AOL(エーオーエル)は、アメリカ合衆国の大手インターネットサービス会社、あるいは同社がアメリカを中心に世界各国で提供するインターネット接続サービス・ポータルサイトの名称である。1985年にQuantum Computer Serviceとしてパソコン通信サービスを開始し、1989年にMacintoshにおいてGUIを用いた専用ソフトで接続する「America Online」サービスが開始された。独自の接続ソフトにより、発展途上国や僻地でもアナログ電話回線とモデムがあれば、ほとんどの地域で使用可能なため、僻地や途上国など使用可能地域が非常に広いのが特徴。同社の顧客は約3,000万人で、世界最大のインターネット接続サービスである。接続ソフト「AOL Dialer(日本ではAOL接続ソフトとして提供)」とAOL Instant Messengerを提供しており、スクリーンネームと呼ばれる、任意で決められるユーザー名を使用してAOL独自のコンテンツを使用したり、AOL会員同士とのコミュニケーションなどができる。1997年9月にCompuServeを、1998年にネットスケープコミュニケーションズを買収。また、2000年にタイム・ワーナー(タイム (雑誌)・CNN・ワーナー・ブラザーズ等を傘下に持つ)を買収し、世界最大の複合企業体になった。しかしITバブル崩壊によってAOL単体での業績が悪化すると同グループ内での影響力を失い、2002年以降はタイム・ワーナーの一部門として位置づけられるようになった。「世紀の結婚」などと言われたタイム・ワーナーとの合併であったが、新興勢力の台頭の中で業績は伸び悩み、2009年12月9日にタイム・ワーナーと正式に合併を解消、独立企業として再出発した。1997年から日本でISP事業を開始。2006年時点、日本の顧客数は推定40万人(非公開)。当時、「オンラインサインアップ」・「AOL接続ソフト」などが収録されたCD-ROMを頒布、あるいはパソコン雑誌の付録CD-ROMに収載する方法で会員を増やした。2001年には最大手の携帯電話会社であるNTTドコモが資本参画し、「DoCoMo AOL」となるが、2年半後に提携解消し、DoCoMo AOLは2004年7月にADSL回線の電気通信事業者であるイー・アクセス(現・ソフトバンク)に買収され、日本におけるAOL事業はイー・アクセスに譲渡された。その後、メールサービスなどのコンテンツ部門・AOLジャパンのサイトの運営をAOL ASIAへ移行し、イー・アクセスは接続事業者としてAOL契約のアクセスラインのみ提供する形となった。なお、イー・アクセス時代までのメールアドレスのドメインは、"aol.com"であったが、現在取得出来るドメイン名はは"aol.jp"となっている(米国サイトでaol.comは取得可能)。日本通信が提供するConnectMailは、AOLのメールアドレスに対応しているが、対応しているのはaol.comのみで、aol.jpは現在提供不可としている。AOLではダイヤルアップ接続を行う為に、専用のソフトウェア「AOL Dialer」が存在し、日本では「AOL接続ソフト」あるいは「AOLダイヤラー」として提供されていた。WindowsMacintosh(〜OS 9)Macintosh(OS X 〜)2006年3月現在、OS Xで動作するソフトウェアは、新規のメンバーへの配布を行っていない。Linspireにより、「AOL Dialer for Linux」の提供も行われている。このソフトウェアは、Linux上でAOLのAPへのダイヤルアップでの接続を実現するものである。2007年、日本では「AOL接続ソフト」の配布を中止、手続きのほとんどがコールセンターで行なわれる様になった。後にダイアルアップ接続用「AOLダイアラー」の配布も中止された。現在AOL Japanポータルサイトでは「AOLインスタントメッセンジャー」、「AOLツールバー」等のダウンロードが可能である。
出典:wikipedia
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