鐘ケ坂トンネル(かねがさかトンネル)とは、国道176号の兵庫県丹波市と篠山市の市境に建設されているトンネル。両市境の鐘ケ坂峠に設置されているが、明治、昭和、平成にそれぞれ新たなトンネルが建設され、同一の峠に別途3つのトンネルが設置されるという、全国的にも珍しい箇所となっている。通称「明治トンネル」。京都北部 - 阪神間を結ぶ道路整備の一環として、古来より凍結、落石など交通の難所であった鐘ケ坂峠の通行を容易にするために設置された。1879年、当時の多紀郡長であった園田多祐、氷上郡長であった田艇吉らが発起人となり、兵庫県に建設請願書を提出、翌1880年12月に工事許可が下りた。1883年完成。全長268m。幅員3m。使用されたレンガは約28万枚。総工費は4万円(当時)。レンガ積み工法のトンネルとしては日本最古で(現存する道路トンネルとしても日本で5番目の古さ)、篠山市側には有栖川宮熾仁親王の揮毫による『事成自同』、丹波市側には太政大臣三条実美の揮毫による『鑿山化居』と記された銘板がそれぞれ掲げられている。1883年10月に当時農商務省の大臣だった西郷従道も出席して開通式が行なわれた。開通後、高度経済成長期まで使用されたが、モータリゼーションの発達に伴い自動車の通行に不便なこのトンネルに代わり1967年、昭和トンネルが開通したため閉鎖され、通じる道路も放置されていたが、近年、文化財的価値が見直されて周辺の整備が進み、現在では近くの鐘ヶ坂公園で毎年行われる桜祭りやもみじ祭りなどのイベントの際に開放されている。 通称『昭和トンネル』。高度経済成長に伴い自動車時代を迎え、幅員が3mあまりで自動車が対面通行できない明治トンネルに代わり、自動車の通行に適した新たなトンネルを設置する必要が生じた。1965年着工、1967年完成。全長455m、幅員7.5m。総工費2億4千万円。しかし開通後も峠との標高差が大きい丹波市側の道路は依然としてヘアピンカーブの多い峠道であり、交通量の増加に伴い事故も増加、また、落石や冬季の凍結などによる交通規制も多く、相変わらず交通の難所であったため、新たなトンネルの設置が必要となった。平成トンネルの設置後も旧道として残り、しばらくは通行可能であったが、新トンネルの完成に伴い交通量が激減したことや、周辺にゴミの不法投棄が目立つようになったことから、2008年12月24日をもって閉鎖となった。今後は明治トンネル同様、イベント時のみの開放が検討されている。通称『平成トンネル』。相変わらず交通の難所であった昭和トンネルに代わるトンネルとして国道176号のバイパス工事の一環として2001年着工、2005年完成。バイパス部分は全長2650mで、うち新トンネルの延長は1012m。事業費は約78億円。なお新鐘ヶ坂トンネルのみ再送信が行われている。トンネルを抜けたとき(トンネル内にて)Kiss-FM及びNHK-FMについては周波数変更が必要である
出典:wikipedia
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