万歳三唱令(ばんざいさんしょうれい、萬歳三唱令)は、日本の万歳三唱の作法を定めた太政官布告と称する、1990年代に出回った偽文書である。明治12年(1879年)4月1日施行の「太政官布告第168号」という趣旨の表記がされており、一見本物のように見えるが、そのような布告は実在しない。この文書が、いつ頃から出回ったかは定かではなく、出所も不明である。1999年(平成11年)には、この文書に関する報道が見られる。国立国会図書館には1996年(平成8年)頃から、この文書に関する問い合わせが始まったとのことであり、それ以前から官公庁を中心に出回っていたものと推測される。一部には、その存在を信じた者の発案による実施例も存在し、特に復古主義的団体による実施例や紹介が目立つ。他の政治的な偽書などとは性質が異なり、万歳の作法上の混乱を招くだけで、存在にあまり意味がなく、なぜ作られたのかも、よく分からない。ここに定められている万歳の作法は「両手を真上に上げると同時に右足を半歩踏み出す」という一般的でないものとなっており、布告日が書かれていないにも関わらず、番号が打たれている。世間に出回っている「万歳三唱令」の文言は、漢字や表現などに細かい差があるものの、概ね以下のような内容になっている。自由民主党衆議院議員の木村太郎は、この万歳三唱令を「本物の太政官布告と勘違い」し、当時の内閣総理大臣鳩山由紀夫が行った万歳三唱について、「正式な万歳とは違うように見受けられた。日本国の首相として、万歳の仕方をしっかりと身につけておくべきだ。首相は作法を知っているか」という質問主意書を2010年(平成22年)2月3日提出をし、国会でも質疑を行った。なお、質問主意書への答弁書として、鳩山は衆議院議長を通して「万歳三唱の所作については、公式に定められたものがあるとは承知していない」と返した。次世代の党所属で前参議院議員の田沼隆志は、平成25年(2013年)10月19日に、自身の公式ブログで祝賀会の様子を報告した際、万歳三唱令に基づいた礼式を「正式である」として、写真とともに紹介した。
出典:wikipedia
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