川越観光自動車(かわごえかんこうじどうしゃ、"KAWAGOE Motor Corp.")は、東武鉄道グループのバス事業者で、主に東武東上線沿線やJR高崎線鴻巣駅以南の西側を中心とした埼玉県中央部の団地路線を中心に多数の路線バスや市町村コミュニティバスを手がける。路線バスではPASMOが利用できる(高速バスを除く)。なお、川越観光自動車という名称は会社名として使われており、同社のバス事業は「川越観光バス」の名称が使われている。東武鉄道株式会社の連結子会社である。2003年(平成15年)に東武グループの再編が行われ、東武鉄道の子会社としては朝日自動車を統括とした朝日自動車グループに含まれることになったが、車両の塗装や車両の貸出などから両社の結びつきは少なくとも路線バス事業に参入した1998年からある。登記上の本社は東京都墨田区押上と案内されるが、実際の本社機能は現在唯一の営業所である森林公園営業所内にある。元々は社名の通りの観光バス会社であったが、1998年(平成10年)に路線バス事業に移行し、現在は路線バスが主な事業になっている。埼玉県より、国民保護法に基づく指定地方公共機関に指定されている。川越観光自動車のルーツは1933年に埼玉県川越市に設立された観光バス会社「川越自動車合資会社」で、1962年に東武鉄道傘下となった。一方、1966年には東武鉄道が「川越観光自動車」を設立。両社は1966年11月1日に合併している。貸切バス専業時代(観光バス会社)時代は、観光バス事業と旅行業を行っており、川越市仙波町・東松山市箭弓町に営業所・車庫を、東松山駅・鶴瀬駅に旅行案内所を構えており、当時から川越・東松山周辺が営業エリアであった。長らく観光バス会社として運営されてきたが、2000年2月に施行される貸切バス事業の規制緩和によって競争が激化することが危惧されていたため、東武鉄道では東武バスやグループ会社の観光バス事業の縮小を進めることになり、観光バス専業であった川越観光自動車においては規制緩和に先立ち、1998年4月に一般乗合旅客運送事業(路線バス事業)に参入し、東武バスから越生・北本地区の3路線の移管を受けて路線バスの運行を開始しするとともに、観光バス事業を順次縮小させ、2001年3月で観光バス事業は廃止となった。観光バス事業を行っていた時代と現在とは会社の性質が異なっており、当時は自治体や開発事業者などによるいわば補助金によって赤字分が補填される路線が東武バスから移管され運行を行っていたため、東武バスの運行エリア内に路線が存在するなど独自の運行エリアを持たなかった。その後も東武バスの事業縮小に伴い、東武バスからの路線移管や独自の新路線の開設が行われていたが、2002年4月には東武バス森林公園出張所の移管により森林公園営業所を開設し、同所や周辺営業所などが受け持っていた坂戸市・東松山市・小川町・北本市などの広大な運行エリアを全て受け持つ事により一挙に路線と車両数が増大した。また同時に川越・東松山の両営業所は森林公園営業所へ統合する形で移転閉鎖となった。埼玉県東松山市、坂戸市、北本市周辺などを中心とした埼玉県中部の幅広い地域に路線網を持つ。この地域は1970年代以降、東京のベッドタウンとして建設された新興住宅団地が多い地域で、鳩山ニュータウンや高坂ニュータウン、小川パークヒルに代表されるような駅から郊外の住宅団地へ向かう路線が路線網の大半を占めているのが特徴のひとつと言える。また、過去には和光市や上尾市のコミュニティバスも担当していた。会社名に「川越観光」と入っているが、これは前述の通り貸切専業時代の名残であり、現在川越市内を通る路線は「坂戸・川越 - 成田空港」の空港高速バスのみであり、一般路線バス路線は存在しない。なお、一部区間では東武バスウエスト(川越営業事務所、坂戸営業所)、国際興業バス(飯能営業所)、朝日バス(加須営業所)、国際十王バス(熊谷営業所)、平成エンタープライズ(加須営業所)の吉見町町内巡回バスと路線が重複する。臨時バス運行時には、東武バスウエスト(主に川越営業事務所、坂戸営業所、新座営業所)から応援バスが入ることがある。なお、過去には朝日自動車や国際十王交通から応援が来たこともあるが現在は行われていない。特定輸送では、西武文理学園スクールバスにおいて、鶴ヶ島駅~西武文理学園間において、鶴ヶ島市・川越市・狭山市の3市をまたぐ形で走る他、本田技研工業小川工場・寄居工場の従業員輸送もイーグルバスとともに引き受けている。川越市 東松山市 狭山市 鴻巣市 桶川市 北本市
坂戸市 鶴ヶ島市 日高市 熊谷市
●熊谷市内分は臨時輸送用乗合路線(熊谷駅~くまがやドーム線)のみで、定期運行はない。
入間郡:毛呂山町 越生町
比企郡:鳩山町 滑川町 吉見町 小川町
大里郡:寄居町
秩父郡:東秩父村
●東秩父村内は臨時輸送用乗合路線(小川町駅~皆谷~白石車庫)のみで、定期運行はない。また、高速バス(空港連絡バス)により千葉県の成田国際空港にも乗り入れている。2016年8月25日現在、一般乗合車83台、高速乗合車5台、貸切車7台が在籍する。大型車中型車小型車1998年の川越観光路線バス参入時は三陽電機(現・レシップ)製であったが、2001年の入西団地線移管時からバス共通カード対応の小田原機器製RX-LCに順次切り替わった。2002年の東武バス森林公園出張所移管時、当時の東武バス車両では小田原機器製の運賃箱RC-LCを使用していたが、そのまま引き継ぎ、運賃箱は移管時点で小田原機器製に全て統一されることとなる。2006年頃から現在使用しているRX-FANへ順次更新を行ったが、これは周辺他社に先駆けての更新で、ICカード導入を見据えての更新だった。現在は東松山市内循環バス用を除く運賃箱搭載車全てがRX-FANで統一されている。尚、東松山市内循環バス用車両では、RX-LCがICカード対応改造を受け引き続き使用されている。高速バス車両に運賃箱は搭載されていない。運賃箱と同じく当初は三陽電機製のインク式整理券発行機を搭載していたが、東武バス森林公園出張所の移管に際し、当時森林公園出張所で整理券発行機は三陽・小田原の2社製が併用されていたことから、感熱式整理券発行機への更新まで、移管分を含めて三陽・小田原製2社のインク式整理券発行機が使用され続けていた。しかし運賃箱の更新と時を同じくして小田原機器製SAN-VTN感熱式整理券発行機への更新が開始されると、三陽製のインク式整理券発行機は大多数で姿を消したが、現在もごく一部の車両で残っており、現在使用されているのはいずれも小田原機器製の感熱式、インク式(SAN-V)、三陽電機製のインク式と3パターンが存在する。判別は容易で、小田原機器製の感熱式整理券発行機の外観は白色、インク式整理券発行機の外観は黄色、三陽電機製のインク式整理券発行機の外観は銀色である。2001年の入西団地線でバス共通カードの取り扱いを開始する際に導入した。こちらも小田原機器製で、東武バス森林公園出張所の移管引継の際全て小田原機器製で統一されていたため、これらの機器類もバス共通カード廃止まで使用され続けた。2010年7月のバス共通カード廃止後は、カード挿入口に封がなされていたが、順次取り外しが行われ、2011年9月1日現在、搭載されていた全車両から入口部分に設置されていたカードリーダーと、運賃箱の磁気カードリーダーユニット共々撤去されている。2008年9月のICカード乗車券取り扱い開始に併せて取り付けられた。これも小田原機器製で統一されている。高速バス用を除く全ての一般路線バス車両と、東松山市内循環用車両に搭載されている。全て小田原機器製で統一されている。クラリオン製で統一されている。以前は東松山市内循環バスでクラリオン製のテープデッキが使用されていたが、こちらも全て音声合成装置に統一された。正面・最後部・側面ともに全てオージ製LED表示器を採用している。かつて方向幕表示器は東武バスからの移管分を含めて三陽・オージの2社が併用されていた。また、3014号車に残っている方向幕表示器もオージ製である。現在はオージ製で統一されている。以前は一部車両及び一部座席でレシップ製の降車ボタンも存在した。これは当初、川越観光が路線バスに参入した際に導入した車両の降車ボタンが三陽電機製(現・レシップ)であったことに由来する。一般路線用回数券については川越観光自動車が路線バス事業に参入した1998年から販売されていたが、2002年4月の森林公園営業所開設時に発売を中止した。但し、既に購入済みの回数券については発売中止後も利用可能となっているほか2016年現在も川越観光自動車で以前発売した回数券の利用停止について告知されていない。なお、2013年現在も、東京電機大学理工学部鳩山キャンパス及び山村学園短期大学の学生向けに限り学生用定期券とともに利用路線・区間を限定した特殊割引回数券が発売されている。山村学園短期大学については、オープンキャンパス来訪者にも回数券が渡される。一般販売は行わず、学内のみでの販売となる。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。