『大陸横断超特急』(原題:"Silver Streak")は、1976年のアメリカ映画。ロサンゼルス発シカゴ行きの豪華旅客列車シルバー・ストリークに乗り込んだ出版業者ジョージ・コールドウェルは、美術史家シュライナー教授の秘書ヒリー・バーンズと知り合うが、教授が殺害され、ジョージはその裏に絡むレンブラントの贋作をめぐる事件に巻き込まれてしまう。ジョージは何度もシルバーストリークから落とされたり自ら飛び降りたりしては、飛行機や盗んだパトカーで列車を追って再び乗り込み、ヒリーを助けようとする。ついに黒幕のデヴローは警官隊に追い詰められるが、シルバーストリークで逃げようとして運転士を射殺してしまい、列車はジョージやヒリーを乗せたままシカゴ駅に向かって暴走するのだった。本作のアイディアは『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』を書いた脚本家コリン・ヒギンズが、1974年にロサンゼルスからシカゴまで実際に列車で旅をし、あまりに退屈だったためあれこれ想像して作り上げたものであった。ヒギンズはこのアイディアをパラマウント・テレビでプロデューサーをしていたエドワード・K・ミルキスとトーマス・L・ミラーと相談して脚本化し、『シンシナティ・キッド』や『いそしぎ』のプロデューサーであるマーティン・ランソホフと共に独立プロを設立した、元パラマウント映画の社長フランク・ヤブランスに持ち込んで、20世紀フォックスによる映画化に漕ぎ着けた。監督は『ある愛の詩』で知られたアーサー・ヒラー、音楽を担当したのは『ティファニーで朝食を』でアカデミー音楽賞と歌曲賞、『酒とバラの日々』で歌曲賞を受賞していたヘンリー・マンシーニであった。出演者は、主演のジーン・ワイルダーを初め、後に『結婚しない女』や『結婚ゲーム』でアカデミー助演女優賞にノミネートされるジル・クレイバーグや、アフリカ系コメディ俳優リチャード・プライヤー、『プリズナーNo.6』で知られるパトリック・マクグーハンなど多彩な俳優が競演。『007 私を愛したスパイ』でブレイクする前のリチャード・キールも、後の『ジョーズ』を彷彿させる役柄で登場している。列車のロケはカナディアン・パシフィック鉄道の協力で行われ、シルバーストリークから落とされたジョージが列車を追いかけるのに使った飛行機は、俳優クリフ・ロバートソン所有のものであった。クライマックスでシルバー・ストリークの牽引機であるFP7がシカゴ駅に突っ込むシーンは、カリフォルニア州バーバンクにあったロッキード飛行機製作所の格納庫に組まれた実物大のセットで行われた。わずか14秒のシーンに、50万ドルの費用をかけたという。本作は1976年の映画の世界興行成績で、第7位を記録した。また、アカデミー音響賞にノミネートされ、ジーン・ワイルダーはゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
出典:wikipedia
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