ビームシールド(Beam Shield)とは、SF上の架空の兵器。発生機構は作品によって様々だが、概ねプラズマ化された粒子を展開したり、ビームを放射することで防御力を得るシールド(盾)である。携帯型のものは「盾」そのものの形をしているが、艦船に搭載されているものは船体全体を覆うような形状のものも存在する。エネルギーの消費が激しい代わりに、物理的シールドと違い破壊されることが無く、防御性能は物理的シールドより優れているとされる。ただし、発生装置がむき出しになっている場合などはそこを破壊されると機能を停止する。作品系列上では機動戦士ガンダムF91(1991年)に初登場した。以下は劇中での設定である。ガンダムシリーズの内、宇宙世紀におけるビームシールドはビームサーベルの発展形として開発されている。ミノフスキー粒子によって生成されたビームをIフィールドを用いて収束させるという原理は同様だが、ビームを「線」として敵を攻撃するときのみ形成すればいいサーベルとは違い、シールドはいつ来るのか分からない敵からの攻撃を広範囲で防御する必要があるため、ビームを「面」として長時間維持しなければならない。そのため登場初期の第一世代モビルスーツの出力ではとても装備できるものではなく、試験的にビームバリアを装備した第五世代モビルスーツを経て、小型化が始まった宇宙世紀0120年代(『機動戦士ガンダムF91』の時代)に高出力の次世代型核融合炉を搭載した最新鋭モビルスーツ用装備として実用化された。これにはモビルスーツの小型化によるエネルギーコストの削減も貢献している。劇中では主にクロスボーン・バンガード軍の最新MSが使用して鉄壁の防御を誇り、逆に連邦のジェガンなどの旧世代MSの実体型シールドは易々と貫通・一撃で撃破され、敵味方の性能差を「一目でわかる」ほど明確に示した。大気圏再突入の際の空力加熱の軽減に用いる事も可能である。宇宙世紀0133年にクロスボーン・ガンダムX1が突入を成功させており、これが史上初のビームシールドによる大気圏突入であるとされる(ただしこの突入の方法は本来想定されている運用方法ではなく、偶発時というより奇跡に近い)。0150年代(『機動戦士Vガンダム』の時代)には多数の戦艦が装備しており、民間の貨物宇宙船でさえスペースデブリ避けや大気圏再突入用として機首に装備しているほど一般的なものとなっている。従来型のシールドと比べると以下の様な特徴がある。前述のように、シールドを形成しているビームはサーベルと同じものなので、ビームサーベルと同様に敵を切り裂く白兵戦用の武器として使用可能(必要のない部分はコンピューターが自動的に消すため、自分自身を切り裂くといった事故は起こらない)。ガンダムF91の装備しているビームシールドは本体から切り離されても短時間ならビームを形成できるだけのエネルギーを蓄えているため、手裏剣のような使い方も可能である。クロスボーン・ガンダムのように、ビームシールドを白兵戦用装備と一体化した機体も存在する。『機動戦士Vガンダム』に登場したモビルスーツの中にはビームシールドをヘリコプターのプロペラのように回転させることで揚力を発生させるビームローターと呼ばれる技術も登場した。詳細はミノフスキー粒子#機動戦士Vガンダムでの設定を参照。なお、この装備はその後の宇宙世紀の兵器においても搭載され続けており、宇宙世紀0196年に開発されたフリーダムや、さらに未来である0220年代(『G-SAVIOUR』の時代)のモビルスーツにも搭載されている事が確認出来る。ガンダムシリーズの内、コズミック・イラにおけるビームシールドについては、陽電子リフレクターの項を参照。ガンダムシリーズの内、西暦におけるビームシールドについては、基本的にはGNフィールドと変わりないが、唯一の相違点は攻撃にも利用できるところ(上記のビームシールドとまったく同じ)。これを装備しているのはアリオスガンダムとアルケーガンダムだけであり、両機特有の「必殺技」に近い(他のガンダムタイプを含むこの世界のMSの多くは実体型シールドやディフェンスロッドと呼ばれるローター式の敵弾を弾く特殊な盾を使っている)。アリオスガンダムは巡航形態時には機首となるビーム発生部を大型クローに変形させ、敵機を切断するという攻撃手段を持つ。アルケーガンダムの場合は実体シールドの上にビームシールドを展開する事により防御力を高め、なおかつそれを攻撃にも利用する事が可能である。(似たような能力を持つシールドはコズミック・イラ世界のインフィニットジャスティスガンダムも装備している。)
出典:wikipedia
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