『シャドウゲイト』(Shadowgate)は、1987年にアメリカ合衆国のICOM Simulations社がパソコン用ソフトとして開発したアドベンチャーゲーム及び作中に登場する城の名称である。シリーズの第3弾にあたる。適切なコマンドを選択し、主人公に行動を取らせることで冒険を進めていく典型的なコマンド選択式アドベンチャーゲームであり、不気味で恐ろしい城の中を探索する内容からホラーゲームの要素も含む。プレイヤーはとある王家の血を引く勇者となり、魔王ワーロックを倒し世界を救うために彼が潜んでいるというシャドウゲイトの城を舞台に冒険をする。このように物語は日本のRPGでもよく見かける、剣と魔法に支配された中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で展開される。日本では1989年3月31日にケムコ(コトブキシステム株式会社)が発売したファミリーコンピュータ版が有名である。『ディジャブ』に続くケムコアドベンチャー・シリーズの第2作として発売された(本国のMacVentureシリーズとは発売順序が異なる)。使用できるコマンドには「移動」「調べる」「開く」などアドベンチャーゲームとして基本的な物が並び、その対象物を画面に表示された絵の中から選択する。コマンド一覧の横には炎が灯っている松明の絵が表示されており、この炎は道具として使用できる。松明の炎が消えてしまうと真っ暗になり、足を滑らせて頭を壁にぶつけて死亡(ゲームオーバー)となってしまうため、城内では松明を補給しながら探索を行うこととなる。これらのコマンドの中でも特徴的なものが「セルフ」である。これは道具を主人公に使うためのコマンドであるが、剣や毒薬、松明の炎もこのセルフコマンドで自分自身へ使うことができてしまう。そうすると剣を自分の胸に突き刺したり毒薬を自ら飲んだり松明で自分に火をつけたことになり、自殺したと見なされゲームオーバーになってしまう(一部、装備する用途でも使う場合はある)。しかし行動を取る際にとがめられることは一切ない。これは高い自由度を持たせていることの表れといえる。ただし、特定の行動をとると死ぬ際に咎められる。他にも移動コマンドでは溶岩や深い穴の中など明らかに危険な場所への移動も可能であり、こうした行動を取るとやはりゲームオーバーになる。ゲーム進行に関しては途中経過を随時記録できるセーブ機能と、ゲームオーバーになっても直前の場面から再開できるコンティニュー機能があるため再挑戦はしやすい。日本語版のこのゲームの特徴として、「ざんねん!!わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!」(ゲームオーバー時)、「ホップ ステップ ジャンプ……かーるいす!!」(炎に飛びこんだ時)など、主人公の独特な叙述が挙げられる。それゆえに、パロディに用いられる機会も多い。日本語版のゲームは翻訳するにあたってのスタッフの遊び心を見て取ることができる。また、上に挙げたメッセージからもわかるとおり、主人公の叙述でゲームは進行していくが、英語版は「IT'S A SAD THING THAT YOUR ADVENTURES HAVE ENDED HERE!!」(悲しいことに、あなたの冒険はここで終了しました)などプレイヤーに語りかける形式のメッセージになっており、このゲームはプレイヤー自身が冒険しているものであることを示している。これとは対照的に、日本語版のメッセージの1つに「どうして こんなことを させるんだ!! わたしは わたしの いしに はんして じさつこういを はかった。」(溶岩に飛びこんだ時)と、主人公を操作するプレイヤーに対して文句を言う台詞が存在する。海外のアーティストによる本作のBGMのアレンジアルバムが2013年5月24日に発売されており、日本でもiTunesなどで購入することが出来る。日本では1999年8月13日にゲームボーイカラーへの移植版『シャドウゲイト リターン』と、NINTENDO64用の新作『シャドウゲイト64』が発売された。こちらは従来のコマンド選択式ではなく、3Dダンジョンを主観視点で移動する探索型アドベンチャーとなっている。また、1991年には、本作の前日談にあたる小説『Before Shadowgate』が、1993年にPCエンジン(TurboGrafx CD)で続編の『w:Beyond Shadowgate』が海外で発売されている。海外ではこの他に携帯電話やPDAのアプリケーションソフトウェアとしてもリメイクされ、供給が行われている。また、2014年8月21日にはPC向けにリメイク作品が公開された。音楽は2013年にアレンジアルバムをリリースしたRich Douglasが担当し、3DCGでシャドウゲイトの世界が再現されている。以下の2作品はシャドウゲイトと共通のゲームシステムを持ち、米国版ではシリーズと呼称される。パソコン版はいずれもシャドウゲイトより前に発売された。ちなみに、ゲーム中、あるアイテムを使うと、下記の『ディジャブ』に使用されているBGMのイントロが聴ける。
出典:wikipedia
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