フライデースポーツナイト セリエAダイジェストは、フジテレビで1994年から2003年まで放送されていたヨーロッパサッカーの関連番組。カズ(三浦知良)がセリエAのジェノアCFCに移籍したことに伴い始まった番組と言える。毎週放送され、週末のセリエAの試合、特に日本人選手の活躍や注目のチームにスポットライトを当てて特集していた。番組のオープニングにアイーダの「凱旋行進曲」が流れ、「世界最強リーグ セリエAダイジェスト」というジョン・カビラの声の後、スタジオに移ってダルファーの「Mickey Mouth」に乗せて番組が開始する。番組開始当初はスタジオと試合ダイジェストを繰り返し、ダイジェストの後でスタジオで司会やパネラーが感想を述べるという形をとっていたが、後期ではスタジオを持たず、パネラーもリプレイに合わせて声だけの出演するという形になった。代わりにロケでのショートコーナーを息抜きのように入れていた。特別に長いダイジェストを流す時があり、その際はジョン・カビラが実況を担当したが、基本的なダイジェストのナレーションは青嶋達也である。カズがセリエAを去った後も中田英寿・名波浩がセリエAに移籍したため、番組は復活・存続した。後期にはイギリスのプレミアリーグも数試合だが扱うようになった。このためセリエAのスコアレス・ドローの試合ダイジェストはわずか数秒で終わることも多かった。番組エンディングテーマはTony D.の「VINCI CHAMPIONE」、オープニングの「凱旋行進曲」テーマ曲の「Mickey Mouth」と合わせたこの3曲はフジテレビのサッカー番組において重要な位置を占める曲と言える。番組開始当初に行われていた、番組が選んだ数人のストライカーのうち誰がゴールを決めるか視聴者が当てるトト・カルチョ的なコーナーである。ゴールを決めたら「マルカトーレ」、決められなければ「バツカトーレ」と表現していた。マルカトーレは「得点者」というイタリア語だが、バツカトーレは「マル・バツ」から来た造語である。セリエAにストライカーであるカズが移籍したから始まったと思われるコーナーだが、そのカズが初戦で負傷し、出場できなくなってしまった影響があったか、コーナーは数回で終了となった。青嶋達也のセリエAの試合ダイジェストナレーション時の名前である。この試合ダイジェストのナレーションは実況の手法を取り入れた上で主な選手や監督には独自のキャラクター付けをして、選手や監督になりきってのセリフを交えたナレーションを行っていた。一例を挙げると、等である。また、等、普段の実況では聞くことがない、色々な声色を使いわけたものだった。このナレーションの手法は「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」におけるみのもんたの手法と同じものであるが、極めてハイテンションで行っていたことと、キャラの演じ分けをきっちり行っていたことが決定的な違いとしてある。その高いテンションのまま、選手がゴールを決めた際に「マルカトーレ!」と叫び、シュートを外した際は「バツカトーレ……」と沈んだ声を入れていた。「マルカトーレ・バツカトーレ」が終わってからはシュートを入れても「マルカトーレ」とは言わなくなったが、「マルカトーレ青嶋」という名前は残り、この番組が終了した後も呼ばれることになる。ちなみに、青嶋の「マルカトーレ!」の発音は、「マ」部分を伸ばした「マールカトォレ!」に近い。この「マー」の伸びは青嶋の興奮度の高さに比例し、10秒近く「マーーー」を伸ばしていたこともある。対照的に時折実況を入れていたジョン・カビラは「マルカトーーレェ!」と「トーレ」の部分を強調していた。2011年4月より、同局の総合スポーツニュース『すぽると!』のJリーグダイジェストコーナーに起用され、ナレーションを担当していたが、2016年4月に番組が終了し、後継番組の『スポーツLIFE HERO'S』では担当していない。番組後期にプレミアリーグのダイジェストを行うようになり、サッカージャーナリストの小谷泰介がナレーションを担当した。こちらはマルカトーレ青嶋と違い、ノリの良い英語を交えた軽妙なナレーションであった。しかし、プレミアリーグのダイジェストを流し始めたのが後期だったことと、マルカトーレ青嶋のハイテンションの印象が高かったこと、なにより現在、小谷本人のテレビ等の露出が少ないため「スティーヴ・小っ谷」の名前は今ではあまり見ることがない。また、リヴァプールFCがプレミアリーグに昇格してからは、リヴァプールの試合だけトニー・クロスビーが担当することになってしまった。パンツェッタ・ジローラモの「ジローさん」という愛称がすっかり定着した頃、彼に来た応援ハガキが「ジロー・ラモさんへ」となっていたために、必死でフルネームをアピールしたことがある。
出典:wikipedia
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