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ロッキートビバッタ

ロッキートビバッタ (Melanoplus spretus) は1902年に絶滅したと考えられているバッタ科のバッタ。かつて北アメリカで大規模な蝗害を起こしたことで知られる。19世紀末まで、アメリカ合衆国の西半分全域と、カナダ西部の一部に生息していた。このバッタは主にプレーリー地方に生息していたが、ロッキー山脈の西側にもいた。このバッタは暖かく乾いた砂地を好んで産卵する。気温が高いとこのバッタは早く成長する。成虫になると、アメリカ北部中央に流れているジェット気流を利用して大規模な移動を始める。群れの大きさは昆虫の中では最大規模のものであり、1874年にある昆虫学者が目撃した記録によると51万平方キロメートルであった。この面積はカリフォルニア州全域よりも大きい。この記録はギネスブックにも「動物の作る最も大きな群れ」として掲載され、そこには群れの大きさは少なくとも12兆5000億匹、総重量2750万トンと書かれている。ところがその後30年足らずで、ロッキートビバッタは絶滅した。そのため生きている個体は現存しないが、モンタナ州のには氷河に凍結されたこのバッタの死骸が見つかっている。成虫の平均体長は20-35mmと小さい。長い翅を持つのが特徴で、広げた時には腹部よりも3割ほど長くなる。また、オスの腹の最後の節に刻みが付いている。ロッキートビバッタが最後に大規模な群れを作ったのは1873年から1877年にかけてのことであり、この時にはコロラド州、ネブラスカ州を始めとする地域で2億ドルの農被害をもたらした。上記の巨大な群れはこのときのものである。当時のミズーリ州の州雇い昆虫学者C.V.ライリーの調査によると、このバッタの襲来は、これ以前には1818-1820年、1864-1867年にも起こっており、このことから、この回の大発生に関しても、その推移を予測することができた。彼はミシシッピー渓谷地帯ではバッタが永続的に生存できないので、7月初頭には移動を始めると予想し、これを年次報告に盛り込んだ。これを読んだミズーリ州の知事ハーディンは「6月3日を祈りと断食の日とし、災厄を払い去り、豊穣と恵みを神に祈る」よう全州に布告を出したところ、数日中にバッタは移動を始めた。この大発生の後、ロッキートビバッタが大集団を作ることはなくなり、1878年にはロッキー山脈のふもとの地域でも局所的な小さな群れを見るのみとなり、翌年にはこのバッタの報告はほとんど皆無になった。その後1892年までは散発的に小さな群れが発見され、1902年までは小数個体が発見された記録があるが、それ以降はまったく発見されなくなり、絶滅したものと考えられる。バッタによる農被害は、現在でも北アメリカで無視できないほどの農被害を与えているが、大規模な群れとなって蝗害を与えることは無い。現在の北アメリカは、七大州の中では南極を除いて蝗害が起こらない唯一の地域である。このバッタが絶滅した原因には諸説がある。有力な説としては、移民により耕作と灌漑が進んだことにより、生態系が壊されたとするものがある。このバッタは河原の砂地に産卵するため、砂地が人間により農地に変えられてしまったら繁殖ができない。ある学者はこのバッタの群れの出現パターンから、時代と共に衰退していく様が見て取れるとしている。実際、耕作中にバッタの卵が何千個も見つかったとする話もある。このバッタの繁殖地と開墾地とが偶然一致したため、この付近の農民は蝗害を受けることが少なかった。もしそうでなかったら、北アメリカの農業はずいぶんと違った形で発達していた可能性がある。一方で、「ロッキートビバッタは滅びた訳ではなく、バッタ科のバッタは相変異により大きく姿を変えることがあるため、ロッキートビバッタも個体数が減って外見が変わっただけなのだ」とする説も存在する。しかしながら、現存するこの地域のバッタを集団で飼育しても、博物館に残っているロッキートビバッタの標本のような姿になることはなく、また、ロッキートビバッタとDNAが一致するバッタも見つかっていない。遺伝子上、ロッキートビバッタは同じく絶滅した"Melanoplus bruneri"と近い種類だと示唆されている。上記のように、このバッタの堆積した氷河がある。モンタナ州の高地、標高3300mの地点で、氷河の中に暗色の物質からなる水平層が発見され、これがほとんどロッキートビバッタから構成されていることがわかった。末端の氷の解けた部分には腐ったバッタの山があったとのこと。これは、おそらく移動中のバッタの群れが、気流によって吹き上げられ、氷河の上で大量に凍死した結果ではないか、などと推察されている。炭素14による年代測定によると、バッタの層は数百年前程度とされる。このような絶滅生物の新鮮な標本がごっそり手に入る例は、まず他にはないだろう。

出典:wikipedia

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