グラン・パレ(フランス語:Grand Palais)は、フランスのパリ8区にある大規模な展覧会場・美術館。1900年のパリ万博万国博覧会のために建てられた。プティ・パレやアレクサンドル3世橋と同時期に建てられており、4人の建築家が設計に関わった。正面のファサードはアンリ・ドゥグラン(Henri Deglane)、反対側のファサードはアルベール・トマ(Albert-Félix-Théophile Thomas)、内装と残りの二面はアルベール・ルヴェ(Albert Louvet)、そして全体の総監督としてシャルル・ジロー(Charles Girault)の4人である(4人とも「ローマ賞」を受賞している)。この建築のファサードは初期のボザール建築の典型例とされ、メインの屋根は鉄とガラスで覆われている。大規模な外装は古典的な石造りに鉄製の大胆なアール・デコの装飾が施され、周囲には彫刻家ポール・ガスク(Paul Gasq)やアルフレッド・ブーシェ(Alfred Boucher)による寓意を含んだたくさんの彫像が並べられている。2騎のクワドリガ(古代ギリシャ時代の4頭立ての2輪戦車)のブロンズ像はジョルジュ・レシポン(Georges Récipon)の作品で、両翼突端の屋根に設置されている。1993年に中央部のガラス屋根の一部が崩落した後、12年間閉鎖し大規模な改修を行った。2005年9月に再開館された。グラン・パレでは現在、「Le Nef(本堂という意)」と呼ばれる中央部のスペースでシャネルなどのファッションショーやさまざまな展示会が開催されるとともに、常設のグランパレ・ナショナル・ギャラリー(国立グランパレ美術館、Galeries nationales du Grand Palais)と科学技術博物館「発見の殿堂(Palais de la Découverte)」として使用されている。1964年文化省の要請により、建築家ピエール・ヴィヴィアン(Pierre Vivien)がグラン・パレの一部を国立美術館に改装し、1966年にパブロ・ピカソ回顧展とアフリカ美術展で開館した。印象派から現代美術までさまざまな芸術家の展覧会が行われる。1937年にノーベル物理学賞の物理学者ジャン・ペランによって「『現代生活における芸術と技術』展」の一部として設立。翌年にフランス政府がグラン・パレの館内に常設展示として設置することを決定し、科学博物館として開館した。現在、数学、物理学、天文学、化学、地質学、生物学などの分野のさまざまな常設展示があり、説明員によるインタラクティブな実験も見られる。ツァイス型のプラネタリウムもある。
出典:wikipedia
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