黄褐色で先は黒い。頭部、上背、胸は橙褐色で、翼と尾は黒褐色と白色の横縞模様。体の下面は白みを帯びる。ヨーロッパ南部および中部、アフリカ、南アジアから、東南アジア、中国、沿海州にかけて分布する。北方で繁殖した個体は、冬季南方へ渡る。日本では、少数が旅鳥もしくは冬鳥として渡来する。記録は全国からあるが、南西諸島では春の渡りの時期に毎年通過する。秋田県、長野県、広島県では繁殖の記録がある。平地の開けた草地や農耕地に生息する。食性は主に動物食で、地上を歩きながら昆虫類などを捕食する。繁殖形態は卵生。樹洞や石垣の隙間などに営巣するが、巣箱を利用することもある。4-6月に5-8卵産む。抱卵日数は16-19日で、20-27日で雛は巣立つ。6亜種に分かれる。戦後になって、皇居に1個体が飛来したときは昭和天皇が観察を行っている。この時、天皇は皇居内の畑で芋ほりをしており、ヤツガシラを見つけた途端、侍従に急いで双眼鏡を持ってくるように命じ、事情のわからない侍従は「芋を掘るのに双眼鏡が何故いるのですか」と聞き返したという。生物学者としての一面を兼ね備えた昭和天皇らしいエピソードである。その後、香淳皇后がその絵を描いている。2008年5月29日、イスラエル建国60周年記念事業の一環として、投票により国鳥に選ばれた。ユダヤ教の律法は、ヤツガシラは避けるべき不浄な鳥類に定めている。
出典:wikipedia
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