クラップは、アニメ作品群『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の艦艇。地球連邦軍所属の宇宙巡洋艦である。本項目では後継艦「スペース・アーク級」についても記述する。サラミス級に代わる地球連邦軍の主力艦艇である。サラミス改級は汎用性とコストに優れた艦であり長らく運用されてきたが、旧式艦を改良に次ぐ改良で性能向上させたものであるため、もはや現状以上の性能向上は望めない状態であった。特に新造される戦艦ラー・カイラム級に随伴できる速力を有しないことが、艦隊運用の大きな足枷となることは明白だった。また、グリプス戦役とペズンの反乱という連邦軍内の抗争と、その後の第一次ネオ・ジオン抗争により、多数のサラミス改級が失われたことで必然的に巡洋艦の建造要求が発生し、サラミス改級の後継艦としてクラップ級が多数建造された。推進機関などの基本設計は、ラー・カイラム級と酷似しており、通常用と戦闘用の2つのブリッジを持つ点なども共通している。なお、主砲もラー・カイラム級と共通であり、同じく共通の連装砲塔に搭載されているが、その数は僅か連装2基4門でしかない。また、対空兵装とその配置もラー・カイラム級に準じている。MS搭載数はサラミス改級の3~4機に対し6機。ラー・カイラム級同様、当初からMSの運用を念頭に設計・建造された。全てのサラミス改級を代替するほどには建造されなかったが、長らく地球連邦軍の主力巡洋艦として運用された。登場から60年が経過したUC150年代では、艦首にビームシールドを装備する等の近代化改修が施されている。クラップ級の改装艦であるが15m級MSの運用を前提としており、放熱板の排除やカタパルトデッキの拡幅化などの設計変更が施され、全長も249mと小型化されているのが特徴である。これらの艦を「クラップ級」と紹介している資料もあるが、機関部下の放熱板がないなど外観に大幅な変化がみられる事などから、スペース・アーク級として分類される場合も少なくない。アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』に登場。練習艦として運用され、原型艦であるクラップ級の進宙後30年以上経過しているが、コンセプトとしてはシャアの反乱時代に運用されていたラー・グスタの機能を残したまま小型化を図って設計されたものである。クロスボーン・バンガードの戦艦と比べて相当見劣りするが、本艦の中には重力下を考慮したMSメンテナンスベッドも装備されるなど、G・キャノン、ヘビーガン等の小型MSや、サナリィの最新鋭機であるF91の運用に耐える設備を持っていた。戦闘体制に入る際、ブリッジはセンサー類を残して収納状態とすることができる。また、ランディングアームも実装されていることが確認されている。F91の運用試験のためフロンティアIコロニーを訪れていたところをクロスボーン・バンガードの襲撃に巻き込まれる。シーブック・アノーたち難民を収容する一方、レジスタンスの拠点としての役割も担い、かつてのホワイトベースのように新兵と徴用民間人ばかりの艦ではあったが、無事にフロンティアIコロニーを脱出した。艦長代行はレアリー・エドベリ。『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場。アナハイム・エレクトロニクス社所有の民間船である。元のスペース・アーク級よりさらに小型で、全長は160mほどとなっている。シルエットフォーミュラプロジェクトに関連する試作MSを搭載し、運用試験を実施していた。連邦軍の輸送艦コロンブスを模した偽装が施されている。民間の所有物であるため、武装などの施されていない非武装船であるが、後にメガ粒子砲を隠し持っていることが判明した。元連邦軍大佐であるアイトール・ホルストが指揮を執る。テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場。リガ・ミリティアに協力した連邦軍のうちのひとつで、開戦初期にアイルランドのロンドンデリー駐屯地よりリガ・ミリティアに派遣され、カミオン隊に合流している(小説版ではアレキサンドリア級)。ある程度近代化改修されているが、劇中ではビームシールドは使用しておらず装備されているかは不明。原型艦であるクラップ級の進宙から60年が経過しているため、ザンスカール戦争時には旧式艦とされていた(なお、劇中では「旧式戦艦」というテロップが表示された)。老朽化していたが、リガ・ミリティアの戦力の中核として各地を転戦した。カイラスギリー攻防戦では攻撃部隊の中核となって奮戦、カイラスギリーに接舷するも大破した。カイラスギリー戦後、大改修が行われリーンホースJr.となった。カタパルトが増設されており、船体前後に一基ずつ配備されている。格納庫は全通式に変わっており、MSは対面5機ずつ計10機が搭載・運用された。艦長は連邦軍所属のロベルト・ゴメス大尉。テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場。カイラスギリー攻略戦で損傷したリーンホースとガウンランドを鹵獲したスクイード1の主艦体に載せるような形で大改修されたもので、ドック艦であるラビアンローズIVにて竣工した。改修の結果、単独でも大気圏突入・離脱を行うことができるという、最新艦艇と比較しても遜色のない高性能を誇る機動戦艦となった。主な兵装は2連装メガ粒子砲6基(旧リーンホースもしくはガウンランドのものが両舷上下に各1基、旧スクイード1のものが艦底に2基)、MSカタパルト5基(旧リーンホース艦首部に1基(艦尾には着艦専用デッキ)、旧スクイード1のものが艦底左右に各2基ずつ)、本体舷側部左右に装備された3連装対空機銃、艦首ビームシールドを前方に収束展開して突撃するビームラムがある。武装面での強化のほか、スクィードをベースとしていることから機動力が強化されてMS収容数も増大し、単艦で1個中隊以上の戦力を保持可能となったことで、総合的な戦闘力はリーンホースから大幅に向上した。ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場。初登場は『SDガンダム GGENERATION PORTABLE』。艦体色はオレンジ色。初めて実戦に参加する部隊に対し与えられる練習艦という設定。一部作品によってはクラップ級としている場合もある。下記の初期搭載機は初出作である『SDガンダム GGENERATION PORTABLE』のもの。
出典:wikipedia
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