ニコニコ寮(ニコニコりょう)は、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する、架空の警察独身寮である。本項では寮の管理人である白浜カトリーヌ(吉原トメ)に付いても記述する。基本的にニコニコ寮は男性のみの寮である。寮の建物の概要は入口に「ニコニコ寮」と縦書きで記されている看板の付いた門(最初期には出入口上にも「ニコニコ寮」と横書きで書かれていた看板もあった)があり、鉄筋4階建て、1階に管理人室、部屋数は25、1部屋の広さは4畳半~6畳。風呂とトイレは共同。食堂もある(食事は管理人または食堂のおばさんが作る)。1部屋に2人の相部屋が基本であったが、時代の流れやプライバシー問題等で、末期には1人部屋が基本になった。なお、相部屋の時でも両津勘吉はわがままを言って1人で住んでいた(ただし麻里愛と相部屋になった時期もあった)時期が長かったが、第178巻第2話の作中では凄苦残念と相部屋となっている。また、かつては怖い(外見がヤクザのような)寮長もいて、初回から連載初期に数回登場したが、16巻を最後に存在は不明になった(最後の16巻においても、存在が示唆されたのみで姿は登場していない)。住所は東京都葛飾区亀有8-8(第96巻第5話の両津の運転免許証に記載)。ただし初期では亀有3-1と記されている(第5巻第6話)。連載の描写を見ると、葛飾警察署から数分程度の住宅街にあり、入居者は徒歩もしくは自転車で通勤している模様である。女子寮は別の場所にある。なお、入寮自体は強制ではなく、主要な登場人物である中川圭一は自身のマンションに住んでいる他、法条正義も警察官になった際、実家から一般のアパートに引っ越している。また、主人公の両津も連載開始から長らく寮住まいであるが、一時期だけ親戚の擬宝珠家が経営する超神田寿司に住んでいたこともある。後に寮の前にコンビニエンスストアが開店した。第5巻第6話で寮が初登場。この時の内容は後輩の巡査である南と松本の送別会であった。管理人の吉原トメ(後に白浜カトリーヌに改名)も同時に初登場した。この時、両津は電線音頭を踊っていた。管理人はこれ以降時折作中に登場する。初期の寮は木造三階建てだったが、古くなったため昭和59年の春に建て替えられ、鉄筋コンクリート製になった。鉄筋に建て替え後に冬眠を無理やり起こされた日暮が怒って超能力で寮を全壊させた事があるが、後のエピソードでは何事もなかったように元に戻っている。また両津の部屋は、ガス爆発や火災、さらに爆撃などによって4回破壊されたことがある。両津は寮の空き部屋で、カブトムシやクワガタ、さらにはゴキブリを飼育していたことがある(製薬会社が実験用のゴキブリを大量に購入していると聞き、金儲けになると考えて養殖を試みていた)。また、寮の大浴場で、大型の錦鯉の新種である「両津三色」を飼育していたこともある。クワガタの回では、両津の不在の時に住人から苦情を聞き付けた管理人により殺虫剤が焚かれた。また、ゴキブリの回では両津がゴキブリの飼育に飽きて3か月も放置していたところ、放置されていたゴキブリが10万匹以上に増殖。それを知らずに管理人がドアを開けたためにゴキブリが部屋から飛び出し、寮の中は10万匹のゴキブリで地獄絵図と化した。第32巻第8話では、管理人と食堂のおばさん達が日光への旅行で不在になり、両津が留守番を頼まれた。両津は食費を浮かせるために安売りのバナナを200本買い、それで奇妙な料理を作って後輩達に無理矢理食べさせるなどしたが(両津自身は体調が悪いと言って料理を食べなかった)、数人が留守中の両津の横暴を管理人に訴え、そこで管理人は留守番のお礼と称したおしおきとして両津自身に同じ料理を食べさせた(その時の献立はバナナのごま和え、バナナの天ぷら、バナナの油炒め、バナナごはんの4種)。この時両津は「誰か密告しやがったなーっ。ちくしょーっ」と立腹し、その後方で一部の住人は高笑いしていた。第88巻第8話では管理人が入院して不在となった際、寮には両津と法条、板池の3人しかおらず(厳密には日暮もいるが、冬眠中なので別にされている)、二人から誰もいなくて不安だと泣きつかれた両津は「マドモアゼル亀有」という名前で、寮の空き部屋を民間人に家賃を取って入居させた(仲介をした不動産業者が交通の便と環境の良さを評価し、家賃月7万円、管理費月1万円とした)。当初は春に新人が来るまでとしていたが、家賃収入に味をしめた両津は新人が来ても民間人を追い出さず、代わりに庭にカプセルホテルのカプセルを置いて、新人にはそこで生活させた。しかしこの事が大原部長に知られ、両津はおしおきを受ける。第72巻では値上がりした電気代を補うために両津は寮の電気を自家発電にしたが、発電率が100%を超えて過充電状態になるとこっそり売電して私腹を肥やした。第96巻で近所のコンビニエンスストアの賞味期限切れの弁当や品物が廃棄される事をもったいないと思った両津は、寮の犬にやると嘘をついて、それらを貰ってタダで食べていたが、もう一度売ろうと思いついて賞味期限の改竄をし、鎌田の「それは犯罪行為だぞ!」との忠告にも「やかましい‼」と無視し、さらに鎌田に対して「食べ物は腐りかけが一番美味しいんだ!!」と切り返し、寮前で「両津ストアー」という店を開設して半額で販売した。これらの時も発覚した際に大原からおしおきを受けた。ほとんどの部屋にはクーラーがなく、夏場には唯一設置されていた太田の部屋にあるクーラーに両津が目を付け、ダクトを使って他の20部屋にクーラーの風を送り込んだ。この間、クーラーの吹き出し口がダクトで塞がれ、太田自身は使用できなくなり「電気代だけ取られるなんて合わない」と不満を漏らした。無茶な使い方をしたクーラーは結局壊れてしまい、後に両津は太田に中古のクーラーを進呈し、他の住人にも中古クーラーの取付けを有料で受付けた(ただし取り付けは10月の予定で、急ぎの場合は1万円で9月に、2万円で8月に取り付けるとした)。その後、集めた中古のクーラーを全部取り付けたが、中古ゆえに温度調整が上手くいかず寮内の気温が3度まで下がり、住人達は真夏に防寒具を着込むはめになった。両津の退寮後は、一時期住人がマネキン人形や部屋内で超合金の製造を行うコレクションを集める行為があったが、両津と管理人との話し合いなどで収集を止めた住人も一部ながら存在した。屋上は、両津が設置したソーラー発電のパネルが並べてあり、空いているスペースには法条の家庭菜園がある。
出典:wikipedia
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